ネットワーク機器をリソースとして管理する場合、管理対象のネットワーク機器へ設定する情報を決定します。
ネットワーク機器をリソースとして管理する機能を有効にする手順については、「操作ガイド VE」の「7.5.1 ネットワークデバイス管理機能の有効化」を参照してください。
管理用として必要な設定情報を決定します。
機器名
管理する機器名を決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された32文字以内の文字列です。
管理対象ネットワーク機器の管理用IPアドレス
管理サーバと通信するために利用するIPアドレスを決定します。
SNMPコミュニティー名
ネットワーク機器の監視機能でMIB情報を収集する場合に利用するSNMPコミュニティー名を決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
VCSファブリックをネットワークデバイスとして登録する場合は設定不要です。
管理者情報(ユーザー名、パスワード)
ログインユーザー名
ネットワーク機器へログインする場合に利用する、ログインユーザー名を決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
パスワード
ネットワーク機器へ直接ログインする場合に利用する、ログインユーザー名のパスワードを決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、記号(!$%()*+,-./:;=@[]^_`{|}~および半角スペース)で構成された64文字以内の文字列を指定します。
特権管理者パスワード
ネットワーク機器へ特権管理者としてログインする場合に利用する、特権管理者のパスワードを決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、記号(!$%()*+,-./:;=@[]^_`{|}~および半角スペース)で構成された64文字以内の文字列を指定します。
SNMPホスト情報
管理サーバの管理用IPアドレスとします。
SNMPトラップ送信先
管理サーバの管理用IPアドレスとします。
監視方法(PING、SNMP、NETCONF)
ネットワーク機器(ファイアーウォール、サーバロードバランサー、L2スイッチ、イーサネット・ファブリックおよび管理ホスト)の監視方法を決定します。
生存監視はPINGで行い、状態監視はSNMPで行います。
どちらかだけの監視だけでなく、両方での監視もできます。
なお、NETCONFはVCSだけの監視方法になります。
事前設定用として必要な設定情報を決定します。
業務LANへの事前設定情報
センタースイッチと接続する業務LANとして利用するLANポートの接続構成を確認し、必要な設定情報を決定します。
管理LANへの事前設定情報
L3スイッチと接続する管理LANとして利用するLANポートの接続構成を確認し、必要な設定情報を決定します。
図7.12 管理対象の機器への事前設定用の範囲
注) L2スイッチまたはイーサネット・ファブリックスイッチです。
参考
設定できる文字の種類と文字数は、ネットワーク機器によって異なります。
個々の設定情報については、上記の文字の種類や文字数の範囲で、ネットワーク機器の仕様に従って決定してください。
また、業務LANと管理LANの接続構成によって設定すべき情報もネットワーク機器の仕様に依存します。
ネットワーク機器の仕様については、使用するネットワーク機器のマニュアルを参照してください。
管理対象がイーサネット・ファブリックスイッチ(Converged Fabric)の場合、以下の設計が必要です。
当該装置の各ポートについてポート種別を設計してください。
仮想ファブリック(VFAB)を使用する場合、あらかじめ使用するすべての仮想ファブリックを設計してください。
仮想ファブリックを使用する場合、管理LANとして利用するLANポートは、デフォルトVFABに所属するLANポートとすることを推奨します。
イーサネット・ファブリックスイッチ(Converged Fabric)の概要については、「付録D イーサネット・ファブリック装置」を参照してください。
管理対象がIPCOM VX/IPCOM VAの場合、以下の設計が必要です。
仮想ファブリックのVFAB VLAN IDとIPCOM VXの仮想マシンインターフェース定義のVLAN IDのTPIDを一致させてください。
TPIDの設定方法については、各機器のマニュアルを参照してください。
イーサネット・ファブリックスイッチ(Converged Fabric)の仮想ファブリックの使用が必須となります。
IPCOM VA単位に、使用する仮想ファブリックを設計してください。
設計の際、以下に注意してください。
仮想ファブリックの動作モードは、ネットワークモードとします。
IPCOM VXとの接続ポートは、IEEE802.1adフレーム送受信ポートとします。
設計した仮想ファブリックのS-TAG値を、IPCOM VXの仮想マシンインターフェース定義のVLAN IDに定義します。
仮想ファブリックのS-TAG値は、以下の計算式で求めることができます。
defaultVFABの場合
2固定
defaultVFAB以外の場合
VFAB ID + 100
IPCOM VXの仮想マシンインターフェース定義については、IPCOM VXのマニュアルを参照してください。
IPCOM VX/IPCOM VAと仮想ファブリックの関係については、「付録E IPCOM VXシリーズ装置」を参照してください。