Interstage Application Server 8.0(Interstage 8.0)での変更内容を説明します。
イベントチャネルを閉塞モードで停止する場合の停止処理
Point-To-Pointモデルのメッセージングモデルのイベントチャネルを閉塞モードで停止した場合の停止処理が以下のように変更されました。
閉塞終了モードを指定した場合、イベントチャネルにイベントデータが蓄積されている間は、イベントチャネルは停止しません。イベントチャネルに蓄積されているイベントデータがコンシューマに配信されて削除されるか、生存時間に達して削除された段階で、イベントチャネルが停止しました。
閉塞終了モードを指定した場合、コンシューマが接続された状態でイベントチャネルにイベントデータが蓄積されている間は、イベントサービスは停止しません。イベントチャネルに蓄積されているイベントデータがすでに接続されているコンシューマに配信されて削除されるか、生存時間に達して削除された段階で、イベントサービスが停止します。
Interstage V7.0(変更前)以前の停止処理を行いたい場合は、essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドで設定できます。essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「essetcnf」および「essetcnfchnl」を参照してください。
esmonitorchnlコマンドの表示形式
esmonitorchnlコマンドの表示形式が以下のように変更されました。
「接続時刻」は、「Date」と表示されました。
「プロキシ種別(Kind)」が表示されました。
「接続時刻」は、「Date」から「Connected Time」に変更して表示されます。
「プロキシ種別(Kind)」が削除され、代わりに「最終アクセス時間(Final Access Time)」が表示されます。
esmonitorchnlコマンドの表示形式の詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「esmonitorchnl」を参照してください。
essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドのオプション
essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドのオプションが以下のように変更されました。
-dcacheオプションにより不揮発チャネル運用時のイベントデータのメモリキャッシュ数の設定が可能でした。
-dcacheオプションが削除となり、不揮発チャネル運用時のイベントデータのメモリキャッシュ数は10000000となりました。
トレース情報
トレース情報を採取する単位としてプロセス単位の指定が可能となり、初期設定ではイベントサービス単位からプロセス単位に変更されました。
Interstage V7.0以前と同様にトレース情報をイベントサービス単位で採取する場合は、以下のファイルのtrace_bufferパラメタに「system」を指定してください。traceconfigファイルの詳細については、「チューニングガイド」の「イベントサービスの環境定義」-「traceconfig」を参照してください。
/etc/opt/FJSVes/traceconfig
また、上記によりイベントサービス運用時に必要なディスク容量、および共用メモリサイズが変更されます。ディスク容量については、「チューニングガイド」の「必要資源」-「運用時に必要なディスク容量」-「サーバ機能を使用する場合」を参照してください。共用メモリサイズについては、「チューニングガイド」の「システムのチューニング」-「サーバ機能運用時に必要なシステム資源」-「イベントサービスのシステム資源の設定」を参照してください。
サンプルプログラム
C言語およびC++言語のサンプルプログラムは、Microsoft(R) Visual C++(R) .NET Standardのコンパイラ用に変更されています。
イベントサービスの自動セットアップ
Interstage 8.0以降では、Interstage V6.0で対応していたインストール後、自動的にイベントサービスのセットアップを行っていた処理が対応されていません。
そのため、Interstage統合コマンドまたはInterstage管理コンソールを使用してイベントサービスのセットアップを行ってください。