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Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)
FUJITSU Software

1.4 サーバ組合せシミュレーション

サーバ組合せシミュレーション画面について説明します。

サーバ組合せシミュレーション画面では、コンソールに登録されたシステムグループ内の集約候補のサーバ群について、集約先サーバのスペックに収まる組合せとなるようにシミュレーション(自動出力)し、その組合せ結果を新規コンソールとして保存します。

作成されたコンソールの以下のレポートから、集約候補のサーバを集約した場合のcgroup推奨設定値を確認することができます。

[分析/プランニング]画面 - [業務集約]カテゴリー - [cgroup 推奨設定値]レポート

サーバ組合せシミュレーションは、管理コンソールで[サーバ組合せシミュレーション]タブをクリックすると表示されます。

ポイント

  • サーバ組合せシミュレーションを利用する場合、事前にコンソール定義を作成し、業務集約前のサーバの業務種別(例えば、集約可否や業務内容)についてヒアリングした結果をもとに、グルーピングしてください。グルーピングしたサーバ群を、集約先サーバのスペックに収まる組合せとなるようシミュレーションを行います。

    1. コンソール定義を作成し、集約候補のサーバを登録します。

    2. 業務種別に合わせてシステムグループを設定し、サーバを登録します。

      例)システムグループの設定例

      • 本番環境(DB/バッチ)

      • 本番環境(オンライン)

      • 本番環境(基幹)

      • 開発環境(DB/バッチ)

      • 開発環境(オンライン)

      • 開発環境(基幹)

    コンソール定義の作成やシステムグループの設定については、「1.1 コンソール定義」、「1.2.3.1 未登録Agent情報の登録」を参照してください。

  • サーバ組合せシミュレーションでは、選択した集約先サーバタイプのサーバスペックに収まるようにサーバのリソース使用量を組み合わせます。そのため、シミュレーション前に、集約先サーバタイプのスペック情報を定義し登録する必要があります。サーバタイプのスペック情報を登録する方法については、リファレンスマニュアル「sqcSetupServerSpecInfo(集約先サーバスペック情報登録コマンド)」を参照してください。

■画面構成

条件設定

サーバ組合せシミュレーションには、シミュレーションに関する設定項目が表示されます。

設定項目について以下に示します。

項目

説明

シミュレーション対象設定

コンソール定義名

集約候補のサーバを登録したコンソールのコンソール定義名を選択し、[システムグループの取得]ボタンをクリックすると、システムグループの一覧が表示されます。

システムグループ一覧

集約先サーバのスペックに収まる組合せをシミュレーションしたいシステムグループのチェックボックスに、チェックを入れます。

システムグループ名

選択したコンソール定義に含まれるシステムグループ名が表示されます。

注意

サーバ組合せシミュレーションで使用するシミュレーション対象のシステムグループ名は、50文字以内で設定してください。

集約先サーバタイプ

集約先サーバのサーバタイプを選択します。

ポイント

シミュレーション前に、集約先サーバタイプのスペック情報の定義、登録が必要です。サーバタイプのスペック情報は、sqcSetupServerSpecInfo(集約先サーバスペック情報登録コマンド)を使用して登録することができます。

コマンドについては、リファレンスマニュアル「sqcSetupServerSpecInfo(集約先サーバスペック情報登録コマンド)」を参照してください。

しきい値(CPU) [任意]

集約先サーバで許容するCPU使用量のしきい値をパーセンテージで指定します。(省略可能)

[CPU]

1~100の数を入力してください。(単位:%)

省略した場合、100%が設定されます。

しきい値(メモリ) [任意]

集約先サーバで許容するメモリ使用量のしきい値をパーセンテージで指定します。(省略可能)

[メモリ]

1~100の数を入力してください。(単位:%)

省略した場合、100%が設定されます。

しきい値(ディスクI/O) [任意]

集約先サーバで許容するディスクI/O回数のしきい値をパーセンテージで指定します。(省略可能)

[ディスクI/O]

1~100の数を入力してください。(単位:%)

省略した場合、100%が設定されます。

データ期間

開始日時

終了日時

シミュレーションの対象期間を選択します。

プルダウンメニューより年、月、日、時、分を選択し、シミュレーションの開始日時と終了日時を指定します。

ポイント

  • サーバ組合せシミュレーションでは、リソースデータ(10分)を利用します。

    リソースデータ(10分)が保持されている期間を指定してください。

  • リソースデータの保持期間を変更する場合は、導入手引書「リソースデータの保持期間の変更」を参照してください。

    デフォルトの保持期間は以下のとおりです。

    • リソースデータ(10分) : 7[日]

    なお、サーバ組合せシミュレーションを利用する場合、目安として2週間以上のデータ期間を利用して分析を行うことを推奨します。

出力コンソール定義

コンソール定義名

シミュレーションによる組合せ結果を保存するためのコンソール定義名を指定します。

コンソール定義名には、半角英数字 [a-z,A-Z,0-9]、'-'(ハイフン)、および '_'(アンダーバー) のみ使用できます。

ただし、'-'(ハイフン) を先頭文字に使用することはできません。

コンソール定義名は、大文字小文字は区別しません。

長さの制限は64文字以内です。

[コンソール定義]画面および[サーバ組合せシミュレーション結果]画面にすでに存在するコンソール定義名は指定できません。

実行

シミュレーションを実行するボタンです。

実行後、[サーバ組合せシミュレーション結果]画面でシミュレーション結果を確認してください。シミュレーション結果については「1.5 サーバ組合せシミュレーション結果」を参照してください。

ポイント

サーバ組合せシミュレーションでは、選択した集約先サーバタイプに設定されているCPU、メモリに収まるようにサーバを組み合わせてシミュレーションします。

集約先サーバタイプにディスクI/O回数も設定されている場合は、ディスクI/O回数も収まるように組み合わせてシミュレーションします。

なお、集約先サーバタイプにディスクI/O回数が設定されていない場合は、しきい値(ディスクI/O)が設定されていても無効になります。

サーバタイプのスペック情報の設定については、sqcSetupServerSpecInfo(集約先サーバスペック情報登録コマンド)を参照してください。

注意

[サーバ組合せシミュレーション]画面で設定した内容は、他のタブに切り替えると初期化されます。