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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.5 導入運用手引書
FUJITSU Software

3.1.2 Oracleリソースの監視

Oracle インスタンスの監視

Oracle インスタンスの監視処理は以下のようになります。

  1. Oracleバックグラウンド・プロセス(PMON・SMON)の存在を30秒間隔(固定)で確認。
    Oracleインスタンスが起動し、プロセス(PMON・SMON)の存在を確認した場合は 2 へ進む。

  2. su - <Oracle ユーザー>

  3. Oracleデータベースの SYSTEM ユーザーで Oracleインスタンスへローカル接続。

  4. Oracleインスタンスのステータスが OPEN であることを確認した場合は 5 へ進む。

  5. Oracleバックグラウンド・プロセス(PMON・SMON・DBWn・LGWR・CKPT)の生存を監視。
    監視間隔はデフォルト30秒で、設定項目「監視間隔(Interval)」で変更可能です。

  6. 「監視間隔(Interval)」に設定された監視間隔でSQL監視を実行。
    SQL監視は、SYSTEM ユーザーのデフォルト表領域上の監視用テーブルに対し、SQL(INSERT・UPDATE・DELETE・COMMIT) が正常に実施できるかを確認します。
    ただし、前回のSQL監視からの経過時間をチェックし、60秒以上経過している場合にのみSQL監視を実行します。

  7. PDBの監視
    Oracleインスタンスリソースの設定で“UsePDB”をyesにした場合、「監視間隔(Interval)」に設定された監視間隔でPDBの監視を実行します。
    V$PDBS表で各PDBのOPEN_MODEを確認します。

    Oracle Data Guard、Oracle Active Data Guard環境では、CDBがOPEN状態(PDBが起動可能な状態)で起動された場合に実行されます。Oracle Data Guard、Oracle Active Data Guard環境でのCDBとPDBの起動については、「F.1 機能概要」「CDBとPDBの起動・停止」を参照してください。

  8. 24時間に1度、Oracleインスタンスへ再接続します。

待機ノードでは、 1 を実行し、Oracleバックグラウンド・プロセス(PMON・SMON)が存在しないことを確認します。

リスナーの監視

リスナーの監視処理は以下のようになります。

  1. psコマンドを使用し、リスナープロセスの生存を監視。
    監視間隔はデフォルト30秒で、設定項目「監視間隔(Interval)」で変更可能です。

  2. 「監視間隔(Interval)」に設定された監視間隔でtnsping コマンドを実行。
    ネット・サービス名に到達できるかを確認します。
    ただし、前回のtnspingコマンド実行からの経過時間をチェックし、60秒以上経過している場合にのみtnspingコマンドを実行します。

    注意

    本監視は、Oracleリスナーリソースの設定で、TNSName(OracleTNS名)が設定されている場合に実行されます。TNSNameについては、「2.2.7.1 Oracle リソースの作成と userApplication への登録」を参照してください。

待機ノードでは、“1”を実行し、リスナープロセスが存在していないことを確認します。

Oracle ASM インスタンスの監視

Oracle ASM インスタンスの監視は行いません。NullDetector フラグが自動的に有効になります。