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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.3.0 設計ガイド
FUJITSU Software

7.7.3 ネットワーク構成情報(XML定義)の作成と注意事項

ネットワーク機器の管理者から入手したネットワーク機器の情報(管理IPアドレス、アカウント情報、結線情報など)を元に、ネットワーク機器をネットワークデバイスとして登録するためのネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。

ットワーク機器の設置前にネットワークデバイスとして登録する場合

ネットワーク機器がネットワークデバイスとして登録されると、監視機能によって状態の監視が開始されます。そこで、不要な監視を行わせないために、Maintenanceタグに"true"を指定し登録します。
この指定によって保守モードが設定され、監視対象外になります。ネットワーク機器が設置され監視対象にする場合、保守モードを解除します。
Maintenanceタグの指定は、登録するネットワークデバイス単位(Netdeviceタグ単位)に指定できます。

数のネットワーク機器をネットワークデバイスとして一括して登録または変更する場合

グイン情報の管理を行う場合

7.7.1 管理対象のネットワーク機器への設定情報」で決定した管理者情報をXML定義に記載してください。
事前にアカウント情報が正しいか確認したい場合、LoginInfoタグに"check=true"を指定することで、指定したアカウント情報を利用してネットワークデバイスへログイン処理を行い、ログインできるかを確認できます。

ただし、アカウント情報を登録していない(アカウント情報を使用する機能を利用しない)場合、LoginInfoタグの記載は必要ありません。

LoginInfoタグの指定は、登録するネットワークデバイス単位(Netdeviceタグ単位)に指定できます。

なお、protocolタグに"telnet"を指定した場合は、以下のすべての条件を満たしているネットワーク機器だけ、アカウント情報の確認ができます。

ベンダー名

機種名

プロンプトの種類

プロンプト文字

Fujitsu

SR-X
イーサネット・ファブリック (注1)

ログインプロンプト

Login:

パスワードプロンプト

Password:

コマンドプロンプト (注2)

任意の文字列#

任意の文字列>

IPCOM EX
IPCOM VX
IPCOM VA
NSアプライアンス

ログインプロンプト

login:

パスワードプロンプト

Password:

コマンドプロンプト (注2)

任意の文字列#

任意の文字列>

Cisco

Catalyst
ASA

ログインプロンプト

Username:

パスワードプロンプト

Password:

コマンドプロンプト (注2)

任意の文字列#

任意の文字列>

Nexus

ログインプロンプト

login:

パスワードプロンプト

Password:

コマンドプロンプト (注2)

任意の文字列#

任意の文字列>

Brocade

VDX

ログインプロンプト

Login:

パスワードプロンプト

Password:

コマンドプロンプト (注2)

任意の文字列#

任意の文字列>

F5 Networks

BIG-IP (注3)

ログインプロンプト
パスワードプロンプト
コマンドプロンプト

特に制約はありません。

注1) Fujitsu PRIMERGYコンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)またはFujitsuコンバージドファブリックスイッチが対象となります。
注2) コマンドプロンプトでは、任意の文字列に続く"#"または">"までをプロンプト文字として扱います。
注3) BIG-IP LTMシリーズを機種名としては"BIG-IP"として扱います。

Web管理画面機能を提供しているネットワーク機器を登録する場合

システムで問題が発生した場合、ネットワーク機器が提供するWeb管理画面を起動し調査を行うことがあります。この際、ネットワーク機器のWeb管理画面は、別のWebブラウザからWeb管理画面を起動する必要がありました。そこで、ネットワークデバイス登録時にMgmtURLタグにネットワーク機器のWeb管理画面の起動用URLを指定することで、RORコンソールから簡単にネットワーク機器のWeb管理画面を起動できるようになります。

MgmtURLタグの指定は、登録するネットワークデバイス単位(Netdeviceタグ単位)に指定できます。

長構成のネットワーク機器をネットワークデバイスとして登録する場合

冗長構成で登録できるネットワークデバイスは、"ベンダー名"と"装置名"が同じネットワーク機器になります。"ベンダー名"と"装置名"が同じネットワーク機器の登録時に、Redundancy group_idタグに指定する"グループID"に冗長構成にする登録済みのネットワークデバイスと同じ値を指定することで、冗長構成として扱います。

なお、"ベンダー名"と"装置名"については、登録時に対象のネットワーク機器からMIB情報を収集し、登録済みのネットワークデバイスと"ベンダー名"と"装置名"が同じか確認します。

ットワークを可視化したい場合

以下の結線について、結線情報を登録することで結線関係を可視化することができます。

ネットワークの可視化については、「操作ガイド VE」の「第13章 ネットワークビューア」を参照してください。

結線情報の指定方法については、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「8.1.1 作成」を参照してください。

参考

ネットワークデバイスとラックマウント型サーバまたはタワー型サーバ間の結線を可視化する場合、ネットワーク構成情報(XML定義)の結線情報の指定内容によって、サーバ単位で以下の結線が表示されます。

表7.1 表示される結線情報

ネットワーク構成情報(XML定義)の機器の接続ポート名の指定

表示される結線情報

機器の接続ポート名(Port)

<Port>に指定した番号のNICとの結線が表示されます。

機器の接続ポート名(表示用)(NicIndex)

<NicIndex>に指定したIndexのNICとの結線が表示されます。

機器の接続ポート名(Port)と機器の接続ポート名(表示用)(NicIndex)

<NicIndex>に指定したIndexのNICとの結線が表示されます。
<Port>に指定した番号のNICとの結線は表示されません。

ポート機種以外のネットワーク機器を登録する場合

ネットワークデバイスのモデル定義に登録予定のネットワーク機器のモデルを追加し、モデル定義ファイルを更新してからネットワーク機器をネットワークデバイスとして登録してください。

モデル定義については、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「8.2 ネットワークデバイスのモデル定義」を参照してください。

ットワークデバイスとして登録するネットワーク機器の状態を定期監視する場合

ネットワークやネットワーク機器が一時的に高負荷状態になると、定期監視の通信に対する応答が遅れることがあります。この遅れがタイムアウト時間を超えた場合、定期監視の通信を再度行います。

このため、登録時に指定する監視間隔(Intervalタグ)やタイムアウト時間(Timeoutタグ)が短い場合、定期監視の再通信の回数が多くなる可能性があります。この結果、ネットワークおよびネットワーク機器の負荷を高める原因になりますので、省略値を採用することをお勧めします。

ーサネット・ファブリックスイッチ(Converged Fabric)装置を登録する場合

ーサネット・ファブリックスイッチ(VCS)装置を登録する場合

IPCOM VXを登録する場合

IPCOM VAを登録する場合

参考

登録する台数によって必要な定義が異なります。

  • 1台のネットワーク機器を個別に登録する場合

    Netdeviceタグが先頭になります。

  • 複数のネットワーク機器を一括して登録する場合

    Netconfigタグを先頭に、Netdevicesタグの配下に各ネットワーク機器単位にNetdeviceタグ配下を定義します。
    一括して登録する場合、Linksタグ配下に結線情報を定義することもできます。

参照

  • ネットワーク構成情報(XML定義)については、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「8.1 ネットワーク構成情報」を参照してください。

    本製品は、ネットワーク構成情報(XML定義)を簡単に作成するためのツールをFUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator Webサイトで公開しています。このツールを利用することで、ネットワーク構成情報(XML定義)を簡単に作成できます。

  • rcxadm netconfigコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「3.2 rcxadm netconfig」を参照してください。

  • 保守モードの解除については、「操作ガイド VE」の「20.1 保守モードの切替え」を参照してください。

  • ネットワークデバイスのモデル定義については、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「8.2 ネットワークデバイスのモデル定義」を参照してください。