AdvancedCopy Managerでは、以下の単位でVxVM配下のボリュームをバックアップ/レプリケーションできます。
ディスクグループを構成する物理ディスク
VxVM配下のボリュームに関して、バックアップ運用は「3.9 VxVMボリュームの運用」を、レプリケーション運用は「6.9 VxVMボリュームの運用」を参照してください。
注意
HP-UX 11i v3から、新しいデバイス名がサポートされています。詳細は、「1.4.1 通常デバイス」を参照してください。VxVMを構成する物理ディスクは、従来形式のデバイス(/dev/(r)dsk/c#t#d#)だけを使用でき、新形式のデバイス(/dev/(r)disk/disk#)は使用できません。そのため、VxVMを使用する場合、AdvancedCopy Managerの情報取得モードは、従来形式のデバイスに設定する必要があります。情報取得モードの詳細は、stgxfwcmsetmodeコマンドを参照してください。
通常デバイス、LVMを構成する物理ディスク、VxVMを構成する物理ディスクは、AdvancedCopy Managerの情報取得モードと同じ形式のデバイスで設定する必要があります。
[例]
AdvancedCopy Managerの情報取得モードが“従来形式のデバイス”の場合、通常デバイス、LVMを構成する物理ディスク、VxVMを構成する物理ディスクは、すべて従来形式のデバイスである必要があります。
AdvancedCopy Managerでは、2TB以上のサイズのディスクを使用できません。2TB未満のディスクで運用してください。
論理ボリュームが使用しているサブディスクが存在するVMディスク(物理ディスク)を管理単位とします。
図1.7 VxVMの構成例
AdvancedCopy Managerは、VMディスク全体をコピーするため、サブディスクとなる共有領域だけでなく、VxVMの内部構成情報が格納されている専有領域もコピーされます。
したがって、バックアップやレプリケーションを行う際は、VxVMの構成情報の整合性を保ってコピーする必要があります。
AdvancedCopy Managerに指定するデバイス名は、以下の形式です。
/dev/vx/dmp/c#t#d#
注意
VxVMにおけるエンクロージャに基づく命名規則の運用下での動作はサポートしていません。
クラスタ構成で運用する場合、クラスタを構成するすべてのサーバにおいて、ディスクグループを構成する物理ディスクのデバイス名(/dev/(r)dsk/c#t#d#)が同じであり、デバイス名が指すETERNUS ディスクアレイのディスクも同じである必要があります。