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Interstage Service Integrator V9.6.0 Java EE導入ガイド
FUJITSU Software

15.4 環境のカスタマイズ

ISIを利用するために、運用に応じて以下の環境設定ファイルを編集します。

環境設定ファイルの文字コードはBOM無しのUTF-8としてください。

環境設定ファイルとISI実行環境設定ファイルに同じ項目が設定されている場合、ISI実行環境設定ファイルに設定されている値が有効になります。

環境設定ファイルの項目と設定値

com.fujitsu.esi.host

ISIシステムのホスト名を指定します。設定されている内容は変更しないでください。

com.fujitsu.esi.systemName

ISIのシステムの名前を半角英数字で指定します。初期設定値は、ISIをインストールしたマシン名です。
この項目は省略できません。

com.fujitsu.esi.tracelog.level

トレースログの出力レベルを指定します。

  • ERROR
    エラー情報を出力します。

  • WARN
    エラー情報、ワーニング情報を出力します。

  • INFO
    エラー情報、ワーニング情報、インフォメーション情報を出力します。

  • DEBUG
    すべての情報を出力します。

省略時は、「ERROR」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

com.fujitsu.esi.tracelog.size

トレースログの切り替えサイズ(MB)を指定します。
1~1000の範囲の整数を指定してください。

省略時は、「10」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。または、“com.fujitsu.esi.tracelog.size=”となるように値の指定を省略してください。

com.fujitsu.esi.tracelog.back

トレースログをバックアップするファイル数を指定します。
0~10の範囲の整数を指定してください。「0」を指定した場合は、バックアップされません。

省略時は、「3」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。または、“com.fujitsu.esi.tracelog.back=”となるように値の指定を省略してください。

com.fujitsu.esi.systemlog.level

システムログの出力レベルを指定します。

  • ERROR
    エラー情報を出力します。

  • WARN
    エラー情報、ワーニング情報を出力します。

  • INFO
    エラー情報、ワーニング情報、インフォメーション情報を出力します。

省略時は、「ERROR」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

com.fujitsu.esi.sequencelog.resettime

実行ログの日付の切替時刻を「HH:MM」の形式で指定します。

本プロパティの指定時刻になると、com.fujitsu.esi.sequencelog.recordtermに指定された保持期間を過ぎた実行ログが自動的に削除されます。

本プロパティは、ISI運用管理コンソールや、ISI/III動作環境情報設定コマンド(iiusetcfg)でも設定可能です。

省略時は、「00:00」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

実行ログの詳細は、“ISI Java EE運用ガイド”の“異常発生時のログについて”を参照してください。

指定例:com.fujitsu.esi.sequencelog.resettime=05:00

注意

III連携を利用している場合、com.fujitsu.esi.sequencelog.resettimeおよびcom.fujitsu.esi.sequencelog.recordtermは、ISI/III動作環境情報設定コマンド(iiusetcfg)で設定してください。

com.fujitsu.esi.sequencelog.recordterm

実行ログの保持期間を日数で指定します。1以上31以下の整数値で指定します。

本プロパティを指定した場合、その日数を経過した実行ログは自動的に削除されます。

本プロパティは、ISI運用管理コンソールや、ISI/III動作環境情報設定コマンド(iiusetcfg)でも設定可能です。

省略した場合、実行ログの削除は行いません。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

実行ログの詳細は、“ISI Java EE運用ガイド”の“異常発生時のログについて”を参照してください。

指定例:com.fujitsu.esi.sequencelog.recordterm=5

注意

III連携を利用している場合、com.fujitsu.esi.sequencelog.resettimeおよびcom.fujitsu.esi.sequencelog.recordtermは、ISI/III動作環境情報設定コマンド(iiusetcfg)で設定してください。

com.fujitsu.esi.isiconsolelog.resettime

ISI運用管理コンソールの操作ログの切替時刻を「HH:MM」の形式で指定します。

本プロパティの指定時刻になると、com.fujitsu.esi.isiconsolelog.recordtermに指定された保持期間を過ぎた操作ログが自動的に削除されます。

省略時は、「00:00」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

操作ログの詳細は、“ISI Java EE運用ガイド”の“異常発生時のログについて”を参照してください。

指定例:com.fujitsu.esi.isiconsolelog.resettime=05:00

com.fujitsu.esi.isiconsolelog.recordterm

ISI運用管理コンソールの操作ログの保持期間を日数で指定します。1以上31以下の整数値で指定します。

本プロパティを指定した場合、その日数を経過した操作ログは自動的に削除されます。

省略した場合、操作ログの削除は行いません。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

操作ログの詳細は、“ISI Java EE運用ガイド”の“異常発生時のログについて”を参照してください。

指定例:com.fujitsu.esi.isiconsolelog.recordterm=5

com.fujitsu.esi.soap.msg.distributionName

SOAPのメッセージング機能を利用する場合、メッセージのルーティングに使用するルーティング定義名を指定します。
ISI Studioで作成したルーティング定義名を指定してください。

com.fujitsu.esi.edition

ISIのエディションを指定します。以下のどちらかの値が設定されています。設定されている内容は変更しないでください。

  • standard
    ISI Standard Editionの場合に設定されます。

  • enterprise
    ISI Enterprise Editionの場合に設定されます。

com.fujitsu.esi.os

OSを指定します。以下の値が設定されています。設定されている内容は変更しないでください。

  • solaris
    Solarisの場合に設定されます。

  • linux32
    32ビットマシンのLinuxの場合に設定されます。

  • linux64
    64ビットマシンのLinuxの場合に設定されます。

com.fujitsu.esi.version

ISIのバージョン・レベルを指定します。以下の形式で設定されています。設定されている内容は変更しないでください。

  • V<数字>.<数字>.<数字>
    <数字>には1けた以上の数字が設定されます。

com.fujitsu.esi.filepayload.basedir

メッセージング機能(SOAP)で添付ファイルの送受信を行う場合、またはファイルベースでシーケンス処理を行う場合の作業ディレクトリです。
この作業ディレクトリ配下に、シーケンス処理実行時にファイルが生成されます。

初期値は、以下のとおりです。

/opt/FJSVesi/var/filebase

パスの長さは、92バイト以内で指定してください。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。または、“com.fujitsu.esi.filepayload.basedir=”となるように値の指定を省略してください。

com.fujitsu.esi.filepayload.workdirbase

ファイルベースでシーケンス処理を行う場合の作業ディレクトリです。
この作業ディレクトリ配下に、シーケンス処理実行時にファイルが生成されます。

初期値は、以下のとおりです。

/opt/FJSVesi/var/work/payload

パスの長さは、92バイト以内で指定してください。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

com.fujitsu.esi.XPath.compatibility

ISI 9.0以前のXPath指定を行うかどうかを指定します。

  • true
    ISI 9.0以前のXPath指定を行う

  • false
    ISI 9.0以前のXPath指定を行わない

省略時は、「false」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

com.fujitsu.esi.notpreclassflag

ISIの各サーバ起動時にISIの初期化を行わない場合に指定します。

  • true
    ISIの各サーバ起動時にISIの初期化を行わない。

  • false
    各ISIのサーバ起動時にISIの初期化を行う。

省略時は、「false」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。または、“com.fujitsu.esi.notpreclassflag=”となるように値の指定を省略してください。

com.fujitsu.esi.translationlog.size

トランスレーションログファイルの最大サイズ(MB)を指定します。

省略時は、「10」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。または、“com.fujitsu.esi.translationlog.size=”となるように値の指定を省略してください。

com.fujitsu.esi.mqmd.mapping.compatibility

MQMDの値を持ちまわるかどうかを指定します。

全てのMQアダプタで指定値が有効になります。MQアダプタごとに個別に設定したい場合は、MQアダプタ設定ファイルに設定してください。

設定の詳細については、“15.3.5 MQアダプタ利用時の設定”を参照してください。

  • true
    MQMD値は持ちまわりません。

  • false
    MQMD値を持ちまわります。

省略時は、「false」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。または、“com.fujitsu.esi.mqmd.mapping.compatibility=”となるように値の指定を省略してください。

com.fujitsu.esi.mqmd.transcharset

MQMDのバイナリ型(byte[])データをString型に相互変換する際の動作を指定します。

  • HEX
    16進表記の文字列で相互に変換します。

  • 文字コード
    指定された文字コードの文字列として相互に変換します。

詳細については、“ISI アプリケーション開発ガイド”の“MQ連携時のメッセージマッピング”を参照してください。

省略時は、「HEX」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

com.fujitsu.esi.mq.maxdatasize

インバウンドのMQアダプタで受信するメッセージの最大サイズ(MB)を指定します。

この値を超えるMQメッセージを受信した場合、メッセージ受信機能を中止します。

「0」を指定した場合は、サイズに関係なくメッセージを受信します。

省略時は、「0」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

com.fujitsu.esi.mqd.maxdatasize

MQD受信アダプタで受信するメッセージの最大サイズ(MB)を指定します。

この値を超えるMQDメッセージを受信した場合、メッセージ受信を中止し、MQD受信アダプタを停止します。

「0」を指定した場合は、サイズに関係なくメッセージを受信します。

省略時は、「0」です。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

com.fujitsu.esi.admin.hiddensequence

ISI運用管理コンソールの[メッセージ処理状態]画面で、特定のシーケンスの実行結果を非表示にしたい場合、シーケンス名を指定します。

複数のシーケンスを指定する場合はカンマで区切ります。

指定例:com.fujitsu.esi.admin.hiddensequence=subSequence1,subSequence2

com.fujitsu.esi.admin.port

isidefadd/isidefdel/isidefdeploy/isidefrestoreコマンドがISI運用管理コンソールに通信する際の接続先Webサーバのポート番号です。1~65535の範囲の整数を指定してください。なお、“ISI Java EE運用ガイド”の“SSL暗号化通信の利用”に従って設定したバーチャルホストを利用する場合には、バーチャルホストの設定をするときに[簡易設定]-[IPアドレス]にIPアドレスではなく「*」を指定してください。

省略値は以下のとおりです。

  • SSL暗号化通信ではない場合(com.fujitsu.esi.admin.sslがfalse)
    80

  • SSL暗号化通信の場合(com.fujitsu.esi.admin.sslがtrue)
    443

com.fujitsu.esi.admin.ssl

isidefadd/isidefdel/isidefdeploy/isidefrestoreコマンドがISI運用管理コンソールに通信する際にWebサーバがSSL暗号化通信を利用するかどうかを指定します。なお、“ISI Java EE運用ガイド”の“SSL暗号化通信の利用”に従って設定したバーチャルホストを利用する場合には、バーチャルホストの設定をするときに[簡易設定]-[IPアドレス]にIPアドレスではなく「*」を指定してください。

  • true
    SSL暗号化通信を利用します。

  • false
    SSL暗号化通信を利用しません。

省略値はfalseです。

com.fujitsu.esi.admin.searchlimit

ISI運用管理コンソールの[メッセージ処理状態]画面で表示されるメッセージの検索結果上限数を指定します。「0」、または、100以上10,000以下の整数値で指定します。「0」を指定した場合は、上限なしで検索されます。
省略時は、「1000」です。また、範囲外の値を指定した場合も、省略時と同じ値となります。

指定例:com.fujitsu.esi.admin.searchlimit=500

com.fujitsu.esi.admin.analyzeinterval

ISI運用管理コンソールの[メッセージ処理状態]画面表示用にバックグラウンドで実行されるログ解析処理の実行間隔を秒数で指定します。1以上、86400(24時間 × 60分 × 60秒)以下の整数値で指定します。
「0」を指定した場合は、バックグラウンドでのログ解析処理は実行されません。
省略時は、「60」です。また、範囲外の値を指定した場合も、省略時と同じ値となります。

指定例:com.fujitsu.esi.admin.analyzeinterval=300

com.fujitsu.esi.distribution.information.message

メッセージのルーティングで振分け条件に一致せず、振分け先がデフォルトとなった場合に、システムログやISIのトレースログにメッセージを出力するかどうかを指定します。

  • true
    メッセージを出力します。

  • false
    メッセージを出力しません。

省略値はfalseです。

省略する場合は指定行を削除するか、行の先頭に“#”を挿入してコメントとしてください。

注意

  • 環境設定ファイル「ESISystemConfig.properties」、ISI実行環境設定ファイル「config.properties」に記述されている上記以外のプロパティ名および値は変更しないでください。

  • 環境設定ファイル「ESISystemConfig.properties」、ISI実行環境設定ファイル「config.properties」を編集した場合、編集内容を反映するには以下の作業が必要です。

    コマンドは、次回コマンド実行時から有効になります。

    • ISIサーバの再起動

    • MQアダプタの再起動

    • MQDアダプタの再起動

    • ISI運用管理コンソールの再起動

  • ホスト名にはIPアドレスを設定しないでください。IPアドレスが変更になった場合は、再セットアップが必要です。

    • com.fujitsu.esi.systemName