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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

付録F SNMPトラップ設定

ここでは、本製品のイベントの内容を、SNMPトラップとして他製品に送信する機能について説明します。


機能概要

本製品が送信するSNMPトラップを他製品(運用管理製品など)で受信することで、他製品のコンソールから本製品の主なイベントを監視できます。この機能により、他製品のコンソールを中心として監視を行っている運用環境で、本製品のコンソールを常時表示させておく必要がなくなるため、監視コンソールを一元化できます。


機能詳細

設定手順

本製品のSNMPトラップを他製品で受信するための設定手順について説明します。
ここでは、SNMPトラップを受信する製品の導入と、その製品でSNMPトラップを受信するためのSNMPトラップサービスやポートなどの基本的な設定が行われていることを前提にしています。

  1. SNMPトラップを受信する製品にSNMPコミュニティー名を設定します。
    SNMPコミュニティー名には、半角英数字、ハイフン("-")およびアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

  2. SNMPトラップを受信する製品で、本製品のMIBファイルを読み込みます。
    本製品のSNMPトラップを定義するMIBファイルは、管理サーバの以下のフォルダーに配置されています。

    【Windowsマネージャー】
    インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\mibs\RCVE-Event-Trap-MIB.mib

    【Linuxマネージャー】
    /etc/opt/FJSVrcvmr/mibs/RCVE-Event-Trap-MIB.mib

  3. 本製品のrcxadm eventctl addコマンドで送信先のサーバを登録します。


変更手順

以下の手順で、SNMPトラップの送信先を変更します。

  1. 本製品のrcxadm eventctl deleteコマンドで変更対象の送信先サーバの情報を削除します。

  2. 本製品のrcxadm eventctl addコマンドで変更後の送信先のサーバを登録します。


削除手順

本製品のrcxadm eventctl deleteコマンドで削除対象の送信先サーバの情報を削除します。


動作確認

以下の手順で、SNMPトラップ送信先が正しく登録されているか確認してください。

  1. RORコンソールで任意の管理対象サーバを保守モードに設定します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、保守モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[設定]を選択します。

      [保守モードの設定]ダイアログが表示されます。

    2. [OK]ボタンをクリックします。

  2. 管理対象サーバの保守モードを解除します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、保守モードに設定したサーバ(またはサーバ上の物理OS)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[解除]を選択します。

      [保守モードの解除]ダイアログが表示されます。

    2. [OK]ボタンをクリックします。

この操作によって、以下の4つのイベントがSNMPトラップとして登録したサーバに送信されます。送信先が正しく登録できていれば、SNMPトラップを受信する製品で本製品のSNMPトラップの受信が確認できます。
なお、SNMPトラップがどのように表示されるかは製品に依存されます。

イベント

OID

FJSVrcx:INFO:21143: setting maintenance mode:started

1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.55.100.1.2.1.21143

FJSVrcx:INFO:21144: setting maintenance mode:completed

1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.55.100.1.2.1.21144

FJSVrcx:INFO:21143: releasing maintenance mode:started

1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.55.100.1.2.1.21143

FJSVrcx:INFO:21144: releasing maintenance mode:completed

1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.55.100.1.2.1.21144

SNMPトラップの受信が確認できない場合、rcxadm eventctlコマンドによって意図した送信先が登録されているか確認してください。登録内容に問題がない場合、ネットワークやSNMPトラップを受信する製品の設定に問題がないか確認してください。問題を取り除いたあと、再度上記の操作を行い、本製品のSNMPトラップが受信できるか確認してください。