ここでは、物理L-Serverの運用ネットワークを検疫ネットワークに変更するためのネットワーク変更用XMLファイルについて説明します。
目的
物理L-Serverの運用ネットワークを検疫ネットワークに変更するために必要なXMLファイルです。
なお、検疫ネットワーク変更用XMLファイルの作成と格納は、本製品の運用中でも実施できます。
検疫ネットワーク変更用XMLファイルの作成方法
以下のコマンドを実行し、変更のベースとなるXMLを出力します。
> rcxadm lserver show -name L-Server名 -format xml <RETURN>
出力されたXMLファイルから不要な情報を削除し、「物理L-Server向けネットワーク変更用XMLファイルの書式」のように編集します。
Resourcesタグ、LServerタグ、NICsタグが必要です。
検疫ネットワークの内容に応じて、NetworkLinkタグのname、および、IpAddressタグのaddressを変更してください。
物理L-Server向けネットワーク変更用XMLファイルの書式
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Resources> <LServer name="L-Server名"> <NICs> <NIC> <NICIndex>NIC番号</NICIndex> <MacAddress auto="false"></MacAddress> <NetworkLinks> <NetworkLink name="ネットワーク名" index="ネットワークのインデックス" vlan_mode="VLANのモード"> <IpAddress auto="IP自動設定" address="IPアドレス"/> </NetworkLink> </NetworkLinks> </NIC> <NIC> <NICIndex>NIC番号</NICIndex> <MacAddress auto="false"></MacAddress> <NetworkLinks> <NetworkLink name="ネットワーク名" index="ネットワークのインデックス" vlan_mode="VLANのモード"> <IpAddress auto="IP自動設定" address="IPアドレス"/> </NetworkLink> </NetworkLinks> </NIC> ※管理ネットワークおよび業務ネットワークのNICの数の分、NICタグの繰り返し </NICs> </LServer> </Resources>
要素名 | 説明 | 取り得る値、または例 |
---|---|---|
NIC番号 (NICIndex) | L-Serverに割り当てるNIC定義を識別する番号 | 0~31の、"0"から始まる整数を指定します。 物理L-Serverの場合、「設計ガイド CE」の「9.3.5 管理対象サーバへの事前設定」で決定したラックマウント型サーバの場合のNIC番号から1を引いた値を指定します。 例 「設計ガイド CE」の「9.3.5 管理対象サーバへの事前設定」で、ラックマウント型サーバの背面の左端のNIC番号を"1"と決定した場合、ここでは"0"を指定してください。 |
VLANのモード (NetworkLink vlan_mode) | VLANのモード (省略可) | VLANのモードを指定します。 以下の方法で指定できます。
vlan_modeを省略した場合もタグVLANでの通信になります。 |
MACアドレス (MacAddress) | L-ServerのNICに割り当てるMACアドレス | 以下の方法で指定します。 <MacAddress auto="false"></MacAddress> |
Network名 (NetworkLink name) | L-Serverが接続するネットワーク名 | 作成済みのネットワークリソース名を指定します。 変更先のネットワークリソースが管理LANリソースの場合、vlan_modeに"untagged"を指定してください。 検疫ネットワークのネットワークリソースは管理LANリソースではないため、検疫ネットワークに変更する定義の場合、上記には当てはまりません。 |
ネットワークのインデックス (Index) | ネットワークのインデックス | ネットワークのインデックスを指定します。 インデックスは"0"から始まります。 |
IPアドレス (IpAddress) | L-Serverに割り当てるIPアドレス | 以下の方法で指定できます。
IpAddressタグを省略した場合も、ネットワークリソースに設定してあるアドレス範囲から自動で割り当てられます。 |
参照
物理L-Server向け定義情報(XML)の詳細は、以下のマニュアルを参照してください。
「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.3.1 物理L-Server向け定義情報(XML)」
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\files\avmgr
quarantine_L-Server名.xml
参考
複数のNICが接続された環境の場合
複数のNICが定義されたL-Serverを隔離する場合は、NICタグに囲まれた行をNICの数だけ記載し、すべてのNICに検疫ネットワークをつなぐように設定します。
それぞれのNICに同じネットワークを指定しても問題はありません。
XMLファイルの保存場所を初期値から変更する場合
XMLファイルの保存場所を初期値から変更する場合には、定義ファイルを作成します。
定義ファイルの詳細は、「A.5 ネットワーク変更用XMLファイルの保存ディレクトリ定義ファイル」を参照してください。