アプリケーションがボリュームにアクセスしている最中にスナップショットを作成すると、ボリュームに中途半端なデータが書き込まれた時点でのスナップショットとなる場合があり、スナップショットデータの整合性が保証できません。
一般的に、正しくデータの整合性のとれたスナップショットを作成するためには、ボリュームにアクセスしているアプリケーションを事前に停止しておく必要があります。スナップショットの作成が完了した後、アプリケーションを再度動作させてください。
例えば、(マスタ) ボリュームを GFS や ufs といったファイルシステムとして利用している場合であれば、スナップショットを作成する前後に、umount(1M) コマンドによってマウントを解除して、mount(1M) コマンドによって再度マウントしなおすことによって、確実にスナップショットデータの整合性を確保することができます。
アプリケーションを停止することなく、スナップショットを作成するためには、データを管理しているファイルシステムやデータベースシステムといったソフトウェア固有の方法で、整合性を確保する必要があります。
例として、「6.6 プロキシボリュームを使用したオンラインバックアップと瞬間リストア」を参照してください。