VxVMボリュームをバックアップ対象とする場合、VxVMボリュームを構成する物理ディスク単位にバックアップします。
バックアップ運用は、ディスクグループとしての整合性を保つ必要があるため、ディスクグループ内のすべての物理ディスクで同期をとって操作してください。
ポイント
同期を取る必要がある物理ボリュームは、Webコンソールおよびstgxfwcmdispdevコマンドで確認できます。
注意
通常ボリュームの基本的運用を理解したうえで利用してください。
物理ディスク単位の運用では、スナップショット型での運用を推奨します。同期型での運用の場合、全面コピー中および差分コピー中は、複写先に対してアクセスするVxVMのコマンドなどを実行できません。
クラスタ構成で運用する場合、クラスタを構成するすべてのサーバにおいて、ディスクグループを構成する物理ディスクのデバイス名(/dev/(r)dsk/c#t#d#)が同じであり、デバイス名が指すETERNUS ディスクアレイのディスクも同じである必要があります。
AdvancedCopy Managerは、新形式と従来形式の2つのデバイス名をサポートしています。詳細は、「1.4.1 通常デバイス」を参照してください。VxVMを構成する物理ディスクは、従来形式のデバイス(/dev/(r)dsk/c#t#d#)だけを使用でき、新形式のデバイス(/dev/(r)disk/disk#)は使用できません。そのため、VxVMを使用する場合、AdvancedCopy Managerの情報取得モードは、従来形式のデバイスに設定する必要があります。情報取得モードの詳細は、stgxfwcmsetmodeコマンドを参照してください。
通常デバイス、LVMを構成する物理ディスク、VxVMを構成する物理ディスクは、AdvancedCopy Managerの情報取得モードと同じ形式のデバイスで設定する必要があります。
[例]
AdvancedCopy Managerの情報取得モードが“従来形式のデバイス”の場合、通常デバイス、LVMを構成する物理ディスク、VxVMを構成する物理ディスクは、すべて従来形式のデバイスである必要があります。