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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

4.6.3 iSCSI ターゲットの作成

サーバ間ミラーリング機能を使用するすべてのノードで、以下の設定を行います。

以下の手順の「自ノード」は、ノード1で手順を実行する場合はノード1、ノード2で手順を実行する場合はノード2を表します。

  1. /etc/tgt/targets.conf ファイルに iSCSI ターゲットの設定を追記します。

    以下の内容を追記してください。

    <target targetname>
      initiator-address IPaddress1
      initiator-address IPaddress2
      write-cache off
      <backing-store by-id>
        lun LUN
        scsi_id SCSI-ID
      </backing-store>
    </target>
    

    ポイント

    • targetname には、自ノードのターゲット名を記述します。
      クラスタシステム内で一意な文字列 (255 文字以内) を指定します。

    • IPaddress1 には、ノード1のサーバ間ミラーリング用の IP アドレスを記述します。IPv4アドレスまたはIPv6アドレスが設定できます。

    • IPaddress2 には、ノード2のサーバ間ミラーリング用の IP アドレスを記述します。IPv4アドレスまたはIPv6アドレスが設定できます。

    • サーバ間ミラーリングで使用する、すべての IP アドレスを initiator-address として設定します。

    • by-id には、サーバ間ミラーリングを行う自ノードのディスクまたはパーティションの by-id ファイルのパスを記述します。

    • LUN には、by-id で指定したディスクの iSCSI デバイスの LUN番号を記述します。
      iSCSI ターゲット内 (<target targetname> ~ </target>内) で一意な番号を指定します。

    • SCSI-ID には、by-id で指定したディスクの iSCSI デバイスの SCSI ID を記述します。
      クラスタシステム内で一意な番号を指定します。

    • サーバ間ミラーリングを行うディスクが自ノードに複数個ある場合、各ディスクについて <backing-store by-id> から </backing-store> までの4行を記述します。

    記述例 (ノード1)

    <target target-0101>
      initiator-address 192.168.56.20
      initiator-address 192.168.56.10
      write-cache off
      <backing-store /dev/disk/by-id/scsi-3500000e111c56610>
        lun 1
        scsi_id SDX01
      </backing-store>
    </target>
    

    記述例 (ノード2)

    <target target-0201>
      initiator-address 192.168.56.20
      initiator-address 192.168.56.10
      write-cache off
      <backing-store /dev/disk/by-id/scsi-3500000e114784360>
        lun 1
        scsi_id SDX02
      </backing-store>
    </target>
    
  2. SCSI ターゲットデーモン (tgtd) を再起動します。

    # service tgtd restart
    Stopping SCSI target daemon:                               [  OK  ] 
    Starting SCSI target daemon:                               [  OK  ]

    SCSI ターゲットデーモン (tgtd) が未起動だった場合、以下のメッセージが出力されます。

    Stopping SCSI target daemon: not running                   [FAILED]

    その後、以下のメッセージが出力されていれば問題ありません。

    Starting SCSI target daemon:                               [  OK  ]