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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

8.5 シングルノードからクラスタシステムへの移行

すでにクラスが作成されている 1 つ以上のシングルノードに、クラスタ制御をインストールして、クラスタシステムへ移行する手順について説明します。移行手順は、クラスの種別により異なります。

注意事項 1

シングルノードで作成されたルートクラスまたはローカルクラスを、そのままクラスタシステムで使用することはできません。ローカルクラスの場合、クラスタ制御が起動されると、以下のエラーメッセージがシステムログおよび GDS デーモンのログファイルに出力され、ローカルクラスを操作することができなくなります。

ERROR: class: cannot operate in cluster environment, created when cluster control facility not ready

対処方法については、「D.1.10 クラスタシステムに関する異常」の「(1) "ERROR: class: cannot operate in cluster environment, ..." というエラーメッセージが出力され、クラス class が操作できない。」参照してください。


注意事項 2

複数のシングルノードをクラスタシステムに移行した後、クラススコープを拡張しようとすると、以下のエラーメッセージが表示される場合があります。

ERROR: class: class names must be unique within a domain

このエラーは、シングルノードで作成されたクラスの名前が、他ノードに存在するクラスの名前と重複している場合に発生します。このエラーが発生した場合、いずれかのクラスの名前を変更してから、クラススコープを拡張してください。

ERROR: class: volume minor numbers must be unique within a domain

このエラーは、シングルノードで作成されたボリュームのマイナ番号が、他ノードに存在するボリュームのマイナ番号と重複している場合に発生します。このエラーが発生した場合、マイナ番号が重複しているボリュームのうちのどちらかを再作成してから、クラススコープを拡張してください。

ボリュームのマイナ番号は、以下の方法で確認できます。

# cd /dev/sfdsk/class/dsk
# ls -l
brw------- 1 root root 253, 33 May 6 09:00 volume1 ^^

また、シングルノードで作成されたクラス、または、他ノードに存在するクラスに下位グループが存在する場合にも、このエラーが発生することがあります。この場合、重複しているマイナ番号を上記の方法で確認することはできません。シングルノードで作成されたクラスのボリュームと下位グループをすべて再作成してから、クラススコープを拡張してください。