ここでは、GDS Snapshot のプロキシボリュームによるスナップショットを使用した、ローカルボリュームおよび共用ボリュームのオンラインバックアップと瞬間リストアの操作の流れを説明します。
オンラインバックアップの方法として、「1.5.1 等価性方式によるスナップショット」の機能を使用する方法と、「1.5.3 OPC 方式による瞬間スナップショット」の機能を使用する方法の 2 種類があります。
また、以下の機能との連携により、サーバや SAN に負荷をかけないバックアップ/リストア処理が可能です。
以下に、各バックアップ方法、リストア方法の特長を示します。
操作 | ディスク装置のコピー機能 | マスタの構成 (*1) | プロキシの構成 (*1) | 特長 |
---|
バックアップ (等価性方式) | - | single
mirror
mirror + stripe
mirror + concat | single
mirror
mirror + stripe
mirror + concat | マスタとプロキシを等価性維持状態にしておけば、プロキシを分離するだけでスナップショット作成が完了する。
プロキシ用の JRM を利用することにより、スナップショットを再作成するための等価性回復処理が高速に実行可能。
マスタのストライピング、コンカチ ネーションが可能。
プロキシのミラーリング、ストライピング、コンカチネーションが可能。
|
EC REC TimeFinder SRDF | single
mirror | single | マスタとプロキシを等価性維持状態にしておけば、プロキシを分離するだけでスナップショット作成が完了する。
ディスク装置のコピー機能を利用することにより、サーバや SAN に負荷をかけずに、スナップショットが作成できる。
ディスク装置の差分コピー機能を利用することにより、スナップショットを再作成するための等価性回復処理が、サーバや SAN に負荷をかけずに高速に実行される。
|
OPC | single
mirror | single | |
バックアップ (OPC 方式) | OPC | single
mirror
stripe
concat | single
stripe
concat | スナップショット作成前にマスタとプロキシを等価性維持状態にしておく必要がないため、事前にスケジューリングしなくても、任意の時点のバックアップが作成できる。
ディスク装置のコピー機能を利用することにより、サーバや SAN に負荷をかけずに、スナップショットが作成できる。
マスタのストライピング、コンカチネーションが可能。
プロキシのストライピング、コンカチネーションが可能。
|
リストア | - | single
mirror
mirror + stripe
mirror + concat | single
mirror
mirror + stripe
mirror + concat | プロキシ用の JRM を利用することにより、高速にリストア可能。
マスタのストライピング、コンカチネーションが可能。
プロキシのストライピング、コンカチネーションが可能。
|
OPC | single
mirror
stripe
concat | single
mirror
stripe
concat | ディスク装置のコピー機能を利用することにより、サーバや SAN に負荷をかけずにリストアできる。
マスタのストライピング、コンカチネーションが可能。
プロキシのストライピング、コンカチネーションが可能。
|
(*1) ここでは、構成を以下のように表記しています。
構成 | 説明 |
---|
single | 以下のいずれか。 シングルディスクに作成されたシングルボリューム (TimeFinder または SRDF を使用する場合は除く)
階層化されていない、多重度が 1 のミラーグループ
階層化されていない、多重度が 1 のミラーグループに作成されたボリューム (TimeFinder または SRDF を使用する場合は除く)
|
mirror | 以下のいずれか。 |
mirror + stripe | 以下のいずれか。 |
mirror + concat | 以下のいずれか。 |
stripe | |
concat | |
ディスク装置のコピー機能 (EC、OPC、TimeFinder、SRDF) との連携の詳細については、「1.5.2 サーバ/SAN フリーなスナップショット機能」、「A.2.23 プロキシ構成におけるアドバンスト・コピー機能の利用」、「A.2.24 OPC 方式による瞬間スナップショット」、「A.2.27 プロキシ構成における Dell EMC TimeFinder および Dell EMC SRDF の利用」を参照してください。