以下の手順で、「5.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」の手順2以降で退避した運用環境をリストアしてください。
Storage Cruiser運用環境をリストアします。
リストア方法は、OS環境に合わせて以下を参照してください。
AdvancedCopy Managerをインストールしていた場合は、AdvancedCopy Manager運用環境をリストアします。
運用環境のリストアは、以下を参照して実施してください。
なお、運用環境のリストアは、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。
サーバ種別 | OS種別 | 参照先 |
---|---|---|
運用管理サーバ | Windows | |
Solaris、 | ||
運用管理サーバ兼管理対象サーバ | Windows | 「A.9 リポジトリデータのリストア(Windows環境)」、「A.11 管理情報のリストア(Windows環境)」の順に参照してください。 |
Solaris、 | 「A.10 リポジトリデータのリストア(Solaris/Linux環境)」、「A.12 管理情報のリストア(Solaris/Linux環境)」の順に参照してください。 |
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleをインストールしていた場合は、AdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をリストアします。
リストア方法は、「A.14 環境設定ファイルのリストア」を参照してください。
管理者権限でesfadm devconf importコマンドを実行して、旧バージョンレベルの構成情報を移行してください。esfadm devconf importコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。
Windows環境の場合 (DOSプロンプト)
<プログラムディレクトリ>\Common\bin\esfadm devconf import -all
Solaris/Linux環境の場合
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfadm devconf import -all
esfadm devconf importコマンドを実行したあとは、esfadm devconf importstatusコマンドで[IMPORT STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。
また、移行対象のインポート状況の[STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。"Failed"の場合、構成情報の移行に失敗しているため、「12.2 異常発生時の対処」を参照し対処してください。
ポイント
本製品とファイバーチャネルスイッチ(Fabric OS v6.3以降)間の通信方法を、telnetからSSHに変更しています。対象スイッチのSSH機能が無効になっている場合は、SSH機能を有効にしてください。設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
注意
esfadm devconf importコマンド実行時に管理対象の装置・サーバにアクセスできない状態の場合、装置の構成情報が移行されていないため、esfadm devconf importコマンドの再実行が必要です。
ETERNUS SF Managerの機能を使うために、ユーザーアカウントを設定してください。
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ユーザーアカウントの設定」を参照してください。
Webコンソールを起動するPCと運用管理サーバの間にファイアーウォールを設置する場合は、ファイアーウォールを通過できるように設定してください。
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Webコンソールを利用するための設定」を参照してください。
ETERNUS ディスクアレイにアクセスできるアカウント情報(ユーザー名とパスワード)を設定してください。
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイにアクセスできるアカウント情報の設定/変更」を参照してください。
必要なライセンスを設定してください。
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ライセンスの管理」を参照してください。
サーバ情報の再登録
旧バージョンレベルの環境にAdvancedCopy Managerをインストールしていた場合は、以下の対処を実施してください。
AdvancedCopy Managerの管理対象サーバをStorage Cruiserマネージャーで管理していなかった場合
Storage Cruiserマネージャーが管理していないサーバは移行されないことがあります。このため、以下の作業を実施してください。
Webコンソールにログインします。
サーバ一覧画面で、AdvancedCopy Managerの管理対象サーバが登録されているか確認します。
登録されている場合は、ここで作業完了です。登録されていない場合は、手順3へ進んでください。
サーバ一覧画面のアクションペインで、[サーバ]の下にある[登録]をクリックし、対象のサーバを登録します。
登録が完了すると、対象のサーバがサーバ一覧画面に表示されます。
サーバ一覧画面で、登録したサーバを選択し、アクションペインの[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。
AdvancedCopy Managerの管理対象サーバがVMゲストの場合
VMware Toolsが起動していない状態で移行すると、AdvancedCopy Managerが未使用の状態で登録されることがあります。このため、以下の作業を実施してください。
Webコンソールにログインします。
サーバ一覧画面で、登録されているサーバの機能レベルに"AdvancedCopy Manager"が表示されているか確認します。
表示されている場合は、ここで作業完了です。表示されていない場合は、手順3へ進んでください。
サーバ一覧画面で、AdvancedCopy Managerを使用するサーバのチェックボックスをチェックしたあと、アクションペインの[サーバ]の下にある[変更]をクリックします。
サーバの変更画面で、[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]に「はい」を選択し、[変更]ボタンをクリックします。
変更が完了したあと、サーバ一覧画面で、対象のVMゲストが存在するVMホストを選択し、アクションペインの[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。
Storage CruiserマネージャーでAdvancedCopy Managerの運用管理サーバを管理し、かつ、AdvancedCopy Managerの運用管理サーバが管理対象サーバを兼ねていた場合
運用管理サーバが管理対象サーバを兼ねていた場合、AdvancedCopy Managerが未使用の状態で登録されます。このため、以下の作業を実施してください。
Webコンソールにログインします。
サーバ一覧画面で、AdvancedCopy Managerを使用するサーバのチェックボックスをチェックしたあと、アクションペインの[サーバ]の下にある[変更]をクリックします。
サーバの変更画面で、[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]に「はい」を選択し、[変更]ボタンをクリックします。
変更が完了したあと、サーバ一覧画面で、対象のサーバを選択し、アクションペインの[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。
参照
上記の操作に関する詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の以下の箇所を参照してください。
「サーバの登録」
「サーバ情報の変更」
「サーバの設定情報の再読込み」
iSCSI HBA情報の再設定
iSCSIを定義していた場合は、「5.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」の手順1で退避した情報を基に、以下の手順で情報を再設定してください。
Webコンソールにログインします。
iSCSI HBAを搭載しているサーバを選択し、アクションペインの[HBA]の下にある[追加]をクリックし、HBA情報を設定します。
HBAの追加方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「HBAの追加」を参照してください。
性能監視/閾値監視の再開
旧バージョンレベルで性能監視/閾値監視を実施していた場合は、「5.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」の手順1で退避した情報を基に、以下の手順で性能監視/閾値監視を再開してください。
性能監視を開始します。
閾値監視を実施していた場合は、閾値監視を開始します。
参考
上記の操作に関する詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の以下の箇所を参照してください。
「性能管理指示」
「監視間隔設定」
「閾値管理指示」
「閾値監視時間帯の設定」
「閾値監視情報の設定」
注意
運用再開後にETERNUS SF Managerを再起動した際に性能監視の開始に失敗した場合は、以下の手順で復旧してください。
出力エラーメッセージを確認し、失敗した原因を取り除きます。
アクションペインで[設定の再読み込み]をクリックし、装置情報を再読込みします。
性能監視を実行していた場合は、性能監視を一度停止したあと、再開します。
性能監視の停止の詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「性能管理停止指示」を参照してください。
管理者の情報の再定義
「5.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」の手順1で退避した情報を基に、管理者の情報を定義します。
定義方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「連絡先情報の表示/変更」を参照してください。
AdvancedCopy Manager Copy Control Module構成情報の再設定
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを利用する場合は、以下の手順に従って装置情報を再設定してください。
参照
各コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。
acarray list(ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマンド)を実行して、登録されている装置情報を確認します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray list Name BOX-ID IP Address ----- ---------------------------------------- ------------ ET01 00ETERNUSDXL##ET09E24B####LH4311015511## 192.0.2.10
acarray detail(ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示コマンド)を実行して、登録されている装置の詳細情報を確認します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray detail -a ET01 Disk Array Name : ET01 BOX-ID : 00ETERNUSDXL##ET09E24B####LH4311015511## IP Address : 192.0.2.10 Admin User : **** Access Volume : X:
acarray remove(ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)を実行して、登録されているすべての装置情報を削除します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray remove -a ET01 Successful completion.
acarray add(ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行して、削除したすべての装置情報を再登録します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray add -a ET01 -ip 192.0.2.10 -user **** -password **** -path X: Successful completion.
ポイント
旧バージョンレベルで、実在しないドライブ文字またはデバイス名をアクセスボリューム(旧名称は「アクセスパス」)に設定して登録していた装置は、リモートETERNUS ディスクアレイとして再登録してください。
Webコンソールで以下の操作を実施し、構成情報を再読込みします。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイの一覧が、メインペインに表示されます。
メインペインで、操作対象のETERNUS ディスクアレイのチェックボックスをチェックします。
アクションペインで、[ストレージ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。
参照
上記の操作に関する詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの設定情報の再読込み」を参照してください。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerでは、Symfowareを使用していません。
SymfowareがETERNUS SF Managerだけに利用されていた場合に限り、Symfowareをアンインストールしてください。
Symfowareをアンインストールする手順は、以下のとおりです。
[プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
Symfoware ServerとSymfoware Clientを共にインストールしている場合は、先にSymfoware Clientをアンインストールしてください。
Symfowareのアンインストーラを起動してパッケージを削除します。
このパッケージ機能をETERNUS SF Manager以外、利用していないことを確認してから削除してください。
# /opt/symfoware/setup/symfo_remove
Symfowareのアンインストールを実行する確認メッセージが表示されます。実行する場合は"y"を、実行しない場合は"q"を入力します。
"y"を入力すると、アンインストールする機能を選択するメッセージが表示されます。"all"または"削除する番号"を入力して、アンインストールする機能を選択します。
再度アンインストールの確認メッセージが表示されます。アンインストールを実行する場合は"y"を、実行しない場合は"q"を入力します。
インストール環境のチェックを開始します。 インストール環境のチェックが終了しました。 警告:他製品が "Symfoware Server Enterprise Edition" を利用している可能性があります。 アンインストールを継続しますか? y: アンインストールを継続します q: アンインストールせずに終了します [y,q]: y "Symfoware Server Enterprise Edition"をアンインストールします。 アンインストールする機能を選択してください。 1: 基本機能(サーバ機能、クライアント機能) 複数選択する場合は","で区切ります。(例: 1,2) [all:全機能,1,q]: all 選択した機能 - 基本機能(サーバ機能、クライアント機能) 上記の機能のアンインストールを開始しますか? y: アンインストールを開始します n: 再び機能を選択します q: アンインストールせずに終了します [y,n,q]: y アンインストールを開始します。
Symfowareのアンインストールが正常に終了すると、以下のメッセージが表示されます。
"Symfoware Server Enterprise Edition"のアンインストールが正常終了しました。
FSUNiconvパッケージがインストールされている場合、FSUNiconvパッケージを削除します(Solaris環境だけ)。
このパッケージの機能をETERNUS SF Manager以外、利用していないことを確認してから削除してください。
# pkgrm FSUNiconv