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Interstage Service Integrator V9.6.0 Java EE導入ガイド
FUJITSU Software

15.3.7 MQD連携利用時の設定

MQDのメッセージキューを利用してメッセージの送受信をする場合の環境設定方法について説明します。

本環境設定を行う前に、あらかじめMQDのメッセージキューの作成が必要です。
用途に合わせて、以下の方法でMQDのメッセージキューを作成してください。

作成方法は、Interstage Application Serverの“MessageQueueDirector 説明書”を参照してください。

MQD受信のセットアップ

MQDからメッセージを受信する場合、MQD受信のセットアップを行います。

MQD受信のセットアップ手順は以下のとおりです。

  1. セットアップコマンドの実行

    以下のコマンドを実行し、MQD受信をセットアップします。コマンドの詳細は“ISI リファレンス”の“isi6setup”コマンドを参照してください。

    isi6setup create-mqd -i -q MQDのキュー名 [-s MQDシステム名] [-r インバウンドルーティング名] -d MQD識別子 [-u ISI実行環境名]

    MQD受信のセットアップを行うと、以下のリソースが作成されます。

    リソース

    説明

    MQD受信アダプタ

    MQDからメッセージを受信するUtilityワークユニットとISIサーバへと中継するCORBAワークユニットの組み合わせで構成されます。

    以下の命名規則で作成されます。

    • ISI実行環境名を省略した場合

      ISIMQDI_MQD識別子

      ISIMQDL_MQD識別子

    • ISI実行環境名を指定した場合

      ISIMQDI_MQD識別子_ISI実行環境名

      ISIMQDL_MQD識別子_ISI実行環境名

    MQD受信環境定義ファイル

    MQD受信アダプタの動作環境を設定するファイルです。詳細は“MQD受信環境定義ファイル”を参照してください。

MQD受信環境定義ファイル

MQD受信の設定項目を記載する設定ファイルです。MQD受信ごとに作成されます。

設定内容
# ISI MQD reception environment definition file
# Routing definition name
DistributionName=

# Reception check interval time
WatchIntervalTime=500
指定例

キー名

説明

指定例

DistributionName(注)

MQD受信で使用するインバウンドルーティング名を指定します。

inbound_mqd

WatchIntervalTime

メッセージの監視時間(ミリ秒)です。

(デフォルトは、“500”ミリ秒です)。

500

注:DistributionNameまたはセットアップコマンド時(isi6setup create-mqd -i)の-rオプションのどちらかを必ず設定してください。どちらも設定されている場合、DistributionNameで指定した値が有効となります。どちらも省略した場合、MQD受信アダプタ起動時にエラーメッセージを出力します。

ファイルパス
  • ISI実行環境名を省略した場合

    /opt/FJSVesi/etc/def/properties/ISIMQDI_MQD識別子.properties
  • ISI実行環境名を指定した場合

    /opt/FJSVesi/etc/def/properties/ISIMQDI_MQD識別子_ISI実行環境名.properties

MQD送信のセットアップ

ISIからMQDへメッセージを送信する場合、MQD受信をセットアップします。1つのMQDシステムに対して、1つのMQD受信をセットアップする必要があります。

MQD受信のセットアップの手順は以下のとおりです。

  1. セットアップコマンドの実行

    以下のコマンドを実行し、MQD受信をセットアップします。コマンドの詳細は“ISI リファレンス”の“isi6setup”コマンドを参照してください。

    isi6setup create-mqd -o -q MQDのキュー名 [-s MQDシステム名] -d MQD識別子 [-u ISI実行環境名]

    MQD送信のセットアップを行うと、以下のリソースが作成されます。

    リソース

    説明

    MQD送信アダプタ

    MQDへメッセージを送信するワークユニットです。

    以下の命名規則で作成されます。

    • ISI実行環境名を省略した場合

      ISIMQDO_MQD識別子

    • ISI実行環境名を指定した場合

      ISIMQDO_MQD識別子_ISI実行環境名

MessageQueueDirectorのMQD環境定義の例

以下にMessageQueueDirectorのMQD環境定義の例を示します。
MQD環境定義およびMQD環境作成(mqdsetup)コマンドの詳細は、Interstage Application Serverの“MessageQueueDirector 説明書”を参照してください。

メッセージキューにファイルを使用する場合

メッセージキューにファイルを使用する場合は、以下のように定義してください。

MQD環境定義の指定例(ファイルを使用)

[MQDConfiguration]                     # MQD環境情報
 QueueMax = 100
 MessageBufferMaxSize = 80             # 80Mバイト

[Transaction]                          # トランザクション管理ファイル情報
 TransactionFile = /dev/rdsk/c1t2d0s1
 Max_Size = 65536

[SystemFile]                           # システム制御用ファイル情報
 SystemFile1 = /mqdfile/systemfile1
 SystemFile2 = /mqdfile/systemfile2
 SystemFile2_Size = 8000               # 8Mバイト

[QueueIndex]                           # メッセージキュー管理ファイル情報
 File = /mqdfile/indexfile

[DiskQueue]                            # ディスク型メッセージキューの情報
 File = /mqdfile/diskfile
 Size = 100000                         # 100Mバイト

[MemoryQueue]                          # メモリ型メッセージキューの情報
 File = /mqdfile/memoryfile
 Size = 5000                           # 5Mバイト

[WatchQueueUsed]                       # メッセージ格納域の使用状況監視情報
 DiskQueue   = 60-80
 MemoryQueue = 50-70