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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

H.2 CA SpectrumによるSNMPトラップの受信設定

ここでは、CA Spectrumで本製品のSNMPトラップを受信する設定の概要について説明します。
付録F SNMPトラップ設定」と併せて参考にしてください。

CA Spectrumの詳細は、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。


連携ソフトウェア

本マニュアル記事は、CA Spectrum Infrastructure Manager r9.1.2を元に記載しています。
CA Spectrum Infrastructure Managerのバージョンによっては、記事中に示す用語や手順に多少の違いがあります。


CA Spectrumの導入

CA Spectrumのマニュアルに従って、CA Spectrumの導入作業を行ってください。
本製品との連携に関する留意事項を以下に示します。

事前準備

本製品のマネージャーを導入した管理サーバを、CA Spectrumの管理対象として登録してください。

【Linuxマネージャー】
本製品のマネージャーとSpectroSERVERを同一サーバに導入する場合、本製品とCA SpectrumでSNMPトラップを共用するために、ServerViewトラップ転送プログラム(trpsrvd)が必要です。
ServerViewトラップ転送プログラムは、UDPポート162番で受信したSNMPトラップをほかのUDPポート番号あてに転送することを目的としたプログラムです。

一部のバージョンのServerView Operations Managerには、ServerViewトラップ転送プログラムが同梱されています。その場合、ServerView Operations Managerのマニュアルを参照してServerViewトラップ転送プログラムをインストールしてください。

ServerViewトラップ転送プログラムがServerView Operations Managerに同梱されていない場合、以下のWebサイトからダウンロードし、添付されているドキュメントを参照してインストールしてください。

URL: http://www.fmworld.net/cgi-bin/drviasearch/drviadownload.cgi?DRIVER_NUM=F1007434

ServerViewトラップ転送プログラムをインストール後に、以下の設定を行ってください。

  1. OSの管理者(root)でログインします。

  2. SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを162以外のポートに変更します。

    ポート番号は、以下のファイルを編集することで変更できます。

    {SpectroSERVERのインストールフォルダー}/CC/.vnmrc

    ポート番号を9162に変更する設定例:

    snmp_trap_port=9162

  3. SpectroSERVERを再起動します。

  4. /usr/share/SMAWtrpsv/conf/trpsrvtargetsファイルを編集し、SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを追加します。

    編集前

    ########################################################################
    # Copyright (C) Fujitsu Siemens Computers 2007
    # All rights reserved
    # Configuration File for trpsrv (SMAWtrpsv)
    ########################################################################
    # Syntax
    # port [(address | -) [comment]]

    # examples
    # 8162
    # 9162 - test
    # 162 145.25.124.121

    編集後(SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを9162にする場合)

    ########################################################################
    # Copyright (C) Fujitsu Siemens Computers 2007
    # All rights reserved
    # Configuration File for trpsrv (SMAWtrpsv)
    ########################################################################

    # Syntax
    # port [(address | -) [comment]]

    # examples
    # 8162
    # 9162 - test
    # 162 145.25.124.121

    #UDPポート 9162番に転送します。
    9162

  5. SELinuxを有効にする場合、SELinuxの設定を行う必要があります。

    設定方法については、「J.1.4 ServerViewトラップ転送プログラム」を参照してください。

  6. システムを再起動します。


設定手順

ここでは、CA Spectrumで本製品のSNMPトラップを受信し、CA SpectrumのコンソールであるOneClickでイベントメッセージを確認するための設定手順について説明します。
各手順の詳細は、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。

  1. CA SpectrumのMIB Toolsを起動します。

  2. "Navigation"パネルの[Add MIB]ボタンをクリックします。

    [MIB Tools: Add MIB]ダイアログが表示されます。

  3. [Browse]ボタンをクリックし、本製品のMIBファイルを選択します。

  4. [Compile]ボタンをクリックします。

    [MIB Tools: Add MIB]ダイアログの"Compiler"に表示されるメッセージで、MIBファイルのコンパイルが成功したか確認してください。

  5. [Add & Close]ボタンをクリックします。

    MIB Toolsの"Navigation"パネルに、読み込んだMIBが表示されます。

  6. "Navigation"パネルから本製品のMIBを選択し、"Contents"パネルの表示を[Map]タブに切り替えます。

  7. "Trap Support"に表示されているトラップを選択し、[Information]ボタンをクリックすることで、トラップの詳細を確認できます。

  8. "Trap Support"に表示されているトラップを選択し、[Map Traps]ボタンをクリックします。

    [MIB Tools: Assign Trap Alarms]ダイアログが表示されます。

  9. "Alarm Severity"の"set"をクリックし、トラップに対するアラームの重度を指定できます。

  10. [OK]ボタンをクリックします。

    [MIB Tools: Trap Support Results]ダイアログが表示され、処理の結果が確認できます。

  11. [Close]ボタンをクリックします。

    MIB Toolsの"Trap Support"でトラップに対してイベントコードが割り当てられていることが確認できます。

  12. "Trap Support"でトラップを選択し、[Edit Traps]ボタンをクリックします。

    Event Configurationアプリケーションがスタートします。

  13. "Navigation"パネルで、トラップに割り当てられたイベントコードを選択します。

  14. "Contents"パネルの"Event Message"で、トラップを受信した際のイベントメッセージが表示されます。

    メッセージはCA Spectrumが指定する書式に従って編集できます。
    書式については、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。

  15. メッセージを変更した場合、Event Configurationアプリケーションのメニューから[Save All]または[Save Selected]を選択し、設定を保存します。

上記の設定を行ったあと、「付録F SNMPトラップ設定」に記載されている動作確認を行ってください。