Web-Based Admin View および GDS 運用管理ビューのトラブルへの対処方法について説明します。
以下に該当する場合は、それぞれに記載されている対処を行ってください。
(1) Web-Based Admin View に関する異常
説明
Web-Based Admin View で、以下のトラブルが発生することがあります。
Web-Based Admin View のトップメニューが起動できない。また、起動できても、画面が正しく表示されなかったり、0001 ~ 0050 のメッセージが表示されたりする。
0002、0003、0007 のダイアログメッセージに確認をしても画面が切り替わらない。または、以前に接続した管理サーバへ再接続をしようとするとブラウザがハングする。
管理サーバ、または監視ノードの Java コンソール画面に以下のようなメッセージが出力されることがある。
FJSVwvbs:OutOfMemoryError
ブラウザから管理サーバへアクセスしようとすると、0005 のダイアログが表示されトップメニューが表示されない。または、ダイアログメッセージも表示されない。
業務 LAN の IP アドレスを変更したら Web-Based Admin View が動作しなくなった。
PRIMECLUSTER の運用管理ビューを使用する際、各製品のノード一覧画面において、存在するはずのクラスタノードが表示されない。
ダイアログメッセージに応答しても画面が切り替わらない。
ブラウザのステータスバーに以下のようなメッセージが表示され、トップメニューが表示されない。
Applet com.fujitsu.webview.base.WebViewMain
error:java.lang.NoClassDefFoundError: com/sun/java/swing/Japplet
または、各製品の運用管理ビューが起動しない。
Web-Based Admin View のトップメニューが表示されるまでに数分以上かかってしまう。または、表示されてもハングしたり、「0001管理サーバの呼び出しに失敗しました。」のメッセージが出力されることがある。
クライアントのブラウザで Java Plug-in を使用したときに、Web-Based Admin View のトップメニューや各製品の運用管理ビュー等をマウスで操作した後にマウスで操作した周囲にゴミが残る等、画面表示が乱れることがある。
Web-Based Admin View の起動、再起動、もしくはノードの起動時に、コンソールに "FJSVwvbs:webview.cnf abnormal"、または "Node process abnormal end." のメッセージが出力され、Web-Based Admin View が起動されない。
Web-Based Admin View の起動、再起動時に、"WARNING:unrelated 'httpip' property." のメッセージが出力される。
マニュアルパッケージを導入後にマニュアル表示を行っても、マニュアルのタイトルメニューが表示されない。または、マニュアルパッケージを削除しても、マニュアルのタイトルメニューに残っている。
Web-Based Admin View のトップメニューで運用管理製品のメニューを起動しようとすると "0023 このアプリケーションは以下の URL で起動する必要があります。" のメッセージが表示される。
Web-Based Admin View のトップメニューから運用管理製品の起動ボタンが消えてしまった。
管理サーバとの接続が切れても、クライアント上に 0002、0003 または 0007 のメッセージが表示されないことがある。
ブラウザから管理サーバへアクセスしようとすると、0006 のダイアログメッセージが表示されトップメニューが表示されない。
認証ダイアログでユーザ ID とパスワードを入力すると、0016 のエラーメッセージが表示され、認証に失敗する。
対処
「PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書」を参照し、トラブルシューティングに従って、対処を行ってください。
(2) GDS 運用管理ビューが起動できない。
対処
GDS をインストールしていない場合
GDS をインストールしてください。
GDS をインストールしている場合
以下の原因が考えられます。確認してください。
指定した URL に誤りがないか
ホスト名の指定方法に誤りはないか
Swing を使用できる環境になっているか
ブラウザの種類やバージョンが推奨されているものと異なっていないか
(3) GDS 運用管理ビューにディスク装置の情報が正しく表示されない。
説明
GDS がディスク装置を正しく認識していません。以下の原因が考えられます。
システム起動後にディスク装置の電源を投入した
システム運用中に何らかのトラブルによりディスク装置が使用できなくなった
システム運用中に mphd や mplb などのデバイス構成を変更した
対処
以下の手順 1.、2. を実行します。
format(1M) コマンドを使用して、ディスク装置が OS に認識されていることを確認します。認識されていない場合は、/var/adm/messages ファイルに記録されているディスクドライバのログメッセージなどをもとにして原因を特定ください。
[操作] メニューから [物理ディスク情報更新] を実行します。
(4) 多数の SDX オブジェクトが存在する環境で、Java コンソールにメモリ不足のエラーが表示される。
説明
多数の SDX オブジェクトが存在する環境で、運用管理ビューを使用すると、以下の原因で、Java VM がメモリ不足となる場合があります。
GDS に多数のディスクが登録されている
多数のボリュームが作成されている
共用クラスのスコープノード数が多い
この場合、Java VM のメモリ割当てプールのサイズを変更します。
対処
以下の要領で追加するサイズを見積もり、Java VM の設定を変更してください。
「( ディスク数 + ボリューム数 ) × スコープノード数」の値 1000 につき、2MB を加えます。
「( ディスク数 + ボリューム数 ) × スコープノード数」の値 1000 につき、5MB を加えます。
1000 未満の端数は切り上げます。
例
追加するサイズの見積もりは、以下になります。
( 500 + 400 ) × 2 = 1800
1000 未満の端数は切り上げるため、2000 となります。
管理サーバの場合
管理サーバでは 1000 につき、2MB を加えるため、2000 / 1000 × 2 となり、4MB を加えます。
クライアントの場合
クライアントでは 1000 につき、5MB を加えるため、2000 / 1000 × 5 となり、10MB を加えます。
上記の見積もりをもとに、Java VM の設定を変更します。
root 権限でシェルプロンプトを表示します。
現在の設定値を wvGetparam コマンドで確認します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam s-java-option
sys:s-java-option -mx128m |
確認結果に算出した値 ( 4MB ) を加えて、wvSetparam コマンドで設定します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam s-java-option -mx132m
sys:s-java-option -mx132m |
接続しているクライアントがないことを確認して管理サーバを再起動します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl restart |
[スタート]メニューの[コントロールパネル]から[Java]をクリックし、[Java コントロールパネル]を表示します。
[Java コントロールパネル]の[Java]タブを選択し、<表示>ボタンをクリックし、[Java Runtime Environment 設定]画面を表示します。
[ランタイムパラメータ]の値を確認し、算出した値 ( 10MB ) を加えて設定します。
既存の値が -Xmx80m の場合は、-Xmx90m に設定します。
既存の値が記述されていない場合は、-Xmx64m と仮定して、算出した値を加えてください。
[Java Runtime Environment 設定]画面の<了解>ボタンをクリックします。
[Java コントロールパネル]の<了解>ボタンをクリックします。
この後に起動したブラウザを使用するセションから、設定が有効になります。