ここでは、定義ファイルの作成について説明します。
仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「8.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。
OVM for x86 3.x固有の定義ファイルは以下のとおりです。
ゲストOSのカスタマイズ機能をサポートしている、マネージャーおよびゲストOSについては、「8.10.12 ゲストOSのカスタマイズ機能」を参照してください。
VM管理ソフトウェアへのSSLポート指定方法
Oracle VM ManagerのSSLポートを設定します。管理コンソールからVM管理ソフトウェアを起動する際に使用します。
Oracle VM Manager V3.2.1以降では必須です。
定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。
【Windows】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
ovmm.rcxprop
定義ファイルは、以下の形式で記述します。
キー = 値 |
定義ファイルで以下の項目を指定します。それ以外のキーの指定は無視されます。
指定項目 | キー | 値 | 備考 |
---|---|---|---|
SSLの有効/無効 | ssl | "vmm_ip[:port][,vmm_ip[:port]...]" | ポート番号を省略した場合、デフォルトのポート番号(7002)が設定されます。 |
定義ファイルの例を以下に示します。
# Oracle VM Manager |
ゲストOSカスタマイズ定義ファイル
ゲストOSのカスタマイズ機能を使用する場合、以下の定義ファイルを設定します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
os_customize_ovmforx86.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。
キー = 値 |
以下の項目を指定できます。
キー | 値 | 説明 |
---|---|---|
OVM for x86のサーバプールのUUID | VCDを格納するためのストレージリポジトリのUUID | VCDを格納するためのストレージリポジトリのUUIDを記載します。ゲストOSのカスタマイズを行う場合は、必ず指定してください。 |
OVM CLIから以下の取得コマンドを実行します。実行結果の"Id"行に表示されるUUIDを本定義ファイルに記載してください。
取得項目 | 取得コマンド |
---|---|
OVM for x86のサーバプールのUUID | show ServerPool |
VCDを格納するためのストレージリポジトリのUUID | show Repository |
注意
サーバプールのUUIDに対して1行記載します。異なるサーバプールのUUIDを複数行に分けて記載できません。【OVM for x86 3.2】
異なるサーバプールのUUIDを複数行に分けて記載できます。【OVM for x86 3.3以降】
OVM for x86のサーバプールのUUIDに対応するキーが定義ファイルに存在しない場合はエラーになります。
ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。
行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。
同一のサーバプールのUUIDが複数あった場合、最後に記載された行の定義が有効になります。
サーバプール名に、イコール(=)とアンダースコア(_)を使用しないでください。
OVM for x86 3.2のゲストOSとOVM for x86 3.3のゲストOSが混在する環境の場合、OVM for x86 3.2のゲストOS向けの設定を本定義ファイルの先頭に記載してください。
カスタマイズ可能なOS種別定義ファイル
ゲストOSのカスタマイズ機能を使用する場合、以下の定義ファイルにカスタマイズ可能なOS種別を定義します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
customizable_os_type_ ovmforx86.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。
OS種別 |
OS種別は、OVM for x86 3.xのVMゲストのOS種別を記載します。
行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。
空行は無視されます。
ファイルの文字コードは、UTF-8にしてください。
1行ごとに先頭から改行コードまでを1つのOS種別として扱います。
同じOS種別の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。
ポイント
OS種別には、VMゲストのOS種別を記載します。
以下のOVM CLIでVMゲストのOS種別を取得できます。
OVM>show Vm id=VMゲストのUUID<RETURN> |
このコマンドライン・インターフェースの返り値での、以下の項目の情報です。
Operating System
詳細は、Oracle社のWebサイトの該当する製品マニュアルを参照してください。
Oracle社のWebサイト
URL: http://www.oracle.com/index.html |