AdvancedCopy Managerでは、以下の単位でLVM配下のボリュームをバックアップ/レプリケーションできます。
ボリュームグループ
ボリュームグループを構成する物理ディスク
LVM配下のボリュームに関して、バックアップ運用は「3.8 LVMボリュームの運用」を、レプリケーション運用は「6.8 LVMボリュームの運用」を参照してください。
注意
LVMのPhysical Volume groups(物理ボリュームグループ)は設定しないでください。設定した場合、LVMのデバイス情報を正しく取り込むことができません。
HP-UX 11i v3から、新しいデバイス名がサポートされています。詳細は、「1.4.1 通常デバイス」を参照してください。通常デバイス、LVMを構成する物理ディスク、VxVMを構成する物理ディスクは、AdvancedCopy Managerの情報取得モードと同じ形式のデバイスで設定する必要があります。
[例]
AdvancedCopy Managerの情報取得モードが“従来形式のデバイス”の場合、通常デバイス、LVMを構成する物理ディスク、VxVMを構成する物理ディスクは、すべて従来形式のデバイスである必要があります。
AdvancedCopy Managerでは、2TB以上のサイズのディスクを使用できません。2TB未満のディスクで運用してください。
論理ボリュームが存在するボリュームグループが管理単位になります。
AdvancedCopy Managerは、ボリュームグループを構成する物理ディスク単位にコピー処理を行います。
論理ボリューム単位で運用可能なLVMボリュームは、以下の条件を満たす必要があります。
1ボリュームグループ内に1物理ディスクであること、および「1物理ディスク= n論理ボリューム」となるように論理ボリュームが作成されていること。
図1.5 サポート可能な構成
LVMでは、物理ディスク(LU:Logical Unit) 内に複数の論理ボリュームを定義することが可能であり、また、論理ボリュームの境界は、物理ディスクの境界と無関係に定義できます。
1つのボリュームグループに複数の論理ボリュームがある場合もサポートされますが、運用の際は以下の点に留意してください。
ファイルシステムが構築されている論理ボリュームの場合は、アンマウント/マウントはバックアップの前後、レプリケーションの前後で実施する必要があります。
注意
管理対象サーバ配下のデバイス情報を取り込む場合、ボリュームグループを構成する物理ディスクの情報は取込み不要です。
論理ボリュームが存在するボリュームグループを構成する物理ディスクを管理単位とします。
ボリュームグループが、ボリュームグループ単位の運用でサポートされない構成の場合は、この運用を行います。
注意
クラスタ構成で運用する場合、クラスタを構成するすべてのサーバにおいて、ボリュームグループを構成する物理ディスクのデバイス名(/dev/(r)dsk/c#t#d#)が同じであり、デバイス名が指すETERNUS ディスクアレイのディスクも同じである必要があります。
図1.6 ボリュームグループ単位の運用でサポートされない構成
バックアップやレプリケーションを行う際は、ボリュームグループ全体の整合性を保ってコピーする必要があります。