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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

8.1.4 ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の定義ファイル

以下のサーバではServerView Agentsを利用できないため、ハードウェアの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を取得できません。

これらのサーバ上にVM管理製品をインストールしたあと、仮想L-Serverを作成するには、事前に定義ファイルを作成し、構成情報を定義したあと、管理対象サーバを登録する必要があります。

以下の場合、定義ファイル作成後にハードウェア情報を本製品に再設定します。

詳細は、「運用ガイド CE」の「第9章 ハードウェア保守」を参照してください。

注意

定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が異なる場合、仮想L-Serverの作成または起動に失敗する、または誤ったCPUとメモリ情報で仮想マシンが配備される可能性があります。

必ず、定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が同じか確認してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

server_spec.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】
Shift-JIS

【Linuxマネージャー】
UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】
CR/LF

【Linuxマネージャー】
LF

定義ファイルの形式
  • 定義ファイルの1行目は、必ず以下を記述します。

    ServerSpec,V1.1

  • 定義ファイルでは、1行に1台のサーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を、カンマ(",")区切りで記述します。

    2台以上のサーバを定義する場合、改行して記述します。
    各行は、以下の形式で記述します。

    physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size[, cpu_type]

  • データとカンマ(",")間に空白があっても無視されます。

    同じ物理サーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を重複して記述した場合、先に記述されているものが採用されます。

  • コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目
physical_server

管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。

cpu_core_count

物理CPUコア総数を記述します。
0~999までの整数を半角数字で記述します。
"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

cpu_clock

CPU周波数を記述します。
0~999999までの整数を半角数字で記述します。
メガヘルツを単位とし、1GHzは1000MHzとして記述します。
"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

memory_size

メモリの総サイズを記述します。
0~999999999までの整数を半角数字で記述します。
メガバイトを単位とし、1GBは1024MBとして記述します。
"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

cpu_type

CPUタイプを記述します。
カンマ(",")を除く、半角英数字および記号がASCII文字(0x20~0x2bおよび0x2d~0x7e)で構成された64文字以内の文字列で記述します。
省略した場合、画面にはハイフン("-")が表示されます。

定義ファイルの例を以下に示します。

ServerSpec,V1.1

###########################################################################
# server_spec.rcxprop
#
#All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 2014
###########################################################################
#
# physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type
#

server001, 8, 3160, 4096, Intel(R) Xeon(R)
server002, 8, 2660, 12288, Intel(R) Xeon(R)
server003, 2, 2000, 65536
server004, 4, 4000, 4096, Intel(R) Xeon(R) Processor E5501