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Interstage Service Integrator V9.6.1 導入ガイド
FUJITSU Software

27.5.2 待機ノードのセットアップ

待機ノードをセットアップします。対象ノードのuserApplicationをオンラインにしてください。

27.5.2.1 ISIサーバのセットアップ準備

ISIサーバのセットアップに必要な環境変数を設定します。

Bシェルの場合

. /opt/FJSVesi/bin/esienv.sh

Cシェルの場合

source /opt/FJSVesi/bin/esienv.csh

27.5.2.2 ISIサーバのセットアップ

ISIサーバのセットアップについては、“第19章 ISIサーバ基本構成のセットアップ”を参照してください。
なお、クラスタを構成する各ノードは、同じ設定内容でセットアップしてください。

注意

  • ISIサーバのセットアップ後に運用ノードを起動する場合は、起動する前にInterstage JMXサービスを停止してください。Interstage JMXサービスを停止する方法は以下のとおりです。

    /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstop
  • JMS-Rを利用する場合は、MQDシステム名.MQD_INTERSTAGEをBasicApplicationに登録してください。MQDシステム名.MQD_INTERSTAGEのBasicApplicationへの登録については、“27.4.1.6 状態遷移プロシジャの登録”を参照してください。

  • ISI運用管理コンソールの表示、およびログのメッセージが英語になる場合は、Interstage管理コンソールで以下の設定をしてください。

    [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ESIAdminServer] > [環境設定]の[ワークユニット設定]にある[環境変数]に適切なLANGを設定してください。

27.5.2.3 利用する機能のセットアップ

利用する機能に応じたセットアップを行います。
それぞれのセットアップについては、以下を参照してください。
なお、クラスタを構成する各ノードは、同じ設定内容でセットアップしてください。

注意

すでにセットアップ済みのクラスタ環境に機能を追加または削除する場合、状態遷移プロシジャの再登録、CommandLineリソースの登録または削除を行う必要があります。
クラスタ環境をメンテナンスモードに変更し、機能のセットアップまたはアンセットアップを実施した後に、追加または削除した機能に応じて以下の作業を行ってください。

  • 以下の機能を追加または削除した場合、状態遷移プロシジャの再登録を行ってください。

    • SOAPを利用した転送機能

    • CORBAを利用した転送機能

    • WebSphere MQを利用した転送機能

    • ISIサーバ分離構成

    • MQDを利用した非同期メッセージの送信、および受信機能

    • キュー間転送機能

    • グローバルサーバ連携

    • Formatmanagerを利用したフォーマット変換機能

    状態遷移プロシジャの再登録手順は、以下のとおりです。

    1. クラスタ環境のuserApplicationに登録された状態遷移プロシジャを削除します。

    2. クラスタ環境に登録済みの状態遷移プロシジャを削除します。(esiunsetclproc)

    3. 作成済みの状態遷移プロシジャを削除します。(esidelclproc)

    4. 状態遷移プロシジャを生成します。(esigenclproc)

    5. 状態遷移プロシジャをクラスタ環境に登録します。(esisetclproc)

    6. クラスタ環境のuserApplicationに状態遷移プロシジャを登録します。

    状態遷移プロシジャの登録・削除方法については、“27.5.1.4 状態遷移プロシジャの生成”および“27.5.1.5 状態遷移プロシジャの登録”を参照してください。


    userApplicationへの登録または削除は、“userApplication Configuration wizard”で行います。
    “userApplication Configuration wizard”については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。


    userApplicationへの登録または削除は、hvwコマンドを使用します。
    hvwコマンドの詳細については、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。

  • 以下の機能を追加または削除した場合、CommandLineリソースの登録または削除を行ってください。

    • ファイル転送機能の受信時のファイル監視機能

    CommandLineリソースの登録・削除方法については、“27.5.3.1 CommandLineリソースの登録”を参照してください。

  • WebSphere MQをクラスタシステムで利用するためのセットアップ方法は、WebSphere MQの関連マニュアルを参照してください。

27.5.2.4 状態遷移プロシジャの生成

状態遷移プロシジャの生成は、以下の手順で行います。

  1. 状態遷移プロシジャの生成

    esigenclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャを生成します。

    esigenclproc -a userApplication名

    esigenclprocコマンドを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に、以下の状態遷移プロシジャが生成されます。
    優先度は起動順序に影響します。優先度の大小関係は変更しないでください。

    表27.20 生成する状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    優先度

    監視対象(参考)

    userApplication名.IJSERVER_INTERSTAGE

    IJServer用

    900

    対象外 ※

    userApplication名.ODWU_INTERSTAGE

    CORBAワークユニット用

    800

    対象外 ※

    userApplication名.UTYWU_INTERSTAGE

    UTYワークユニット用

    1000

    対象外 ※

    ※:ワークユニットは監視対象外です。異常終了したワークユニットの自動再起動は、ワークユニット定義で設定してください。
    ワークユニットの自動再起動については、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”を参照してください。

    なお、生成する状態遷移プロシジャは、セットアップ内容により異なりますので、上記すべてのプロシジャが生成されるとは限りません。
    また、状態遷移プロシジャを再作成するなどの理由により、生成した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、esidelclprocコマンドを実行してください。

    esidelclproc -a userApplication名
  2. Formatmanagerを利用する場合の状態遷移プロシジャの生成

    Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)を利用したフォーマット変換を行う場合、Formatmanager用の状態遷移プロシジャを生成します。Formatmanager変換機能を利用しない場合、およびFormatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)を利用する場合、Formatmanager用の状態遷移プロシジャは必要ありません。
    esigenclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャを生成してください。

    esigenclproc -f userApplication名

    esigenclprocを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に、以下の状態遷移プロシジャが生成されます。
    優先度は起動順序に影響します。優先度の大小関係は変更しないでください。

    表27.21 生成する状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    優先度

    監視対象(参考)

    userApplication名.FM_ISI

    Formatmanager用

    700

    対象

    Formatmanager変換機能を利用しない場合、Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)を利用する場合、または状態遷移プロシジャを再作成するなどの理由により、生成した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、esidelclprocコマンドを実行してください。

    esidelclproc -f userApplication名
  3. MQDを利用する場合の状態遷移プロシジャの生成

    MQDを利用した非同期メッセージの送信、および受信を使用する場合、MQDシステム用の状態遷移プロシジャを生成します。
    利用するMQDシステムごとに、esigenclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャを生成してください。

    esigenclproc -m MQDシステム名

    esigenclprocを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に、以下の状態遷移プロシジャが生成されます。
    優先度は起動順序に影響します。優先度の大小関係は変更しないでください。

    表27.22 生成する状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    優先度

    監視対象(参考)

    MQDシステム名.MQD_INTERSTAGE

    MQDシステム用

    100

    対象

    また、状態遷移プロシジャを再作成するなどの理由により、生成した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、esidelclprocコマンドを実行してください。

    esidelclproc -m MQDシステム名
  4. キュー間転送機能を利用する場合の状態遷移プロシジャの生成

    キュー間転送機能を利用する場合、MQDシステム用の状態遷移プロシジャを生成します。

    esigenclproc -s

    esigenclprocコマンドを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に、以下の状態遷移プロシジャが生成されます。
    優先度は起動順序に影響します。優先度の大小関係は変更しないでください。

    表27.23 生成する状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    優先度

    監視対象(参考)

    MQDシステム名.MQDNSGW_INTERSTAGE

    キュー間転送サービス用

    600

    対象

    また、状態遷移プロシジャを再作成するなどの理由により、生成した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、esidelclprocコマンドを実行してください。

    esidelclproc -s
  5. グローバルサーバ連携を利用する場合の状態遷移プロシジャの生成

    グローバルサーバ連携を利用する場合、MQDシステム用の状態遷移プロシジャを生成します。
    利用するMQDシステムごとに、esigenclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャを生成してください。

    esigenclproc -g MQDシステム名

    esigenclprocコマンドを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に、以下の状態遷移プロシジャが生成されます。
    優先度は起動順序に影響します。優先度の大小関係は変更しないでください。

    表27.24 生成する状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    優先度

    監視対象(参考)

    MQDシステム名.MQD_INTERSTAGE

    グローバルサーバ連携用

    100

    対象

    MQDシステム名.MQDNSGW_INTERSTAGE

    グローバルサーバ連携用

    600

    対象

    また、状態遷移プロシジャを再作成するなどの理由により、生成した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、esidelclprocコマンドを実行してください。

    esidelclproc -g MQDシステム名

27.5.2.5 状態遷移プロシジャの登録

状態遷移プロシジャを登録し、作成したリソースをuserApplicationに登録します。

注意

Web-Based Admin View クライアント(Webブラウザ)を起動している場合は、Webブラウザを閉じてから遷移プロシジャを登録してください。
Web-Based Admin View クライアント(Webブラウザ)を起動した状態で遷移プロシジャを登録すると、起動優先順位が正しく反映されない場合があります。
Web-Based Admin View クライアントについては、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

状態遷移プロシジャの登録は、以下の手順で行います。

  1. 状態遷移プロシジャの登録

    esisetclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャをクラスタ環境に登録します。

    esisetclproc -a userApplication名

    esisetclprocコマンドを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に作成された状態遷移プロシジャが、“/opt/FJSVesi/var/cluster/regproc”配下に複写され、クラスタ環境に登録されます。

    表27.25 状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    リソース種別

    userApplication名.IJSERVER_INTERSTAGE

    IJServer用

    Application

    userApplication名.ODWU_INTERSTAGE ※

    CORBAワークユニット用

    Application

    userApplication名.UTYWU_INTERSTAGE

    UTYワークユニット用

    Application

    ※:CORBAアダプタの追加を行っている場合は、追加したCORBAアダプタのワークユニット名をuserApplication名.ODWU_INTERSTAGEのWU_NAMEに追記する必要があります。userApplication名.ODWU_INTERSTAGEの編集方法については、“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”を参照してください。

    また、状態遷移プロシジャを再登録するなどの理由により、登録した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、クラスタ環境からプロシジャのリソース登録を削除した上で、esiunsetclprocコマンドを実行してください。

    esiunsetclproc -a userApplication名
  2. Formatmanagerを利用する場合の状態遷移プロシジャの登録

    Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)を利用したフォーマット変換を行う場合、Formatmanager用の状態遷移プロシジャを登録します。Formatmanager変換機能を利用しない場合、およびFormatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)を利用する場合、Formatmanager用の状態遷移プロシジャは必要ありません。
    esisetclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャをクラスタ環境に登録します。

    esisetclproc -f userApplication名

    esisetclprocコマンドを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に作成された状態遷移プロシジャが、“/opt/FJSVesi/var/cluster/regproc”配下に複写され、クラスタ環境に登録されます。

    表27.26 状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    リソース種別

    userApplication名.FM_ISI

    Formatmanager用

    Application

    Formatmanager変換機能を利用しない場合、Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)を利用する場合、または状態遷移プロシジャを再登録するなどの理由により、登録した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、クラスタ環境からプロシジャのリソース登録を削除した上で、esiunsetclprocコマンドを実行してください。

    esiunsetclproc -f userApplication名

    注意

    変換テーブルディレクトリに変換テーブルが格納されていない場合、ISIサーバの起動に失敗します。
    FEDIT/FL-TABLEを利用して変換テーブルを格納した後、状態遷移プロシジャを登録してください。
    なお、変換テーブルをすぐに準備できない場合は、以下のディレクトリ配下のファイルを、変換テーブルディレクトリにコピーしてください。コピーした変換テーブルは、Interstage運用グループから参照および更新できるようにアクセス権限を設定してください。

    “/opt/FJSVesi/sample/FM/var/convtable”

  3. MQDを利用する場合の状態遷移プロシジャの登録

    MQDを利用した非同期メッセージの送信、および受信を使用する場合、MQDシステム用の状態遷移プロシジャを登録します。
    esisetclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャをクラスタ環境に登録します。

    esisetclproc -m MQDシステム名

    esisetclprocコマンドを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に作成された状態遷移プロシジャが、“/opt/FJSVesi/var/cluster/regproc”配下に複写され、クラスタ環境に登録されます。

    表27.27 状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    リソース種別

    MQDシステム名.MQD_INTERSTAGE

    MQDシステム用

    BasicApplication

    また、状態遷移プロシジャを再登録するなどの理由により、登録した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、クラスタ環境からプロシジャのリソース登録を削除した上で、esiunsetclprocコマンドを実行してください。

    esiunsetclproc -m MQDシステム名
  4. キュー間転送機能を利用する場合の状態遷移プロシジャの登録

    キュー間転送機能を利用する場合、MQDシステム用の状態遷移プロシジャを登録します。
    esisetclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャをクラスタ環境に登録します。

    esisetclproc -s

    esisetclprocコマンドを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に作成された状態遷移プロシジャが、“/opt/FJSVesi/var/cluster/regproc”配下に複写され、クラスタ環境に登録されます。

    表27.28 状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    リソース種別

    MQDシステム名.MQDNSGW_INTERSTAGE

    キュー間転送サービス用

    BasicApplication

    また、状態遷移プロシジャを再登録するなどの理由により、登録した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、クラスタ環境からプロシジャのリソース登録を削除した上で、esiunsetclprocコマンドを実行してください。

    esiunsetclproc -s
  5. グローバルサーバ連携を利用する場合の状態遷移プロシジャの登録

    グローバルサーバ連携を利用する場合、MQDシステム用の状態遷移プロシジャを登録します。
    esisetclprocコマンドを実行し、状態遷移プロシジャをクラスタ環境に登録します。

    esisetclproc -g MQDシステム名

    esisetclprocコマンドを実行すると、“/opt/FJSVesi/var/cluster/proc”配下に作成された状態遷移プロシジャが、“/opt/FJSVesi/var/cluster/regproc”配下に複写され、クラスタ環境に登録されます。

    表27.29 状態遷移プロシジャ

    プロシジャ名

    用途

    リソース種別

    MQDシステム名.MQD_INTERSTAGE

    グローバルサーバ連携用

    BasicApplication

    MQDシステム名.MQDNSGW_INTERSTAGE

    グローバルサーバ連携用

    BasicApplication

    また、状態遷移プロシジャを再登録するなどの理由により、登録した状態遷移プロシジャを削除したい場合は、クラスタ環境からプロシジャのリソース登録を削除した上で、esiunsetclprocコマンドを実行してください。

    esiunsetclproc -g MQDシステム名