プロキシオブジェクトに関する異常について、以下に該当する場合は、それぞれに記載されている対処を行ってください。
(1) マスタ、プロキシ間のコピー処理においてアドバンスト・コピー機能が使用できない。
説明
マスタ、プロキシ間のコピー処理がどの方式で行われているかは、sdxinfo コマンドで表示される CPTYPE フィールドで確認できます。CPTYPE フィールドに soft と表示される場合は、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能ではなく、GDS のソフトコピー機能によってコピーが行われています。
アドバンスト・コピー機能が使用されない原因として、以下の 8 通りの原因が考えられます。
ディスクアレイ装置のアドバンスト・コピー機構の設定が正しく行われていない。
GDS Snapshot をインストールした後、ノードを再起動していない。
マスタと他のプロキシとの間に EC または REC のセッションが存在するため、OPC が使用できない。
マスタボリュームに複数のプロキシボリュームが関連付けられていて、EC または REC のセッションが設定されているプロキシボリュームの個数が上限 (16 個) に達している。
プロキシボリュームが多重度 2 以上のミラーリング構成である。
マスタボリュームまたはプロキシボリュームが属しているグループに、下位グループが接続されている。
マスタまたはプロキシが属しているディスクアレイ装置が、アドバンスト・コピー機能をサポートしていない。
ディスクアレイ装置、または、ファイバチャネルの経路に異常がある。
詳細については、「A.2.23 プロキシ構成におけるアドバンスト・コピー機能の利用」を参照してください。
対処
ディスクアレイ装置の設定と GDS のオブジェクト構成を確認し、原因を特定し、原因に応じて以下の対処を行ってください。
(原因 a) に該当する場合は、ディスクアレイ装置のアドバンスト・コピー機構の設定を行ってください。
(原因 b) に該当する場合は、クラスタシステムの全ノードを再起動してください。
(原因 c) または (原因 d) に該当する場合は、以下の (対処 1)、または (対処 2) のいずれかを行ってください
(対処 1)
操作対象のマスタと、EC または REC のセッションが設定されているプロキシを分離する。
sdxproxy Cancel コマンドを使用して、手順 1. の EC または REC のセッションをキャンセルする。
(対処 2)
操作対象のマスタと、EC または REC のセッションが設定されているプロキシの関係を解除する。
(原因 e) から (原因 g) に該当する場合は、必要に応じて、他のオブジェクトを選択するか、または、オブジェクトの構成を変更してください。
(原因 h) に該当する場合は、ディスクアレイ装置の異常、または、ファイバチャネルの経路異常を復旧してください。