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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

8.1.6 IPMI2.0との互換性がない他社サーバ上のVMware ESXiを利用して仮想L-Serverを作成する場合

サーバ登録の前に定義ファイルを作成し、本製品のエージェントを利用しないでVM製品をエージェントとして利用するサーバであることを定義する必要があります。本定義を行って登録したVMホストでは、VM製品からサーバの状態やハードウェアの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を取得します。

なお、登録後に定義ファイルを変更しても、その変更は有効になりません。

注意

  • VMホスト以外の用途(予備サーバ、Windows/Linuxサーバ)では使用できません。

  • 本定義を行って登録したVMホストでは、以下の機能が利用できません。

    • サーバ切り替え

    • 電源操作

    • 電源状態の監視

  • 一括設定の構成定義ファイルでは、セクション名[Server]の以下のセクションヘッダーのパラメーターには値を記述しないでください。値を記述した場合は登録に失敗します。

    • snmp_community_name


以下の3つの定義ファイルを作成します。

server_control.rcxprop

IPMI通信ができない物理サーバ名を定義するファイルです。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

ポイント

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(server_control.sample.rcxprop)が格納されています。サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイル名

server_control.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】【Linuxマネージャー】
UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】
CR/LF

【Linuxマネージャー】
LF

定義ファイルの形式
  • 定義ファイルの1行目は、必ず以下を記述します。

    ServerControl,V1.1

  • 定義ファイルでは、1行に1台のサーバ名を記述します。

    2台以上のサーバを定義する場合、改行して記述します。
    各行は、以下の形式で記述します。

    physical_server, ipmi

    同じ物理サーバ名を重複して記載した場合もエラーにはなりません。

  • コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目
physical_server

管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。

先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列で記述します。

ipmi

"false"を指定してください。

定義ファイルの例を以下に示します。

ServerControl,V1.1
###########################################################################
# server_control.rcxprop
#
#All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 2011
###########################################################################
#
# physical_server, ipmi
#
server1, false
server2, false


register_ipmiless

IPMI通信ができない物理サーバの本製品への登録を有効化するファイルです。
以下の名前で空のファイルを作成してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\vm

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/vm

定義ファイル名

register_ipmiless


server_spec.rcxprop

VM管理製品からハードウェアの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を取得できない場合に、ハードウェアの構成情報を事前定義するためのファイルです。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

server_spec.rcxprop

定義ファイルの指定項目

本定義ファイルの指定項目については、「8.1.4 ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の定義ファイル」を参照してください。


サーバ登録方法

ラックマウント型サーバとタワー型サーバの場合と同じ方法で本製品にサーバを登録します。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.1 ラックマウント型サーバとタワー型サーバの登録」を参照してください。

設定する項目は、以下の通りです。

表8.6 設定項目一覧

設定項目

物理サーバ名

server_control.rcxpropに定義した物理サーバ名

[エージェントを自動登録する]チェックボックス

チェックする

リモートマネジメントコントローラー

IPアドレス

指定しない

ユーザーID

指定しない

パスワード

指定しない

サーバ管理ソフトウェア(ServerView)

使用する/使用しない

[使用しない]

SNMPコミュニティ名

指定しない

管理LAN

IPアドレス

管理LANのIPアドレス

MACアドレス(NIC1)

指定しない

SANブート/管理LAN冗長化

MACアドレス(NIC2)

指定しない

サーバOS

種別

[VMホスト]

ユーザーID

指定する

パスワード

指定する