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PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.5
FUJITSU Software

F.1.6 運用管理ビューに関する異常

Web-Based Admin View および GDS 運用管理ビューのトラブルへの対処方法について説明します。
以下に該当する場合は、それぞれに記載されている対処を行ってください。

(1) Web-Based Admin View に関する異常

説明

Web-Based Admin View で、以下のトラブルが発生することがあります。

  1. Web-Based Admin View のトップメニューが起動できない。また、起動できても、画面が正しく表示されなかったり、0001 ~ 0050 のメッセージが表示されたりする。

  2. 0002、0003、0007 のダイアログメッセージに確認をしても画面が切り替わらない。または、以前に接続した管理サーバへ再接続をしようとするとブラウザがハングする。

  3. 管理サーバ、または監視ノードの Java コンソール画面に以下のようなメッセージが出力されることがある。
    FJSVwvbs:OutOfMemoryError

  4. ブラウザから管理サーバへアクセスしようとすると、0005 のダイアログが表示されトップメニューが表示されない。または、ダイアログメッセージも表示されない。

  5. 業務 LAN の IP アドレスを変更したら Web-Based Admin View が動作しなくなった。

  6. PRIMECLUSTER の運用管理ビューを使用する際、各製品のノード一覧画面において、存在するはずのクラスタノードが表示されない。

  7. ダイアログメッセージに応答しても画面が切り替わらない。

  8. ブラウザのステータスバーに以下のようなメッセージが表示され、トップメニューが表示されない。
    Applet com.fujitsu.webview.base.WebViewMain
    error:java.lang.NoClassDefFoundError: com/sun/java/swing/Japplet
    または、各製品の運用管理ビューが起動しない。

  9. Web-Based Admin View のトップメニューが表示されるまでに数分以上かかってしまう。または、表示されてもハングしたり、「0001管理サーバの呼び出しに失敗しました。」のメッセージが出力されることがある。

  10. クライアントのブラウザで Java Plug-in を使用したときに、Web-Based Admin View のトップメニューや各製品の運用管理ビュー等をマウスで操作した後にマウスで操作した周囲にゴミが残る等、画面表示が乱れることがある。

  11. Web-Based Admin View の起動、再起動、もしくはノードの起動時に、コンソールに "FJSVwvbs:webview.cnf abnormal"、または "Node process abnormal end." のメッセージが出力され、Web-Based Admin View が起動されない。

  12. Web-Based Admin View の起動、再起動時に、"WARNING:unrelated 'httpip' property." のメッセージが出力される。

  13. マニュアルパッケージを導入後にマニュアル表示を行っても、マニュアルのタイトルメニューが表示されない。または、マニュアルパッケージを削除しても、マニュアルのタイトルメニューに残っている。

  14. Web-Based Admin View のトップメニューで運用管理製品のメニューを起動しようとすると "0023 このアプリケーションは以下の URL で起動する必要があります。" のメッセージが表示される。

  15. Web-Based Admin View のトップメニューから運用管理製品の起動ボタンが消えてしまった。

  16. 管理サーバとの接続が切れても、クライアント上に 0002、0003 または 0007 のメッセージが表示されないことがある。

  17. ブラウザから管理サーバへアクセスしようとすると、0006 のダイアログメッセージが表示されトップメニューが表示されない。

  18. 認証ダイアログでユーザ ID とパスワードを入力すると、0016 のエラーメッセージが表示され、認証に失敗する。

対処

「PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書」を参照し、トラブルシューティングに従って、対処を行ってください。


(2) GDS 運用管理ビューが起動できない。

対処

  1. GDS をインストールしていない場合

    GDS をインストールしてください。

  2. GDS をインストールしている場合

    以下の原因が考えられます。確認してください。

    • 指定した URL に誤りがないか

    • ホスト名の指定方法に誤りはないか

    • Swing を使用できる環境になっているか

    • ブラウザの種類やバージョンが推奨されているものと異なっていないか


(3) GDS 運用管理ビューにディスク装置の情報が正しく表示されない。

説明

GDS がディスク装置を正しく認識していません。以下の原因が考えられます。

対処

以下の手順 1.、2. を実行します。

  1. format(1M) コマンドを使用して、ディスク装置が OS に認識されていることを確認します。認識されていない場合は、/var/adm/messages ファイルに記録されているディスクドライバのログメッセージなどをもとにして原因を特定ください。

  2. [操作] メニューから [物理ディスク情報更新] を実行します。


(4) 多数の SDX オブジェクトが存在する環境でJava コンソールにメモリ不足のエラーが表示される。

説明

多数の SDX オブジェクトが存在する環境で、運用管理ビューを使用すると、以下の原因で、Java VM がメモリ不足となる場合があります。

この場合、Java VM のメモリ割当てプールのサイズを変更します。

対処

以下の要領で追加するサイズを見積もり、Java VM の設定を変更してください。

管理サーバ

「( ディスク数 + ボリューム数 ) × スコープノード数」の値 1000 につき、2MB を加えます。

クライアント

「( ディスク数 + ボリューム数 ) × スコープノード数」の値 1000 につき、5MB を加えます。

1000 未満の端数は切り上げます。

2ノードの共用クラスに 500 本のディスクを登録し、400 個のボリュームを作成する場合

追加するサイズの見積もりは、以下になります。

( 500 + 400 ) × 2 = 1800

1000 未満の端数は切り上げるため、2000 となります。

  • 管理サーバの場合

    管理サーバでは 1000 につき、2MB を加えるため、2000 / 1000 × 2 となり、4MB を加えます。

  • クライアントの場合

    クライアントでは 1000 につき、5MB を加えるため、2000 / 1000 × 5 となり、10MB を加えます。

上記の見積もりをもとに、Java VM の設定を変更します。

管理サーバの変更方法 ( Web-Based Admin View )
  1. root 権限でシェルプロンプトを表示します。

  2. 現在の設定値を wvGetparam コマンドで確認します。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam s-java-option
    sys:s-java-option       -mx128m
  3. 確認結果に算出した値 ( 4MB ) を加えて、wvSetparam コマンドで設定します。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam s-java-option -mx132m
    sys:s-java-option       -mx132m
  4. 接続しているクライアントがないことを確認して管理サーバを再起動します。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl restart
クライアントの変更方法 ( Windows )
  1. [スタート]メニューの[コントロールパネル]から[Java]をクリックし、[Java コントロールパネル]を表示します。

  2. [Java コントロールパネル]の[Java]タブを選択し、<表示>ボタンをクリックし、[Java Runtime Environment 設定]画面を表示します。

  3. [ランタイムパラメータ]の値を確認し、算出した値 ( 10MB ) を加えて設定します。

    既存の値が -Xmx80m の場合は、-Xmx90m に設定します。

    既存の値が記述されていない場合は、-Xmx64m と仮定して、算出した値を加えてください。

  4. [Java Runtime Environment 設定]画面の<了解>ボタンをクリックします。

  5. [Java コントロールパネル]の<了解>ボタンをクリックします。

    この後に起動したブラウザを使用するセションから、設定が有効になります。