サーバ間ミラーリング機能を使用するすべてのノードで、以下の設定を行います。
ノード1およびノード2でサーバ間ミラーリングを行う場合、以下の手順の「自ノード」および「他ノード」は、以下のノードを指します。
手順を実行するノード | 自ノード | 他ノード |
---|---|---|
ノード1 | ノード1 | ノード2 |
ノード2 | ノード2 | ノード1 |
自ノードのターゲットポータルを検索して登録し、自ノードのポータル名を確認します。
# iscsiadm -m discovery --type sendtargets --portal IPaddress |
ポイント
IPaddress には、自ノードのサーバ間ミラーリング用の IP アドレスを指定します。
実行例
# iscsiadm -m discovery --type sendtargets --portal 192.168.56.20
192.168.56.20:3260,1 target-0101 |
「4.6.3 iSCSI ターゲットの作成」で設定した自ノードのターゲット名と同じ行に表示されたポータル名を確認します。
この例では、自ノードのターゲット名とポータル名は以下のとおりです。
ターゲット名:target-0101
ポータル名:192.168.56.20:3260,1
自ノードのターゲットポータルとの接続設定を変更します。
# iscsiadm --mode node --op update --targetname targetname --name=node.startup --value=manual # iscsiadm -m node -p portalname -o update -n node.session.timeo.replacement_timeout -v 30 # iscsiadm -m node -p portalname -o update -n 'node.conn[0].timeo.noop_out_timeout' -v 5 # iscsiadm -m node -p portalname -o update -n 'node.conn[0].timeo.noop_out_interval' -v 5 |
ポイント
targetname には、自ノードのターゲット名を指定します。
portalname には、自ノードのポータル名を指定します。
実行例
# iscsiadm --mode node --op update --targetname target-0101 --name=node.startup --value=manual # iscsiadm -m node -p 192.168.56.20:3260,1 -o update -n node.session.timeo.replacement_timeout -v 30 # iscsiadm -m node -p 192.168.56.20:3260,1 -o update -n 'node.conn[0].timeo.noop_out_timeout' -v 5 # iscsiadm -m node -p 192.168.56.20:3260,1 -o update -n 'node.conn[0].timeo.noop_out_interval' -v 5 |
他ノードのターゲットポータルを検索して登録し、他ノードのポータル名を確認します。
# iscsiadm -m discovery --type sendtargets --portal IPaddress |
ポイント
IPaddress には、他ノードのサーバ間ミラーリング用の IP アドレスを指定します。
実行例
# iscsiadm -m discovery --type sendtargets --portal 192.168.56.10 192.168.56.10:3260,1 target-0201 |
「4.6.3 iSCSI ターゲットの作成」で設定した他ノードのターゲット名と同じ行に表示されたポータル名を確認します。
この例では、他ノードのターゲット名とポータル名は以下のとおりです。
ターゲット名:target-0201
ポータル名:192.168.56.10:3260,1
他ノードのターゲットポータルとの接続設定を変更します。
# iscsiadm --mode node --op update --targetname targetname --name=node.startup --value=manual # iscsiadm -m node -p portalname -o update -n node.session.timeo.replacement_timeout -v 30 # iscsiadm -m node -p portalname -o update -n 'node.conn[0].timeo.noop_out_timeout' -v 5 # iscsiadm -m node -p portalname -o update -n 'node.conn[0].timeo.noop_out_interval' -v 5 |
ポイント
targetname には、他ノードのターゲット名を指定します。
portalname には、他ノードのポータル名を指定します。
実行例
# iscsiadm --mode node --op update --targetname target-0201 --name=node.startup --value=manual |
自ノードのターゲットにログインします。
# iscsiadm -m node -T targetname --portal portalname --login |
ポイント
targetnameには、自ノードのターゲット名を指定します。
portalnameには、自ノードのポータル名を指定します。
実行例
# iscsiadm -m node -T target-0101 --portal 192.168.56.20:3260,1 --login |
他ノードのターゲットにログインします。
# iscsiadm -m node -T targetname --portal portalname --login |
ポイント
targetnameには、他ノードのターゲット名を指定します。
portalnameには、他ノードのポータル名を指定します。
実行例
# iscsiadm -m node -T target-0201 --portal 192.168.56.10:3260,1 --login |
iSCSI セッションの状態と iSCSI デバイスのデバイス名を確認します。
# iscsiadm -m session -P 3 |
実行例
# iscsiadm -m session -P 3 iSCSI Transport Class version xxxxxxxx version xxxxxxxx Target: target-0201 Current Portal: 192.168.56.10:3260,1 Persistent Portal: 192.168.56.10:3260,1 ********** Interface: ********** ~略~ iSCSI Connection State: LOGGED IN |
ポイント
以下の点を確認します。
iSCSI の接続状態とセッション状態が "LOGGED IN" であること。
サーバ間ミラーリングを行う自ノードおよび他ノードのディスクの iSCSI デバイスの状態が"running"であること。
この例では、自ノードのディスクの iSCSI デバイス名は sde、他ノードのディスクの iSCSI デバイス名は sdd です。
/etc/opt/FJSVsdx/.sdx_by_id ディレクトリに、作成した iSCSI デバイスを指すシンボリックリンクファイルが作成されたことを確認します。シンボリックリンクファイルの作成には時間がかかる場合があるため、シンボリックリンクファイルが存在しない場合は、しばらく経ってから再確認してください。
# ls -l /etc/opt/FJSVsdx/.sdx_by_id/ |
実行例
# ls -l /etc/opt/FJSVsdx/.sdx_by_id/* |
注意
本設定が終わった後、「6.3 共用ディスク装置のリソース登録」の設定が完了するまで、ノードを再起動しないでください。再起動してしまった場合、「手順5. 自ノードのターゲットにログインします。」以降の手順を再度実行してください。
本手順で設定したiSCSIデバイスをクラスに登録した後は、ターゲットからログアウトしないでください。誤ってターゲットからログアウトした場合、ノードを再起動してください。