動作中のリソースデータベースをバックアップしたら、新規ノードが認識されるように既存ノードのデータベースを再設定する必要があります。既存ノードのリソースデータベースの再設定前に、以下を確認してください。
既存ノードがすべて起動されていること
リソースデータベースの再設定を行うときには、既存のすべてのノードが起動している必要があります。
新規ノードのCIPが既存ノードの /etc/cip.cf に設定されていること
リソースデータベースは、CF ノード名とCIP 名との対応付けに/etc/cip.cf を使用します。そのため、既存の全ノードの /etc/cip.cf に、新規ノードのCIPが設定されていることを確認してください。
これらの確認が完了してからリソースデータベースを再設定します。リソースデータベースが動作している任意のノードでclsetupコマンドを実行します。リソースデータベースはすべてのノードで同期しているため、再設定はすべてのノードに適用されます。具体的な手順を以下に示します。
リソースデータベースが動作している任意のノードにシステム管理者としてログインします。
clsetupコマンドに-a と -g オプションを指定して実行し、既存ノードのリソースデータベースに新規ノードが認識されるように、リソースデータベースを再設定します。また、clsetupコマンド実行後に生成されるリソースデータベースの構成情報は、新規ノードのリソースデータベースの設定で使用します。そのため、-gオプションにはノード再起動時に自動的に削除されるディレクトリ(例: /tmp) を指定しないでください。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetup -a cfname -g file
cfname には新規ノードのCF 名、file には clsetupコマンド実行後に生成されるリソースデータベースの構成情報のファイル名をフルパスで指定します。生成されるリソースデータベースの構成情報には、tar.Z というサフィックスが付加されます。そのため、リソースデータベースの構成情報にはtar.Z というサフィックスを指定しないでください。
たとえば、クラスタにfujiというCF 名の新規ノードを追加するとします。リソースデータベースの構成情報ファイル名を/mydir/rdb とすると、実行するコマンドは次のようになります。
# cd /etc/opt/FJSVcluster/bin/ # ./clsetup -a fuji -g /mydir/rdb.tar.Z
clsetupコマンドが完了したら、すぐにリソースデータベースの新しいバックアップを作成してください。 このバックアップには新規ノードの設定が含まれています。バックアップはシステムの再起動時に削除されることのないディレクトリに保存してください。
パニックなどの予期しない障害が発生した場合、以前のバックアップからリソースデータベースをリストアする必要が生じる可能性があります。 詳細については、“3.6.5 リソースデータベースのリストア”を参照してください。
再設定が成功したかどうかを確認するには、clgettreeコマンドを実行します。このコマンドの出力結果に新規ノードが表示されていることを確認します。表示されない場合は既存ノードの/etc/cip.cf に新規ノードのCIPが設定されていることを再確認します。CIPの設定にエラーがあった場合は以下の手順でリストアします。
すべてのノードのCIPの設定を修正します。すべてのノードに対して新しい設定でCIPの動作確認を行います。
リソースデータベースをバックアップからリストアします。リソースデータベースのバックアップは、“3.6.1 リソースデータベースをバックアップする”で行ったリソースデータベースのバックアップです。リソースデータベースのリストア方法は、“3.6.5 リソースデータベースのリストア”を参照してください。
既存ノードのリソースデータベースを再設定します。