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Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)
FUJITSU Software

4.2.2 チューニングガイダンス

チューニングガイダンスのシナリオに含まれるレポートについて、カテゴリーごとに説明します。

4.2.2.1 仮想化ソフトウェア

4.2.2.1.1 VMware チューニングガイダンス

注意

VMware ESX(SSH接続)およびVMware ESX 3.5の場合は、収集できない項目があるため、本カテゴリーのレポートは使用できません。

レポート

分析の対象と条件設定方法

表示項目

説明

VMware CPU チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

ホストや仮想マシンのCPU使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

  • 仮想ホスト CPU使用率

  • ホストのCPU使用率がすべて常時90%以上かつ仮想マシンのCPU待ち率が常時20%以上の場合

    CPU過負荷のためCPU待ちが発生しています。物理CPUの増設を検討してください。

  • ホストのCPU使用率がすべて常時90%以上かつ、いれかの仮想マシンのCPU使用率が常時90%以上の場合

    使用率に偏りが発生しています。仮想マシンへの仮想CPUの割り当て見直しを検討してください。

  • ホスト(0)以外のCPU使用率がすべて常時90%以上かつ、仮想マシンのCPU待ち率が常時20%以下の場合

    CPUは過負荷ですがCPU待ちは発生していません。バッチ処理などの処理速度が遅い場合、CPU性能が高いCPUへの交換を検討してください。

【注意レベル】

仮想ホストのCPU使用率 ≧ 90 %

  • 仮想マシン CPU使用率

  • 仮想マシン 平均CPU使用率

  • 仮想マシン CPU待ち率

  • CPU使用率は、物理CPU1つを100%としています。そのため100%を超えて表示される場合があります。

  • ホストのCPU使用率に問題はないが、仮想マシンのCPU使用率(1CPUあたり)が常時90%以上の場合

    仮想マシンへの仮想CPUの割り当てを見直してください。(他の仮想マシンで使用していない仮想CPUを割り当てる等)。または、仮想マシン内で動作している特定のアプリケーションに問題がないか確認してください。問題がない場合、対象の仮想マシンを別のホスト、もしくは別の仮想マシンに移動してください。

  • 仮想マシンのCPU使用率に問題がないが、CPU待ち率が常時20%以上の場合

    仮想CPUを過剰に割り当てている可能性があります。オーバーコミットの割合を見直してください。

【注意レベル】

仮想マシン 平均CPU使用率(1CPUあたり) ≧ 90 %
仮想マシンのCPU待ち率 ≧ 20 %

VMware メモリ(仮想ホスト) チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

仮想ホストのメモリ使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

  • スワップ発生状況

  • スワップが発生している場合

    メモリ不足が発生しています。メモリ増設を検討してください。

    【注意レベル】

    スワップ発生状況 > 0 MB

  • メモリ使用状況

  • スワッピング量が0より大きい場合

    過去にスワッピングが発生した可能性があります。仮想マシンの作成・起動時以外でメモリ不足が発生していなかったか確認してください。

    【注意レベル】

    スワッピング量 > 0 MB/sec

  • メモリ圧縮量が0より大きい場合

    物理メモリ不足の兆候があります。
    性能面で問題が生じている場合は、メモリ増設を検討してください。

    【注意レベル】

    メモリ圧縮量 > 0 MB/sec

  • バルーン発生量が0より大きい場合

    物理メモリ不足の兆候があります。
    性能面で問題が生じている場合は、メモリ増設を検討してください。

    【注意レベル】

    バルーン発生量 > 0 MB/sec

  • メモリ使用状況内訳

  • 空きメモリ容量が全体の6%未満の場合

    バルーニング、メモリ圧縮、スワップなど、物理メモリが不足する前兆の可能性があります。
    メモリ不足に備えてメモリ増設を検討してください。

    【注意レベル】

    空きメモリ率 < 6 %

VMware メモリ(仮想マシン) チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

仮想マシンのメモリ使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

  • スワップ発生状況(読み込み/書き込み)

  • スワップ発生状況(読み込み)または(書き込み)が0より大きい場合

    スワップが発生しており、メモリが不足しています。メモリの増設を検討してください。

【注意レベル】

スワップ発生状況(読み込み)> 0 MB
スワップ発生状況(書き込み)> 0 MB

  • スワップ量

  • スワップ使用量が0より大きい場合

    過去にスワッピングが発生している可能性があります。
    仮想マシンの作成・起動時以外で、メモリ不足が発生していなかったか確認してください。

【注意レベル】

スワップ使用量 > 0 MB/sec

  • メモリ圧縮状況

  • メモリ圧縮状況が0より大きい場合

    物理メモリ不足の兆候があります。
    性能面で問題が生じている場合は、メモリ増設を検討してください。

【注意レベル】

メモリ圧縮状況 > 0 MB/sec

  • メモリ伸張状況

  • メモリ伸張状況が0より大きい場合

    物理メモリ不足の兆候があります。
    性能面で問題が生じている場合は、メモリ増設を検討してください。

【注意レベル】

メモリ伸張状況 > 0 MB/sec

  • バルーン発生量

  • バルーン使用量が0より大きい場合

    物理メモリ不足の兆候があります。
    性能面で問題が生じている場合は、メモリ増設を検討してください。

【注意レベル】

バルーン使用量 > 0 MB/sec

VMware データストア(仮想ホスト)

H

■システムグループおよびホスト指定

  • スループット(読み込み/書き込み)

  • I/O回数

仮想ホストのデータストアのスループット、I/O回数が把握できます。

  • アクセス性能(読み込み/書き込み)

仮想ホストのデータストアのアクセス性能が確認できます。

VMware データストア(仮想マシン)

H

■システムグループ、ホスト、およびリソースID指定

  • スループット

  • I/O回数

仮想マシンのデータストアのスループット、I/O回数が把握できます。

  • アクセス性能(読み込み/書き込み)

仮想マシンのデータストアのアクセス性能が確認できます。

VMware 物理ディスク

H

■システムグループおよびホスト指定

  • スループット(読み込み/書き込み)

  • I/O回数

仮想ホストのディスクのスループット、I/O回数が把握できます。

  • CM(コントローラー:Controller Module)がディスク装置ごとの最大性能を超えている場合

    負荷の高いRAIDグループの配置を変更し、負荷分散を検討してください。

  • ディスク装置の最大性能を超えているRAIDグループが存在する場合

    RAIDグループを追加して負荷分散を検討してください。RAID5を使用している場合は、RAID0+1やRAID1への変更を検討してください。

  • ディスクドライバ アクセス性能(読み込み/書き込み)

仮想ホストのディスクのドライバアクセス性能が確認できます。

  • ディスクアクセス性能が常時4ms以上の場合

    1. 1つのデータストアに複数マシンが搭載されている場合は、1つのデータストアに搭載する仮想マシンを減らしてください(負荷分散)。

    2. データストアに指定しているRAIDグループのRAID構成を見直してください。(ディスク増設・RAIDレベルの見直し)

    3. 同一RAIDグループ(データストア)内の仮想ディスクの内訳を確認してください。

【注意レベル】

ディスクアクセス性能(カーネル)(読み込み) >=4 ms ※常時
ディスクアクセス性能(カーネル)(書き込み) >=4 ms ※常時

  • ディスク カーネル アクセス性能(読み込み/書き込み)

仮想ホストのディスクのカーネルアクセス性能が確認できます。

  • ディスクアクセス性能が常時20ms以上の場合

    1. 1つのデータストアに複数マシンが搭載されている場合は、1つのデータストアに搭載する仮想マシンを減らしてください(負荷分散)。

    2. データストアに指定しているRAIDグループのRAID構成の見直しを行ってください。(ディスク増設・RAIDレベルの見直し)

    3. 同一RAIDグループ(データストア)内の仮想ディスクの内訳を確認してください。

【注意レベル】

ディスクアクセス性能(ドライバ)(読み込み) >=20 ms ※常時
ディスクアクセス性能(ドライバ)(書き込み) >=20 ms ※常時

VMware 仮想ディスク

H

■システムグループ、ホスト、およびリソースID指定

  • スループット

  • I/O回数

仮想マシンのディスクのスループット、I/O回数が把握できます。

  • CM(コントローラー:Controller Module)がディスク装置ごとの最大性能を超えている場合

    負荷の高いRAIDグループの配置を変更し、負荷分散を検討してください。

  • ディスク装置の最大性能を超えているRAIDグループが存在する場合

    RAIDグループを追加して負荷分散を検討してください。RAID5を使用している場合は、RAID0+1やRAID1への変更を検討してください。

  • アクセス性能(読み込み/書き込み)

仮想マシンのディスクアクセス性能が確認できます。

ディスクアクセス性能を確認してください。

VMware 物理NIC

H

■システムグループおよびホスト指定

  • ネットワーク使用率(送信/受信)

物理NICのネットワーク使用率が把握できます。

  • ネットワーク使用率(送信)がしきい値を超している場合

    1. 物理NICの負荷が高くなっています。物理ネットワーク構成の見直しやセグメントの分割を行ってください。(VMware仮想NICを参照し、どの仮想マシンが物理NICの帯域を占有しているか確認してください)

  • ネットワーク使用率(受信)がしきい値を超している場合

    1. 物理NICの負荷が高くなっています。物理ネットワーク構成の見直しやセグメントの分割を行ってください。(VMware仮想NICを参照し、どの仮想マシンが物理NICの帯域を占有しているか確認してください)

    2. 負荷が高い物理NICと接続しているvSwitchに、物理NICを追加してください。(チーミング)

【注意レベル】

ネットワーク使用率 >= しきい値 ※常時

回線種別:しきい値
専用回線使用時:80 %
スイッチングハブ使用時:60 %
リピータハブ使用時:30 %

  • パケットドロップ率(送信/受信)

物理NICのパケットドロップ率が把握できます。

  • パケットドロップ率(受信)が0%より大きい場合

    仮想マシンのCPU使用率を確認し、CPU使用率が高ければ仮想CPUを追加してください。また、仮想マシンのネットワーク構成の見直しを実施してください。

  • パケットドロップ率(送信)が0%より大きい場合

    物理NICのネットワーク使用率を確認し、値の大きい物理NICに接続されている仮想マシンを、別の物理NICに接続されているvSwitchに移動させてください。または、パケットドロップが発生している物理NICと接続しているvSwitchに、物理NICを追加してください。(チーミング)

【注意レベル】

パケットドロップ率(送信) > 0 %
パケットドロップ率(受信) > 0 %

VMware 仮想NIC

H

■システムグループおよびホスト指定

  • ネットワーク使用量(送信/受信)

仮想NICのネットワーク使用量を確認できます。

  • パケットドロップ率(送信/受信)

仮想NICのパケットドロップ率を確認できます。

注意

VMware ESX 3.5, VMware ESX 4.0, VMware ESX/ESXi 4.1 の場合は、以下が表示されません。

  • 仮想NIC パケットドロップ率(送信)

  • 仮想NIC パケットドロップ率(受信)

4.2.2.2 OS

4.2.2.2.1 Windows チューニングガイダンス

業務システムのレスポンスやスループットが性能要件を満たしていない場合に参考にしてください。

ガイダンスを参考に対処することで、劣化した性能を改善できる場合があります。

注意

  • [Windows メッセージキュー チューニングガイダンス]レポートを表示するためには、収集テンプレートへの定義設定が必要です。詳細は、使用手引書「メッセージキュー(MSMQ)の管理設定」を参照してください。

  • [Windows プロセス チューニングガイダンス]レポートの以下の表示項目は、CPU使用時間(レコード「WIN_PROCESS」のフィールド「ptotcpu」)が0秒のプロセスは表示されません。

    • プロセスのCPU使用時間

    • プロセスのワーキングセット

    • プロセスのプライベートバイト数

  • [Windows プロセス チューニングガイダンス]および[Windows メッセージキュー チューニングガイダンス]レポートは、インストールレス型Agentでは表示できません。

レポート

分析の対象と条件設定方法

表示項目

説明

Windows CPU チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンのCPU使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: CPU使用率

CPU使用率(CPU使用率・CPUクロック数)のガイダンスおよびグラフを参照してください。

2: CPU待ち要求数

スレッドあたりのCPU待ち要求数の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • CPU使用率

  • CPUクロック数

  • CPU使用率がしきい値(*1)を超えている場合

    [Windows プロセス チューニングガイダンス]レポートを確認し、CPU使用時間が多いプロセスに関する業務の実行時間の変更を検討してください。

  • CPU使用率が低いにもかかわらず、業務のスループットおよびレスポンスの性能要件を満たしていない場合

    CPU使用率以外の項目について調査を行ってください。

*1) 【注意レベル】

ハイパースレッディング無効 : CPU使用率 ≧ 90%

ハイパースレッディング有効 : CPU使用率 ≧ 45%

注意

CPUクロック数は、Windows Server 2008 R2以降の場合に有効です。

  • スレッドあたりのCPU待ち要求数

  • スレッドあたりのCPU待ち要求数の最大値が2以上になっている場合

    CPUの能力不足が考えられます。以下を検討してください。

    1. [Windows プロセス チューニングガイダンス]レポートを確認し、CPU使用時間が多いプロセスに関する業務の実行時間の変更を検討する。

    2. CPUを増設する。

【注意レベル】

スレッドあたりのCPU待ち要求数 ≧ 2

Windows メモリ チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンのメモリ使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: 物理メモリ使用状況

メモリ使用率・ページング回数・仮想メモリ使用率の値に応じてガイダンスが表示されます。

2: 用途別メモリ使用量

用途別メモリ使用量(メモリの使用用途(内訳/推移))のガイダンスおよびグラフを参照してください。

  • メモリ使用率

  • ページング発生状況

  • 仮想メモリ使用率

  • メモリ使用率の最大値が95%以になっている。かつ、ページング回数の最大値が1000以上になっている場合
    または、

  • メモリ使用率の最大値が95%以になっている。かつ、仮想メモリ使用率の最大値が90%以上になっている場合

    物理メモリの不足が考えられます。以下を検討してください。

    1. [Windows プロセス チューニングガイダンス]レポートを確認し、ワーキングセットの多いプロセスについてメモリ使用量を下げることが可能か検討する。

    2. 物理メモリを増設する。

【注意レベル】

メモリ使用率 ≧ 95%

ページング発生状況(ページイン+ページアウト)

仮想メモリ使用率 ≧ 90%

  • メモリの使用用途(内訳/推移)

  • 以下の値が増加傾向にある場合

    障害が発生している可能性があるため、原因の調査を行ってください。

    • ページプール常駐バイト数

    • システムコード常駐バイト数

    • システムドライバ常駐バイト数

    • 非ページプールバイト数

  • プロセスのワーキングセット(*1)が物理メモリに占める割合が高い場合

    [Windows プロセス チューニングガイダンス]レポートを確認し、ワーキングセットの多いプロセスについてメモリ使用量を下げることが可能か検討してください。

*1) インストールレス型Agentでは表示できません。

Windows ディスク チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンの物理ディスクに問題がないか、確認できます。

ガイダンスが表示された場合は確認します。

1: 物理ディスクビジー率

物理ディスクビジー率の値に応じてガイダンスが表示されます。

2: サービス時間

サービス時間および物理ディスク待ち要求数の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • 物理ディスクビジー率

  • すべての物理ディスクのディスクビジー率の最大値が60%以上になっている場合

    すべての物理ディスクの負荷が高くなっているため、以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクI/Oを多く発行している要因を特定し、ディスクI/Oを削減する。

  • 特定の物理ディスクのディスクビジー率の最大値が60%以上になっている場合

    特定の物理ディスクの負荷が高くなっているため、以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクビジー率が高いディスクのファイルを、ディスクビジー率が低いディスクに移動し、負荷分散を行う。

    3. ディスクI/Oを多く発行している要因を特定し、ディスクI/Oを削減する。

【注意レベル】

物理ディスクビジー率 ≧ 60%

  • 物理ディスク待ち要求数

  • サービス時間

  • 特定の物理ディスクのサービス時間の最大値が30msec以上になってい。かつ、
    かつ、物理ディスク待ち要求数の最大値が2以上になっている場合

    以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクアクセス待ちが多いディスクのファイルを、ディスクアクセス待ちが少ないディスクに移動し、負荷分散を行う。

【注意レベル】

サービス時間 ≧ 30msec

物理ディスク待ち要求数 ≧ 2

  • 物理ディスク I/O回数

  • 物理ディスクスループット

物理ディスクの性能が確認できます。

  • 論理ディスクビジー率

  • 論理ディスク待ち要求数

論理ディスクの性能が確認できます。

Windows ネットワーク チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

ネットワークに問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: ネットワーク使用率

ネットワーク使用率(ネットワーク使用率(送信/受信))のガイダンスおよびグラフを参照してください。

2: ネットワーク待ち要求数

ネットワーク待ち要求数の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • ネットワーク使用率(送信/受信)

  • ネットワーク使用率(送信)またはネットワーク使用率(受信)がしきい値(*1)以上になっている場合

    ネットワーク構成の見直しやセグメントの分割などを検討してください。

*1) 【注意レベル】

回線種別 専用線使用時 : ネットワーク使用率 ≧ 80%

回線種別 スイッチングハブ使用時 : ネットワーク使用率 ≧ 60%

  • ネットワーク待ち要求数

  • 待ち要求数の最大値が2以上になっている場合

    ネットワークの負荷が高いため、以下を検討してください。

    1. ネットワーク構成の見直しやセグメントの分割などを行う。

【注意レベル】

待ち要求数 ≧ 2

Windows プロセス チューニングガイダンス

H

■システムグループ、ホスト、およびリソースID指定

  • プロセスのCPU使用時間

  • 特定のプロセスのCPU使用時間が多い場合

    当該プロセスについて以下を検討してください。

    1. プロセスの実行時間帯の変更を検討する。

    2. プロセスの見直しを行い、CPU使用時間の削減を行う。

ポイント

CPU使用時間は、使用する分析データに依存します。

  • 10分:10分の合計値

  • 1時間:1時間の合計値

  • 1日:1日の合計値

  • プロセスのワーキングセット

ワーキングセットの高いプロセスを確認できます。

  • プロセスのプライベートバイト数

  • プライベートバイト数が単調増加する場合

    メモリリークが発生している可能性が考えられます。

    当該プロセスに関するアプリケーションを確認してください。

    なお、アプリケーションの起動直後はプライベートバイト数が増加する可能性があるため、除外して確認してください。

Windows メッセージキュー チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • メッセージバイト数(全体)

  • メッセージバイト数(全体)が頻繁に最大サイズに達する場合

    メッセージがキューから溢れています。記憶域の最大サイズを拡張することを検討してください。

  • メッセージバイト数

  • 特定のキューでメッセージバイト数が頻繁に最大サイズに達する場合

    メッセージが当該キューから溢れています。当該キューの記憶域の最大サイズを拡張することを検討してください。

  • メッセージ数

  • 特定のキューで、メッセージ数が時間の経過とともに増加する場合

    アプリケーションに問題がないか確認してください。

    または、サーバまたはネットワークのリソースが不足していないか確認してください。

4.2.2.2.2 Linux チューニングガイダンス

業務システムのレスポンスやスループットが性能要件を満たしていない場合に参考にしてください。

ガイダンスを参考に対処することで、劣化した性能を改善できる場合があります。

注意

  • [Linux ディスク チューニングガイダンス]レポートの以下の表示項目は、実行サービス時間(レコード「UX_DISKBUSY」のフィールド「iotrserv」)が0秒のデバイスは表示されません。

    • 物理ディスク待ち要求数

    • サービス時間

    • 物理ディスクI/O回数

    • 物理ディスクスループット

  • [Linux プロセス チューニングガイダンス]レポートの以下の表示項目は、CPU使用時間(レコード「UX_PROCESS」のフィールド「rcputim」)が0秒のプロセスは表示されません。

    • プロセスのCPU使用時間

  • [Linux プロセス チューニングガイダンス]および[Linux メッセージキュー チューニングガイダンス]レポートは、インストールレス型Agentでは表示できません。

レポート

分析の対象と条件設定方法

表示項目

説明

Linux CPU チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンのCPU使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: CPU使用率

CPU使用率(CPU使用率・CPUクロック数)のガイダンスおよびグラフを参照してください。

2: CPU待ち要求数

スレッドあたりのCPU待ち要求数の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • CPU使用率

  • CPUクロック数

  • CPU使用率がしきい値(*1)を超えている場合

    [Linux プロセス チューニングガイダンス]レポートを確認し、CPU使用時間が多いプロセスに関する業務の実行時間の変更を検討してください。

  • CPU使用率が低いにもかかわらず、業務のスループットおよびレスポンスの性能要件を満たしていない場合

    CPU使用率以外の項目について調査を行ってください。

*1) 【注意レベル】

ハイパースレッディング無効 : CPU使用率 ≧ 90%

ハイパースレッディング有効 : CPU使用率 ≧ 45%

注意

CPUクロック数は、Red Hat Enterprise Linux 6以降の場合に有効です。

  • スレッドあたりのCPU待ち要求数

  • スレッドあたりのCPU待ち要求数の最大値が2以上になっている場合

    CPUの能力不足が考えられます。以下を検討してください。

    1. [Linux プロセス チューニングガイダンス]レポートを確認し、CPU使用時間が多いプロセスに関する業務の実行時間の変更を検討する。

    2. CPUを増設する。

【注意レベル】

スレッドあたりのCPU待ち要求数 ≧ 2

Linux メモリ チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンのメモリ使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: 物理メモリ使用状況

スワップパーティションの負荷率・スワップイン・スワップアウトの値に応じてガイダンスが表示されます。

2: 用途別メモリ使用量

用途別メモリ使用量(メモリの使用用途(内訳))のガイダンスおよびグラフを参照してください。

  • メモリ使用率 (バッファおよびキャッシュを含む)

メモリ使用率を確認できます。

ポイント

Linuxでは、ファイルアクセスのパフォーマンス向上のため、空きメモリをバッファやキャッシュに転用し、有効活用しています。このため、メモリ使用率が高い数値で推移していても、バッファやキャッシュにより使用されている場合は、業務に影響ありません。

  • スワッピング発生状況(スワップイン/スワップアウト)

  • スワップパーティション負荷率

  • スワップパーティションの負荷率の最大値が80%以上になっているかつ、
    スワップインの最大値が0より大きい。かつ
    スワップアウトの最大値が0より大きい場合

    物理メモリの不足が考えられます。以下を検討してください。

    1. メモリ使用量の多い要因を特定し、メモリ使用量を抑える。

    2. メモリを増設する。

  • スワップパーティションの負荷率の最大値が80%以上になっているかつ、
    スワップインの最大値が0より大きい場合

    スワッピング発生の兆候があります。以下を検討してください。

    1. メモリ使用量の多い要因を特定し、メモリ使用量を抑える。

    2. メモリを増設する。

【注意レベル】

スワップパーティションの負荷率 ≧ 80%

スワップイン数 > 0

スワップアウト数 > 0

注意

スワップパーティションの負荷率は、Red Hat Enterprise Linux 5.3以降の場合に有効です。

  • メモリの使用用途(内訳)

  • 利用可能なメモリが少なくプロセス/カーネル/IPC共有メモリが増加傾向の場合

    以下を検討してください。

    1. アプリケーションの多重度を減らす。

    2. メモリ使用量の多い要因を特定し、メモリ使用量を抑える。

注意

メモリの使用用途(内訳)は、Red Hat Enterprise Linux 6以降の場合に有効です。

Linux ディスク チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンの物理ディスクに問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: 物理ディスクビジー率

物理ディスクビジー率の値に応じてガイダンスが表示されます。

2: サービス時間

サービス時間および物理ディスク待ち要求数の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • 物理ディスクビジー率

  • すべての物理ディスクのディスクビジー率の最大値が60%以上になってい場合

    すべての物理ディスクの負荷が高くなっているため、以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクI/Oを多く発行している要因を特定し、ディスクI/Oを削減する。

  • 特定の物理ディスクのディスクビジー率の最大値が60%以上になってい場合

    特定の物理ディスクの負荷が高くなっているため、以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクビジー率が高いディスクのファイルを、ディスクビジー率が低いディスクに移動し、負荷分散を行う。

    3. ディスクI/Oを多く発行している要因を特定し、ディスクI/Oを削減する。

【注意レベル】

物理ディスクビジー率 ≧ 60%

  • 物理ディスク待ち要求数

  • サービス時間

  • 特定の物理ディスクのサービス時間の最大値が30msec以上になってい。かつ、
    かつ、物理ディスク待ち要求数の最大値が2以上になっている場合

    以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクアクセス待ちが多いディスクのファイルを、ディスクアクセス待ちが少ないディスクに移動し、負荷分散を行う。

【注意レベル】

サービス時間 ≧ 30msec

物理ディスク待ち要求数 ≧ 2

  • 物理ディスクI/O回数

  • 物理ディスクスループット

物理ディスクの性能が確認できます。

Linux ネットワーク チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

ネットワークに問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: ネットワーク使用率

ネットワーク使用率(ネットワーク使用率(送信/受信))のガイダンスおよびグラフを参照してください。

2: コリジョン発生率

コリジョン発生率の値に応じてガイダンスが表示されます。

3: パケットオーバーラン回数

パケットオーバーラン回数(送信/受信)の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • ネットワーク 使用率(送信/受信)

  • ネットワーク使用率(送信)またはネットワーク使用率(受信)がしきい値(*1)以上になっている場合

    ネットワーク構成の見直しやセグメントの分割などを検討してください。

*1) 【注意レベル】

回線種別 専用線使用時 : ネットワーク使用率 ≧ 80%

回線種別 スイッチングハブ使用時 : ネットワーク使用率 ≧ 60%

  • コリジョン発生率

  • コリジョン発生率の最大値が2%以上になっている場合

    以下を検討してください。

    1. ネットワーク構成の見直しやセグメントの分割などを行う。

【注意レベル】

コリジョン発生率 ≧ 2%

  • パケットオーバーラン回数(送信/受信)

  • パケットオーバーラン回数(送信)またはパケットオーバーラン回数(受信)が0より大きい場合

    オーバーフローが考えられます。以下を検討してください。

    1. ネットワーク構成の見直しやセグメントの分割などを行う。

【注意レベル】

パケットオーバーラン回数(送信) > 0

パケットオーバーラン回数(受信) > 0

Linux プロセス チューニングガイダンス

H

■システムグループ、ホスト、およびリソースID指定

  • プロセスのCPU使用時間

  • 特定のプロセスのCPU使用時間が多い場合

    当該プロセスについて以下を検討してください。

    1. プロセスの実行時間帯の変更を検討する。

    2. プロセスの見直しを行い、CPU使用時間の削減を行う。

ポイント

CPU使用時間は、使用する分析データに依存します。

  • 10分:10分の合計値

  • 1時間:1時間の合計値

  • 1日:1日の合計値

Linux メッセージキュー チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • メッセージ数

  • 特定のキューでメッセージ数が時間の経過と共に増加する場合

    アプリケーションに問題がないか確認してください。または、サーバまたはネットワークのリソースが不足していないか確認してください。

4.2.2.2.3 Solaris チューニングガイダンス

業務システムのレスポンスやスループットが性能要件を満たしていない場合に参考にしてください。

ガイダンスを参考に対処することで、劣化した性能を改善できる場合があります。

注意

  • Solaris チューニングガイダンスはSolaris 10以降をサポートしています。

  • [Solaris ディスク チューニングガイダンス]レポートの以下の表示項目は、実行サービス時間(レコード「UX_DISKBUSY」のフィールド「iotrserv」)が0秒のデバイスは表示されません。

    • 物理ディスクビジー率

    • 物理ディスク待ち要求数

    • サービス時間(ディスク待ち時間含む)

    • 物理ディスクI/O回数

    • 物理ディスクスループット

  • [Solaris プロセス チューニングガイダンス]レポートの以下の表示項目は、CPU使用時間(レコード「UX_PROCESS」のフィールド「rcputim」)が0秒のプロセスは表示されません。

    • プロセスのCPU使用時間

  • [Solaris プロセス チューニングガイダンス]および[Solaris メッセージキュー チューニングガイダンス]レポートは、インストールレス型Agentでは表示できません。

レポート

分析の対象と条件設定方法

表示項目

説明

Solaris CPU チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンのCPU使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: CPU使用率

CPU使用率に応じてガイダンスが表示されます。

また、CPU使用率のガイダンスおよびグラフを参照してください。

2: CPU待ち要求数

スレッドあたりのCPU待ち要求数・CPU実行待ち率の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • CPU使用率

  • CPU使用率の最大値が90%以上になっている場合

    CPU負荷が高くなっています。以下を検討してください。

    1. [Solaris プロセス チューニングガイダンス]レポートを確認し、CPU使用時間が多いプロセスに関する業務の実行時間の変更を検討してください。

  • CPU使用率が低いにもかかわらず、業務のスループットおよびレスポンスの性能要件を満たしていない場合

    CPU使用率以外の項目について調査を行ってください。

【注意レベル】

CPU使用率の平均 > 90%

  • スレッドあたりのCPU待ち要求数

  • CPU実行待ち率

  • スレッドあたりのCPU待ち要求数の最大値が2以上になっていかつ
    CPU
    実行待ち率の最大値が90%以上になっている場合

    CPUの能力不足が考えられます。以下を検討してください。

    1. [Solaris プロセス チューニングガイダンス]レポートを確認し、CPU使用時間が多いプロセスに関する業務の実行時間の変更を検討する。

    2. CPUを増設する。

【注意レベル】

スレッドあたりのCPU待ち要求数 ≧ 2

CPU実行待ち率 ≧ 90%

Solaris メモリ チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンのメモリ使用状況に問題がないか確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: 物理メモリ使用状況

ページング発生状況(匿名メモリのページイン/匿名メモリのページアウト)・スワッピング発生状況(スワップイン/スワップアウト)の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • メモリ使用率

  • ARCメモリ使用量

  • メモリ使用率がしきい値に近い場合

    ARCメモリ使用量のグラフを確認してください。ARCメモリ使用量がしきい値に近い場合、以下を検討してください。

    1. メモリ使用量の多い要因を特定し、メモリ使用量を抑える。

    2. /tmp(tmpfs)配下に不要なファイルを保存している場合は削除する。

    3. 物理メモリを増設する。

ポイント

ARCメモリについて

ARCメモリは、ZFSを使用している場合に表示されます。ZFSのファイルキャッシュ機能により必要に応じて解放される領域です。

  • ページング発生状況(匿名メモリのページイン/匿名メモリのページアウト)

  • 匿名メモリのページインの最大値が0より大きい。または
    匿名メモリのページアウトの最大値が0より大き場合

    物理メモリの不足が考えられます。以下を検討してください。

    1. メモリ使用量の多い要因を特定し、メモリ使用量を抑える。

    2. /tmp(tmpfs)配下に不要なファイルを保存している場合は削除する。

    3. 物理メモリを増設する。

【注意レベル】

匿名メモリのページイン > 0

匿名メモリのページアウト回数 > 0

  • スワッピング発生状況(スワップイン/スワップアウト)

  • スワップインの最大値が0より大きい。かつ、
    スワップアウトの最大値が0より大きい場合

    物理メモリの不足が考えられます。以下を検討してください。

    1. メモリ使用量の多い要因を特定し、メモリ使用量を抑える。

    2. /tmp(tmpfs)配下に不要なファイルを保存している場合は削除する。

    3. 物理メモリを増設する。

  • スワップインの最大値が0より大きい。または、
    スワップアウトの最大値が0より大きい場合

    一時的にメモリの不足が発生しています。頻繁に発生する場合、以下を検討してください。

    1. メモリ使用量の多い要因を特定し、メモリ使用量を抑える。

    2. /tmp(tmpfs)配下に不要なファイルを保存している場合は削除する。

    3. 物理メモリを増設する。

【注意レベル】

スワップイン > 0

スワップアウト > 0

Solaris ディスク チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

マシンのディスクに問題がないか確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: 物理ディスクビジー率

物理ディスクビジー率の値に応じてガイダンスが表示されます。

2: サービス時間

サービス時間(ディスク待ち時間含む)および物理ディスク待ち要求数の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • 物理ディスクビジー率

  • すべての物理ディスクのディスクビジー率の最大値が60%以上になってい場合

    すべての物理ディスクの負荷が高くなっているため、以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクI/Oを多く発行している要因を特定し、ディスクI/Oを削減する。

  • 特定の物理ディスクのディスクビジー率の最大値が60%以上になってい場合

    特定の物理ディスクの負荷が高くなっているため、以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクビジー率が高いディスクのファイルを、ディスクビジー率が低いディスクに移動し、負荷分散を行う。

    3. ディスクI/Oを多く発行している要因を特定し、ディスクI/Oを削減する。

【注意レベル】

物理ディスクビジー率 ≧ 60%

  • 物理ディスク待ち要求数

  • サービス時間(ディスク待ち時間含む)

  • 特定の物理ディスクのサービス時間の最大値が30msec以上になってい。かつ、
    かつ、物理ディスク待ち要求数の最大値が2以上になっている場合

    以下を検討してください。

    1. ディスクを増設し、負荷分散を行う。

    2. ディスクアクセス待ちが多いディスクのファイルを、ディスクアクセス待ちが少ないディスクに移動し、負荷分散を行う。

【注意レベル】

サービス時間 ≧ 30msec

物理ディスク待ち要求数 ≧ 2

  • 物理ディスク I/O回数

  • 物理ディスクスループット

物理ディスクの性能が確認できます。

Solaris ネットワーク チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • チューニングガイダンス

ネットワークに問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。

1: 接続要求破棄数

接続確立時破棄数・接続確立中破棄数の値に応じてガイダンスが表示されます。

2: 再送セグメント数

再送セグメント数の値に応じてガイダンスが表示されます。

  • ネットワークスループット(送信/受信)

ネットワークの性能が確認できます。

  • 接続要求破棄数

  • 接続確立時破棄数の最大値が0より大きい。または、
    接続確立中破棄数の最大値が0より大き場合

    システムが高負荷になるなどの原因により、パケットが破棄された可能性が考えられます。以下を検討してください。

    1. リソース(CPU、メモリ、ディスク)に問題がないか確認する。

【注意レベル】

接続確立時破棄数 > 0

接続確立中破棄数 > 0

ポイント

接続要求破棄数は、使用する分析データに依存します。

  • 10分:10分の合計値

  • 1時間:1時間の合計値

  • 1日:1日の合計値

  • 再送セグメント数

  • 再送セグメント数の最大値が0より大きい場合

    パケット送信先システムが高負荷になるなどの原因により、パケットが再送された可能性が考えられます。以下を検討してください。

    1. パケット送信先システムのリソース(CPU、メモリ、ディスク)に問題がないか確認する。

【注意レベル】

再送セグメント数 > 0

ポイント

再送セグメント数は、使用する分析データに依存します。

  • 10分:10分の合計値

  • 1時間:1時間の合計値

  • 1日:1日の合計値

Solaris プロセス チューニングガイダンス

H

■システムグループ、ホスト、およびリソースID指定

  • プロセスのCPU使用時間

  • 特定のプロセスのCPU使用時間が多い場合

    当該プロセスについて以下を検討してください。

    1. プロセスの実行時間帯の変更を検討する。

    2. プロセスの見直しを行い、CPU使用時間の削減を行う。

ポイント

CPU使用時間は、使用する分析データに依存します。

  • 10分:10分の合計値

  • 1時間:1時間の合計値

  • 1日:1日の合計値

Solaris メッセージキュー チューニングガイダンス

H

■システムグループおよびホスト指定

  • メッセージ数

  • 特定のキューでメッセージ数が時間の経過と共に増加する場合

    アプリケーションに問題がないか確認してください。または、サーバまたはネットワークのリソースが不足していないか確認してください。