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Systemwalker Runbook Automation 解説書
FUJITSU Software

A.1 管理サーバの制限値

パラメーター

説明

想定値

制限値

自動運用プロセスの同時実行数

自動運用プロセス(サブプロセスを含む)が同時に実行されている数を指定します。実行中、一時停止中のプロセスインスタンスの総数です。

50

100

制限値の詳細については、“自動運用プロセスの同時実行数”を参照してください。

登録されるプロセス定義の累積総数

管理サーバに登録されるすべてのプロセス定義の累積の総数の値です。公開・廃止・ドラフトなどのすべての状態と全世代を含めた累積の総数です。

500

-

1プロセスグループに登録されるプロセス定義の累積総数

管理サーバに登録される1プロセスグループのプロセス定義の総数の値です。公開・廃止・ドラフトなどのすべての状態と全世代を含めた累積の総数です。なお、1プロセスグループに登録されるノード数の上限は、20000ノードです。例えば、500のプロセス定義を利用する場合は、1プロセス定義あたり、約40ノードが上限となります。

500

3000

制限値の詳細については、“1プロセスグループに登録されるプロセス定義の累積総数”を参照してください。

1プロセスグループに登録されるノード数の上限

1プロセスグループに含まれるプロセス定義のすべてのノード数の上限です。Start/Exitノードを含みます。

-

20000

スケジュール定義の総数

管理サーバに登録できるスケジュール定義の総数です。

64

3000

制限値の詳細については、“スケジュール定義の総数”を参照してください。

1つのプロセスグループに登録できるスケジュール定義の総数

1つのプロセスグループに登録できるスケジュール定義の総数です。

-

300

プロセスインスタンスのノードの実行回数の最大数

1プロセスインスタンス内で実行されるノード実行回数です。同一ノードが複数回動作した場合はその動作した回数で、すべてのプロセスインスタンスの中で最大数の値です。

(例)

プロセスインスタンスPI1がStart->NodeA->NodeB->Exitで構成されるプロセス定義において、NodeAが100回、NodeBが10回動作する場合は、112回として数えます。

プロセスインスタンスPI2が同様の構成でNodeAが50回動作する場合は、62回となり、この場合はプロセスインスタンスPI1の112が値となります。

500

-

プロセスインスタンスの1運用操作部品の実行回数の最大数

1プロセスインスタンス内で実行される1運用操作部品の実行回数です。同一ノードの運用操作部品が複数回動作した場合はその動作した回数で、すべてのプロセスインスタンスの中で最大数の値です。

(例)

プロセスインスタンスPI1がStart->PartsA->PartsB->Exitで構成されるプロセス定義において、PartsAが100回、PartsBが10回動作する場合は、100回が値となります。

プロセスインスタンスPI2が同様の構成でPartsAが50回動作する場合は、プロセスインスタンスPI1の100が値となります。

30

1000

制限値の詳細については、“プロセスインスタンスの1運用操作部品の実行回数の最大数”を参照してください。

スケジュール予実情報件数

スケジュール予実情報は、1日分のスケジュール定義から作成される予定とその予定に対する実績で1件とカウントします。

例えば、スケジュール定義で0時から1時間ごとに実行すると定義されているケースでは、スケジュール予実情報は24件となります。

1500

3000

制限値の詳細については、“スケジュール予実情報件数”を参照してください。

コンソールへの同時ログイン数

コンソールに同時にログインする最大数の値です。

5

-

上記で記載されている管理サーバの制限値について説明します。

自動運用プロセスの同時実行数

制限値:100

同時に処理することができる自動運用プロセス(サブプロセスを含む)の制限値は100です。

自動運用プロセスの同時実行数の制限値は、推奨ハードウェア資源に記載の条件を前提としています。

制限値を超えると以下の事象が発生することがあります。

  • プロセスが処理中の間、CPU使用率がほぼ100%となります。

1プロセスグループに登録されるプロセス定義の累積総数

制限値:3000

コンソール表示やコマンド実行上で一度に扱えるプロセス定義には制約があります。

プロセス定義のアップロードやプロセス定義の一覧取得では、プロセスグループ単位で処理が行われ、一度に扱えるプロセス定義の数は3000です。なお、1プロセスグループに登録されるノード数の上限は、20000ノードです。例えば、500のプロセス定義を利用する場合は、1プロセス定義あたり、約40ノードが上限となります。

制限値を超えると以下の事象が発生することがあります。

  • コンソール:コンソールにおけるプロセス定義画面で取得する総数

    Webブラウザ上での表示性能が劣化します。

  • コマンド:swrba_adminコマンドで取得する総数

    コマンド実行性能が劣化します。

なお、QuickFormやイメージファイルは、管理サーバをインストールしたドライブ上に格納されます。QuickFormやイメージファイルの増加により、管理サーバをインストールしたドライブの空き容量が減少します。

また、プロセス定義の一覧取得で扱えるプロセス定義の数は3000ですが、プロセスインスタンスの一覧取得で扱えるプロセスインスタンスの数は5000です。制限値を超えると以下の事象が発生することがあります。

  • コンソール:コンソールにおけるトップ画面やプロセス状況画面で表示時に取得する総数

    表示性能が劣化します。

  • コマンド:swrba_admin pi-get、pi-listコマンドで取得する総数

    コマンド実行性能が劣化します。また、メモリ不足が発生し、コマンド実行結果がエラーになる場合があります。

管理サーバ上に保管できるプロセスインスタンスの上限は、自動運用プロセス管理用のデータベース領域に依存します。自動運用プロセス管理用のデータベース領域については、“3.1.2 ディスク容量”を参照してください。

1プロセスグループに登録されるノード数の上限

制限値:20000

1プロセスグループに含まれるプロセス定義の全てのノード数の上限です。Start/Exitノードを含みます。例えば、500のプロセス定義を利用する場合は、1プロセス定義あたり、約40ノードが上限となります。制限値を超えると以下の事象が発生することがあります。

  • コマンド

    プロセスグループをアップロードする場合に、応答がなくなったりエラーとなる場合があります。

スケジュール定義の総数

制限値:3000

管理サーバ上に登録できるスケジュール定義の総数です。コンソール表示やコマンド実行上で一度に扱えるスケジュール定義の制限値は3000です。制限値を超えると以下の事象が発生することがあります。

  • コンソール:コンソールにおけるトップ画面やプロセス状況画面の表示時に取得する総数

    表示性能が劣化します。

  • コマンド:swrba_admin sd-listコマンドで取得する総数

    コマンド実行性能が劣化します。また、メモリ不足が発生し、コマンド実行結果がエラーになる場合があります。

sd-listコマンドで全プロセスグループを対象に取得する場合は、他の条件で3000以内に絞り込む必要があります。

1つのプロセスグループに登録できるスケジュール定義の総数

制限値:300

1つのプロセスグループに登録できるスケジュール定義の総数です。制限値を超えると以下の事象が発生することがあります。

  • コンソール:コンソールにおけるトップ画面やプロセス状況画面の表示時に取得する総数

    表示性能が劣化します。

  • コマンド:swrba_admin sd-listコマンドで取得する総数

    コマンド実行性能が劣化します。また、メモリ不足が発生し、コマンド実行結果がエラーになる場合があります。

  • コマンド:swrba_admin si-getコマンドで取得する情報

    コマンド実行性能が劣化します。また、メモリ不足が発生し、コマンド実行結果がエラーになる場合があります。

プロセスインスタンスの1運用操作部品の実行回数の最大数

制限値:1000

運用操作部品が複数回動作したときに履歴が保持できる実行回数です。制限値を超える毎に一番古い履歴が削除され制限数分の履歴が保持されます。

スケジュール予実情報件数

制限値:3000

管理サーバ上で保管できるスケジュール予実情報の上限は、自動運用プロセス管理用のデータベース領域に依存します。

自動運用プロセス管理用のデータベース領域については、“3.1.2 ディスク容量”を参照してください。ただし、コンソール表示やコマンド実行上で一度に取得可能なスケジュール予実情報件数には制約があります。

swrba_admin si-getコマンドで一度に取得するスケジュール予実情報件数、またはWebコンソールで取得する1日分のスケジュール予実情報件数の数は3000です。制限値を超えると以下の事象が発生することがあります。

  • コンソール:プロセス状況画面の表示時に取得する総数

    表示性能が劣化します。

  • コマンド:swrba_admin si-getコマンドで取得する総数

    コマンド実行性能が劣化します。また、メモリ不足が発生し、コマンド実行結果がエラーになる場合があります。

自動運用プロセスグループ数

制限値:1000

管理サーバ上に登録できる自動運用プロセスグループ数の最大数です。コンソール表示やコマンド実行上で一度に扱える自動運用プロセスグループ数の制限値は1000です。制限値を超えると以下の事象が発生することがあります。

  • コンソール:メインメニューにあるプロセスグループ選択プルダウンの一覧

    表示性能が劣化します。

  • コマンド:swrba_admin コマンドでの登録およびBarファイルの取得

    メモリ不足が発生し、コマンド実行結果がエラーになる場合があります。

スケジュール定義を設定できる自動運用プロセスグループ

スケジュール定義を設定できる自動運用プロセスグループは、最大1000までです。

プロセスインスタンスのメモリサイズの制限値

1つのプロセスインスタンスで使用できるメモリサイズは、4MB(メガバイト)までです。

このサイズは、自動運用プロセスの定義に配置されたノードの数、ユーザ定義属性(UDA)の数、自動運用プロセスの実行中にユーザ定義属性(UDA)に格納された値などの合計です。

プロセスインスタンスのメモリサイズ(単位:Byte)は、以降に示す計算式で算出できます。

表A.1 見積もりに必要な情報

見積もり式の変数

項目

説明

a

UDAの数

自動運用プロセスの定義に存在するUDAの総数です。

b

UDA名の文字数

自動運用プロセスの定義に存在する個々のUDAにおける名前の文字数です。

c

UDAに格納されるデータ(値)の文字数

自動運用プロセスの実行中に設定される個々のUDAにおけるデータ(値)の文字数です。

d

期限の数

自動運用プロセスの定義に存在する期限の総数です。

e

タイマーの数

自動運用プロセスの定義に存在するタイマーの総数です。

f

プロセスインスタンス名の文字数

プロセスインスタンスの名前の文字数です。

g

プロセスインスタンスの説明の文字数

プロセスインスタンスの説明の文字数です。

h

プロセスインスタンスの所有者の文字数

プロセスインスタンスの所有者の文字数です。

i

プロセスインスタンスの起案者の文字数

プロセスインスタンスの起案者の文字数です。

j

ノード数

自動運用プロセスの定義に存在するノードの総数です。

k

矢印数

自動運用プロセスの定義に存在する矢印の総数です。

表A.2 見積もり計算

見積もり式の変数

項目

単位

備考

A

UDAによる使用量

 =  1個目のUDA使用量(※)
  + 2個目のUDA使用量(※)
  + ...
  + a個目のUDA使用量(※)

※:UDA使用量 = ( 22 + 2×( b + c ) )

Byte

個々のUDAについてbおよびcを求め、それらをもとに算出した値をすべてのUDA(UDAの数:a)について合計します。

B

期限とタイマーによる使用量
= 76 ×( d + e )

Byte

なし

C

プロセスインスタンス情報による使用量
= 178 + 2×(f + g + h + i)

Byte

なし

D

ノードと矢印による使用量
= 24×j + 32×k

Byte

なし

見積もり式

見積もりは、以下の式を使用します。

プロセスインスタンスのメモリサイズ(単位:Byte) = A + B + C + D

ユーザ定義属性の制限値

ユーザ定義属性に格納できるデータサイズの制限値は、“プロセスインスタンスのメモリサイズの制限値”で示す制限値4MB(メガバイト)に含まれます。この値は、“見積もりに必要な情報”の項目“UDAに格納されるデータ(値)の文字数”に相当します。

運用操作部品の実行結果の制限値

1つの運用操作部品の出力情報において、実行結果を格納する各変数に格納できるサイズは、それぞれ4MB(メガバイト)までです。

なお、この値は、“プロセスインスタンスのメモリサイズの制限値”で示す制限値4MB(メガバイト)と関連はありません。

参考

Systemwalker Runbook Automationの制限値について

制限値の記載がない項目について、想定値を超えるような運用を行った場合も、メモリ不足や性能劣化が発生することがあります。