ここでは、Interstage HTTP Serverについて、以下を説明します。
参照
ディレクティブの詳細については、“Interstage HTTP Server 運用ガイド”の“ディレクティブ一覧”を参照してください。
Interstage Application Server V12.1での変更内容
Interstage Application Server V12.1(Interstage V12.1)での変更内容を以下に示します。
.htaccessファイルの<Limit>または<LimitExcept>ディレクティブに設定誤りがあった場合、.htaccessファイルが有効なリクエストを受信した時の動作が、以下のように変更されました。
Interstage V12.0以前(変更前)
設定誤りを無視して、リクエスト処理を継続します。
Interstage V12.1以降(変更後)
設定誤りを異常と見なし、ステータスコード「500」(Internal Server Error)で応答します。
Interstage Application Server V12.0での変更内容
Interstage Application Server V12.0(Interstage V12.0)での変更内容を以下に示します。
チャンク転送コーディングのメッセージ本文において、トレーラフィールドに指定されたヘッダに応じた処理の動作が以下のように変更されました。
Interstage V11.2以前(変更前)
チャンク転送コーディングのメッセージ本文において、トレーラフィールドのヘッダの処理は有効です。本処理は変更できません。
Interstage V12.0以降(変更後)
MergeTrailersディレクティブが新しく追加されました。本機能により、インストール直後の初期設定では、チャンク転送コーディングのメッセージ本文において、トレーラフィールドのヘッダの処理が無効となります。トレーラフィールドのヘッダの処理を有効とする場合は、MergeTrailersディレクティブを設定してください。
リクエストメッセージ本文の展開機能が有効(SetInputFilterディレクティブに「DEFLATE」を設定しているなど)である場合、Webサーバが圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズが、以下のように変更されました。
Interstage V11.2以前(変更前)
圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズは、「2147483647」です。この最大サイズは固定であり、設定できません。
Interstage V12.0以降(変更後)
DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブが新しく追加されました。本機能により、圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズは、DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブに設定したサイズとなります。インストール直後の初期設定は、DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブが設定されていない、かつ省略値であるLimitRequestBodyディレクティブも設定されていないため、LimitRequestBodyディレクティブの省略値である「2147483647」です。この最大サイズを変更する場合は、DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブを設定してください。
リクエストメッセージ本文の展開機能が有効(SetInputFilterディレクティブに「DEFLATE」を設定しているなど)である場合、Webサーバが圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の分割データの展開処理が、以下のように変更されました。
Interstage V11.2以前(変更前)
圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際、分割データをすべて展開します。本処理は変更できません。
Interstage V12.0以降(変更後)
DeflateInflateRatioLimitディレクティブおよびDeflateInflateRatioBurstディレクティブが新しく追加されました。圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際、本機能により、分割データがDeflateInflateRatioLimitディレクティブに設定した増加率を超過している場合は、DeflateInflateRatioBurstディレクティブに設定した連続展開数まで展開するように制限されます。インストール直後の初期設定では、DeflateInflateRatioLimitディレクティブおよびDeflateInflateRatioBurstディレクティブが設定されていないため、増加率は省略値である「200」、連続展開数は省略値である「3」です。この増加率および連続展開数を変更する場合は、DeflateInflateRatioLimitディレクティブおよびDeflateInflateRatioBurstディレクティブを設定してください。
Interstage Application Server V11.1.1での変更内容
Interstage Application Server V11.1.1(Interstage V11.1.1)での変更内容を以下に示します。
リクエストメッセージ本文の展開機能が有効(SetInputFilterディレクティブに「DEFLATE」を設定しているなど)である場合、Webサーバが圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズが、以下のように変更されました。
Interstage V11.1.0以前(変更前)
圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズは、「2147483647」です。この最大サイズは固定であり、設定できません。
Interstage V11.1.1以降(変更後)
DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブが新しく追加されました。本機能により、圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズは、DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブに設定したサイズとなります。インストール直後の初期設定は、DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブが設定されていない、かつ省略値であるLimitRequestBodyディレクティブも設定されていないため、LimitRequestBodyディレクティブの省略値である「2147483647」です。この最大サイズを変更する場合は、DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブを設定してください。
リクエストメッセージ本文の展開機能が有効(SetInputFilterディレクティブに「DEFLATE」を設定しているなど)である場合、Webサーバが圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の分割データの展開処理が、以下のように変更されました。
Interstage V11.1.0以前(変更前)
圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際、分割データをすべて展開します。本処理は変更できません。
Interstage V11.1.1以降(変更後)
DeflateInflateRatioLimitディレクティブおよびDeflateInflateRatioBurstディレクティブが新しく追加されました。圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際、本機能により、分割データがDeflateInflateRatioLimitディレクティブに設定した増加率を超過している場合は、DeflateInflateRatioBurstディレクティブに設定した連続展開数まで展開するように制限されます。インストール直後の初期設定では、DeflateInflateRatioLimitディレクティブおよびDeflateInflateRatioBurstディレクティブが設定されていないため、増加率は省略値である「200」、連続展開数は省略値である「3」です。この増加率および連続展開数を変更する場合は、DeflateInflateRatioLimitディレクティブおよびDeflateInflateRatioBurstディレクティブを設定してください。
Interstage Application Server V10.1での変更内容
Interstage Application Server V10.1(Interstage V10.1)での変更内容を説明します。
Interstage V10.1以降、クライアントから送信されるHTTPリクエストのRangeヘッダフィールド、およびRequest-Rangeヘッダフィールドに指定された範囲指定の数により、以下が変更されました。
範囲指定の最大数が以下のように変更されました。
Interstage V10.0以前(変更前)
範囲指定数は、無制限に有効となります。
なお、範囲指定の最大数は、設定できません。
Interstage V10.1以降(変更後)
範囲指定数がMaxRangesディレクティブの設定値(省略値:200)を超過した場合、範囲指定は無効となります。
Interstage V10.0以前と同様に、範囲指定数を無制限とする場合は、MaxRangesディレクティブで以下のように設定してください。
MaxRanges unlimited
応答形式が以下のように変更されました。
Interstage V10.0以前(変更前)
範囲指定数に関わらず、チャンク形式エンコーディングせずに応答します。
Interstage V10.1以降(変更後)
範囲指定数が32を超過した場合、チャンク形式エンコーディングで応答します。
以下の条件における動作が変更されました。
HTTP Keep-Alive機能が有効である(KeepAliveディレクティブに「On」を設定している)場合。かつ、
環境変数「downgrade-1.0」または「force-no-vary」を指定したディレクティブを設定している場合。かつ、
以下の条件を満たすリクエストを受信した場合。
範囲指定数が32を超過する場合。かつ、
Connectionヘッダに「Keep-Alive」が指定されている場合。かつ、
環境変数「downgrade-1.0」または「force-no-vary」が有効となる場合。
Interstage V10.0以前(変更前)
範囲指定されたリクエストに対するレスポンスとして、Content-Lengthヘッダが設定され、HTTP Keep-Alive機能が有効となります。
Interstage V10.1以降(変更後)
範囲指定されたリクエストに対するレスポンスとして、Content-Lengthヘッダが設定されず、HTTP Keep-Alive機能が無効となります。
Interstage Application Server V10.0での変更内容
Interstage Application Server V10.0(Interstage V10.0)での変更内容を説明します。
オンライン照合機能の運用時に使用するディレクトリサーバとして、Interstageディレクトリサービスに加えて、Active Directoryが使用可能となります。ただし、Interstageディレクトリサービスを使用して構築したディレクトリサーバ環境は、移行できません。Active Directoryを使用したディレクトリサーバ環境を再構築してください。ディレクトリサーバの環境設定については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage HTTP Serverの認証とアクセス制御の設定”-“オンライン照合”を参照してください。
Interstage管理コンソールまたはihscreateコマンドで作成可能なWebサーバの最大数が、以下のように変更されました。
Interstage V9(変更前)
Webサーバは、16個まで作成できます。
Interstage V10.0以降(変更後)
Webサーバは、64個まで作成できます。
SSL運用中のメッセージ出力が以下のように変更されました。
Interstage V9以前(変更前)
SSL運用中、サイト証明書および認証局の証明書(発行局証明書)の有効期限が切れたとき/切れる前に、警告メッセージは出力されません。
Interstage V10.0以降(変更後)
SSL運用中、サイト証明書および認証局の証明書(発行局証明書)の有効期限が切れたときに、警告メッセージ“ihs00534”/“ihs00535”が出力されるようになります。
また、サイト証明書および認証局の証明書(発行局証明書)の有効期限が切れる前に、有効日数を通知する警告メッセージ“ihs00536”/“ihs00537”を出力させることが可能となります。本機能は、SSLCertExpireディレクティブで設定します。
SSLCertExpireディレクティブ未設定(省略値)では、警告メッセージ“ihs00534”~“ihs00537”を出力させる設定になっているため、Interstage V9以前と同様に、警告メッセージ“ihs00534”~“ihs00537”を出力させないようにする場合は、SSLCertExpireディレクティブで以下のように設定してください。
SSLCertExpire None
Interstage Application Server V9.0での変更内容
Interstage Application Server V9.0(Interstage V9.0)での変更内容を説明します。
Interstage HTTP Serverは、Apache HTTP Server 1.3ベースからApache HTTP Server 2.0ベースのWebサーバへ変更されました。V8.0以前のInterstage HTTP Server(Apache HTTP Server 1.3ベース)からInterstage HTTP Server(Apache HTTP Server 2.0ベース)へ移行する場合は、「2.1.1 8.0以前のInterstage HTTP Server(Apache HTTP Server 1.3ベース)からの移行」を参照して移行してください。