連携アダプター内で処理エラーが発生または検出された場合、処理エラーメールが送信されます。
以下の手順で、エラー原因を調査してください。
処理エラーメールのサブスクリプションIDを確認する
サブスクリプションIDは、処理エラーメールのタイトル(Subject)に記載されています。
アクセスログ、エラーログを参照する
アクセスログ、エラーログから、手順1で確認したサブスクリプションIDを検索します。
エラー原因を調査し、対処を行う
手順2で検索したログ内容から、エラー原因を調査し、対処を行います。
参照
処理エラーメールの詳細は、"4.1.2 連携アダプターのエラー通知メール"を参照してください。また、アクセスログ、エラーログのファイルについては、"4.2.2 連携アダプターのログ"を参照してください。
エラーの原因には、以下が考えられます。
管理サーバの設定に問題がある場合
ベンダー定義で必須のパラメーターが指定されていない。
ベンダー定義で指定したパラメーターの値に誤りがある。
連携アダプターとクラウドとの通信に問題がある場合
連携アダプターのセットアップ時に行った、各クラウドとの接続情報に誤りがある。
連携アダプターのセットアップ時に行った、外部接続用プロキシ接続情報の設定に誤りがある。
クラウド側でエラーが発生する場合
他と重複できないリソース(サーバ名など)が使用済。
クラウド上で作成可能なリソース数の上限に達している。
AWSの場合
クラウドに接続するための外部接続用プロキシサーバの設定が正しく行われていない場合
ERROR: Unable to execute HTTP request: <HTTPサーバ名>
以下を確認してください。
外部接続用プロキシサーバの接続情報が正しく設定されていること。
プロキシサーバが起動していること。
Azureの場合
接続情報ファイルが登録されていない場合
ERROR: createAndLogPlatformException() failed: Failed to operation. operation=server.create, detail=接続情報ファイルが見つかりません。 file=<ファイル名>
Azureに接続するための接続情報ファイルを登録する必要があります。
登録手順については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 導入ガイド"の"Azure接続情報の設定(Azure連携を行う場合のみ)"を参照してください。
クラウドに接続するための外部接続用プロキシサーバの設定が正しく行われていない場合
ERROR: ERROR Unexpected error. org.apache.http.conn.HttpHostConnectException: Connect to <proxyサーバ> failed: <reason>
以下を確認してください。
外部接続用プロキシサーバの接続情報が正しく設定されていること。
プロキシサーバが起動していること。
RORの場合
クラウドに対する連携アダプターのパラメーターが正しく設定されていない場合
ERROR: Authorization failed for the user[admin_].
連携アダプターのセットアップコマンドで指定したパラメーターを確認してください。
クラウドに接続するための設定が正しく行われていない場合
ERROR: Command failed: ListLPlatform Message: Stream closed
以下を確認してください。
外部接続用プロキシサーバの接続情報が正しく設定されていること。
プロキシサーバが起動していること。
連携アダプターのセットアップコマンドで指定した、クラウド側のホスト名とポート番号が正しく設定されていること。
FJCS for OSSの場合
クラウドに対する連携アダプターのパラメーターが正しく設定されていない場合
ERROR: The request you have made requires authentication.
連携アダプターのセットアップコマンドで指定したパラメーターを確認してください。
クラウドに接続するための外部接続用プロキシサーバの設定が正しく行われていない場合
ERROR: Command failed: POST https://<FJCS for OSSサーバ名>/v3/auth/tokens Message: <HTTPサーバ名>
以下を確認してください。
外部接続用プロキシサーバの接続情報が正しく設定されていること。
プロキシサーバが起動していること。
連携アダプターのセットアップコマンドで指定した、クラウド側のユーザーIDとパスワードが正しく設定されていること。
VMwareの場合
クラウドに対する連携アダプターのパラメーターが正しく設定されていない場合
ERROR: VMwareClient connect Failed to login. URL: <接続先URL> UserId: <ユーザーID>
連携アダプターのセットアップコマンドで指定したパラメーターを確認してください。
クラウドに接続するための外部接続用プロキシサーバの設定が正しく行われていない場合
ERROR: Unable to tunnel through proxy. Proxy returns "HTTP/1.1 407 Proxy Authentication Required"
以下を確認してください。
外部接続用プロキシサーバの接続情報が正しく設定されていること。
プロキシサーバが起動していること。
連携アダプターのセットアップコマンドで指定した、クラウド側のユーザーIDとパスワードが正しく設定されていること。
共通
クラウドに対する連携アダプターがセットアップされていない場合
ERROR: The controller configuration is missing the following parameter(s): <パラメーター名>
連携アダプターや証明書のセットアップが正しく行われているか確認してください。
SMTPサーバに接続できないため、メール送信に失敗した場合
ERROR: Failure during error mail notification for service instance '<イメージID>' with message 'Mail could not be sent. [Cause: Unknown SMTP host: <SMTPサーバ名>]'
以下を確認してください。
管理サーバと連携アダプター基盤(APP)のセットアップコマンドで指定した、SMTPサーバの設定が正しいこと。
SMTPサーバが起動していること。
仮想マシンにログインできない場合
ベンダー定義ファイルの"OS_TYPE"と、イメージのOS種別が一致していないために正しいパスワードが通知されていない可能性があります。
この場合にはログは出力されません。
OS種別が一致していない場合、仮想マシンを再作成してください。
FJCS for OSSの場合
FJCS for OSSプロジェクトに配備可能な仮想マシン数を超過した場合
ERROR: Max servers have been deployed to all of k5 projects.
不要な仮想マシンを削除してください。または、クラウド側に作成可能な仮想マシン数を増やし、FJCS for OSS連携アダプターのパラメーター"PROJECT_MAX_VM"の値を変更してください。
共通
ベンダー定義ファイルに必須パラメーターが指定されていない場合
ERROR: The '<パラメーター名>' is mandatory.
ベンダー定義ファイルの設定内容を確認してください。必須のパラメーターについては、"2.11.2 ベンダー情報"を参照し確認してください。
ベンダー定義ファイルのパラメーターに不正な値が指定されている場合
ERROR: '<パラメーター名> <パラメーター値>' does not exist
ベンダー定義ファイルに、クラウド側に存在しない値を指定している可能性があります。クラウド側の情報を確認し、ベンダー定義ファイルのパラメーターを修正してください。
パラメーターの形式が誤っている場合
ERROR: Invalid parameter. '<パラメーター名> <パラメーター値>'
ベンダー定義ファイルのパラメーターの形式が誤っています。ベンダー定義ファイルに、正しい形式でパラメーター値を指定してください。
AWSの場合
クラウド側のリソースが不足した場合
ERROR: The account already has the maximum number of pipelines allowed: account=<accountId>, maximum number of pipelines=<maximum>
仮想マシン作成または構成変更時、クラウド側のリソースが不足している場合に発生します。
クラウド側のリソースの空き容量を確認してください。リソースが不足している場合、不要な資源(作成済の仮想マシンなど)を削除したうえで、再度仮想マシンの作成、または構成変更を行ってください。
クラウド側で指定可能な追加ブロックデバイス数を超過した場合
ERROR: The number of block device is larger than the number of additional block device name.
クラウド側で指定可能なパラメーター範囲を確認し、パラメーター値を指定してください。
また、仮想マシン構成変更でエラーが発生した場合、仮想マシンにアタッチされていない追加ブロックデバイスがクラウド上に残る場合があります。クラウドの管理コンソールからアタッチされていないディスクを削除したうえで、再度構成変更を行ってください。
仮想マシン起動状態でスナップショットを作成しようとした場合
ERROR: EC2 instance is not in the stopped state.
仮想マシンの構成変更、スナップショットの作成、復帰を行う場合は、事前に仮想マシンを停止する必要があります。
仮想マシンを停止してスナップショットを作成してください。
Azureの場合
クラウド側で指定可能な追加ブロックデバイス数を超過した場合
ERROR createAndLogPlatformException() failed: Failed to operation. operation=server.modify, detail=Unexpected error occured in azure api. type=PUT, detail=[409]OperationNotAllowed:{ "error": { "code": "OperationNotAllowed", "target": "dataDisks", "message": "The maximum number of data disks allowed to be attached to a VM of this size is 2." } }
クラウド側で指定可能なパラメーター範囲を確認し、パラメーター値を指定してください。
クラウド側で指定可能な追加ブロックデバイスのサイズを超過した場合
ERROR createAndLogPlatformException() failed: Failed to operation. operation=server.create, detail=Unexpected error occured in azure api. type=PUT, detail=[400]BadRequest:{ "error": { "code": "BadRequest", "message": "Only Disk CachingType 'None' is supported for disk with size greater than 4095 GB." } }
クラウド側で指定可能なパラメーター範囲を確認し、パラメーター値を指定してください。
また、仮想マシン構成変更でエラーが発生した場合、仮想マシンにアタッチされていない追加ブロックデバイスがクラウド上に残る場合があります。クラウドの管理コンソールからアタッチされていないディスクを削除したうえで、再度構成変更を行ってください。
RORの場合
クラウド側のリソースが不足した場合
ERROR: Selectable VM host not found. (not enough CPU or memory available)
仮想マシン作成または構成変更時、クラウド側のリソースが不足している場合に発生します。
クラウド側のリソースの空き容量を確認してください。リソースが不足している場合、不要な資源(作成済の仮想マシンなど)を削除したうえで、再度仮想マシンの作成、または構成変更を行ってください。
クラウド側で指定可能な追加ブロックデバイス数を超過した場合
ERROR: Command failed: CreateDisk Response Code: <HTTPステータスコード> Status: VALIDATION_ERROR Message: '<ディスク名>' The vdisks' number can't exceed the max number of disks according to the image Id assigned.
クラウド側で指定可能なパラメーター範囲を確認し、パラメーター値を指定してください。
また、仮想マシン構成変更でエラーが発生した場合、仮想マシンにアタッチされていない追加ブロックデバイスがクラウド上に残る場合があります。クラウドの管理コンソールからアタッチされていないディスクを削除したうえで、再度構成変更を行ってください。
L-Platformテンプレートに2つ以上の仮想マシンを定義した場合
ERROR: Specified virtual system template ID '<テンプレートID>' has '<仮想マシン数>' servers. It must have only one.
L-Platformテンプレートには仮想マシンが1台になるよう定義してください。
FJCS for OSSの場合
クラウド側のリソースが不足した場合
ERROR: Virtual server '<仮想マシン名>' is in error state.
仮想マシン作成または構成変更時、クラウド側のリソースが不足している場合に発生します。
クラウド側のリソースの空き容量を確認してください。リソースが不足している場合、不要な資源(作成済の仮想マシンなど)を削除したうえで、再度仮想マシンの作成、または構成変更を行ってください。
クラウド側で指定可能な追加ブロックデバイス数を超過した場合
ERROR: communication error. (jp-east-1b :status=<エラーコード> :{"overLimit": {"message": "VolumeLimitExceeded: Maximum number of volumes allowed (50) exceeded", "code": <エラーコード>}})
クラウド側で指定可能なパラメーター範囲を確認し、パラメーター値を指定してください。
また、仮想マシン構成変更でエラーが発生した場合、仮想マシンにアタッチされていない追加ブロックデバイスがクラウド上に残る場合があります。クラウドの管理コンソールからアタッチされていないディスクを削除したうえで、再度構成変更を行ってください。
仮想マシン起動状態でスナップショットを作成しようとした場合
ERROR: In server state ACTIVE, cannot create snapshot.
スナップショットの作成、復帰を行う場合は、事前に仮想マシンを停止する必要があります。
仮想マシンを停止してスナップショットを作成してください。
仮想マシン停止状態で構成変更した場合
ERROR: In server state SHELVED_OFFLOADED, cannot modify server.
仮想マシンを構成変更する場合、事前に仮想マシンを起動する必要があります。
クラウド側にFJCS for OSSプロジェクトが存在しない場合
ERROR: The request you have made requires authentication.
正しいFJCS for OSSプロジェクトを指定して仮想マシンを作成してください。または、クラウド側にFJCS for OSSプロジェクトを作成してください。
VMwareの場合
クラウド側のリソースが不足した場合
ERROR: Actions inspectTaskResult ファイル [<データストア名>] はデータストア「<データストア名>」がサポートする最大サイズを超えています
仮想マシン作成または構成変更時、クラウド側のリソースが不足している場合に発生します。
クラウド側のリソースの空き容量を確認してください。リソースが不足している場合、不要な資源(作成済の仮想マシンなど)を削除したうえで、再度仮想マシンの作成、または構成変更を行ってください。
クラウド側で指定可能な追加ブロックデバイス数を超過した場合
ERROR:指定されたパラメーターが正しくありません: unitNumber
クラウド側で指定可能なパラメーター範囲を確認し、パラメーター値を指定してください。
また、仮想マシン構成変更でエラーが発生した場合、仮想マシンにアタッチされていない追加ブロックデバイスがクラウド上に残る場合があります。クラウドの管理コンソールからアタッチされていないディスクを削除したうえで、再度構成変更を行ってください。
クラウド側にリソースプールが作成されていない場合
ERROR: Resourcepool not found.
クラウド側にリソースプールが作成されているか確認してください。作成されていない場合はリソースプールを作成してください。
共通
仮想マシンの作成が完了しない場合
クラウド側で仮想マシンから応答がなく、作成が完了していません。
仮想マシンの状態がdeployingから変更されない場合を指します。この場合は以下を確認してください。
クラウド管理用ポータルにおいて、サービスの状態がdeployingになっており、操作不可となっていることを確認してください。
操作の成否のメールが届いていないことを確認してください。
クラウドサービス統合運用部門に、操作内容およびサービスIDを連絡してください。
業務システム提供部門からの連絡を受けて、該当サービスの状態を確認します。
連携アダプターのアクセスログおよびエラーログを確認します。
Cloud Services Managementのサービスを再起動してください。
以下のようなエラーメールが通知されます。
[subject] Catalog Managerはアクセス可能なステータスになりました。 [内容] Catalog Managerはアクセス可能なステータスになりました。 サービス利用部門「org1」の購入済サービス「vm-wck8-bizaws ess.aws 20161110085045183」のサービスインスタンスのプロビジョニングステータスに矛盾が発生しています。 インスタンス: 「aws-4ae34230-aaa3-49e2-b44b-3dee0718a52f」 自動処理を継続するためには、次のリンクを参照してください: http://localhost:3980/oscm-app/notify?sid=aws-4ae34230-aaa3-49e2-b44b-3dee0718a52f&cid=ess.aws&_resume=yes
Cloud Services Managementが動作しているサーバ上でメール内に記載されているURLをクリックすると、以下の画面が表示されます。なお、この画面を表示するには、Cloud Services Managementが再起動されている必要があります。
図6.1 APP通知ハンドラー画面
その後、連携アダプター基盤(APP)上でSUSPEND中のインスタンス処理が自動的に再開されます。正常完了した場合、業務システム提供部門に完了通知メールが送信されます。
エラーメッセージが表示されていた場合、エラーの内容に応じて対処してください(管理サーバのログは出力されません)。
クラウドのポータルから仮想マシンの状態を確認します。仮想マシンの作成処理が完了していない場合は、サポートセンターまたは該当クラウドの対処方法に従って対処してください。
Cloud Services Managementとクラウド間で整合性が確保されていない場合、"6.2 管理情報の整合性の確保"を参照して復旧作業を行ってください。
注意
AWS、Azure、およびFJCS for OSSの場合に記載したエラーメッセージは、クラウドの機能更新により変更になることがあります。
問題が特定できた場合には、必要な対処を行い、正常に処理が行われるか確認してください。
参照
ベンダー情報に設定する各パラメーターについては、"2.3.1 クラウドの準備"を参照してください。ベンダー情報の設定については、"2.11.2 ベンダー情報"を参照してください。
連携アダプターのセットアップについては、"FUJITSU Software Cloud Services Management 導入ガイド"の"連携アダプターのセットアップ"を参照してください。
クラウドの設定状況については、各クラウドの管理コンソールで確認してください。
連携アダプター基盤管理用ブラウザインターフェースの詳細については、"付録B 連携アダプター基盤管理用ブラウザインターフェースの操作"を参照してください。
上記の調査を行っても問題が特定できない場合、または対処を行っても問題が解決しない場合には、調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。
参照
調査資料の採取については、"4.5 資料採取ツール"を参照してください。
共通
連携アダプターのメールが通知されず、業務システム提供部門に完了通知メール(エラー)が通知された場合
クラウド管理用ポータルで、仮想マシンの状態が操作前の状態となっている場合、業務システム提供部門で仮想マシンの操作を再実行してください。