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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.6 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

6.3 カスケードコピーとコンカレントOPCを組み合わせた運用時の注意事項

カスケードコピーで使用しているボリュームをコピー元に指定し、acopc startコマンドまたはacsnap startコマンドでコンカレントOPCを実行すると、複数ボリューム間でデータ更新の順序性が保証できない場合にエラーメッセージが表示されて、コマンドが異常終了することがあります。

メッセージの対処後もエラーが解消されない場合は、アドバンスト・コピーの運用方法やシステム構成の変更を推奨します。

アドバンスト・コピーの運用方法やシステム構成が変更できない場合は、複数ボリューム間でのデータ更新の順序性を設定するファイル(user.properties)を作成し、順序性の保証を無効にしてからコンカレントOPCを再実行してください。複数ボリューム間でのデータ更新の順序性は保証されません。

user.propertiesは、acopc startコマンドまたはacsnap startコマンドを実行するサーバの、以下のパスに作成します。

表6.1 user.propertiesファイルの形式

キー名

説明

concurOPC.cascade

複数ボリューム間でのデータ更新の順序性保証を設定します。
"off"を指定すると、順序性の保証が無効になります。
"off"以外を指定すると、順序性の保証が有効になります。

[順序性の保証を無効にする場合の例]

concurOPC.cascade=off

ポイント

ETERNUS ディスクアレイが以下のどれかの場合は、データ更新の順序性の保証に関係なく、コンカレントOPCが実行されます。ただし、複数ボリューム間でのデータ更新の順序性は保証されません。

  • ETERNUS DX80 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

  • ETERNUS DX90 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

  • ETERNUS DX400/DX400 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

  • ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)