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Interstage Service Integrator V9.6.0 Java EE導入ガイド
FUJITSU Software

6.2.1 カーネルの編集

ISIが動作するために必要なカーネルパラメタの値を設定します。

Solarisの場合

「/etc/system」ファイルのカーネルパラメタを編集します。カーネルパラメタの編集後、システムを再起動してください。
「/etc/system」ファイルの設定値は、以下のとおりです。

注意

Solarisのリリースによりカーネル構成ファイル内のパラメタが廃止されたり、デフォルト値が変更されたりすることがあります。廃止されたパラメタの設定は、不要です。

表6.6 設定値

パラメタ

設定値

設定方法

shmsys:shminfo_shmmax

+187955774

加算

shmsys:shminfo_shmseg

10

最大値

shmsys:shminfo_shmmni

+61

加算

semsys:seminfo_semmni

+956

加算

semsys:seminfo_semmns

+5349

加算

semsys:seminfo_semmnu

+2372

加算

semsys:seminfo_semmsl

512

最大値

semsys:seminfo_semopm

50

最大値

semsys:seminfo_semume

+3550

加算

msgsys:msginfo_msgmni

+527

加算

msgsys:msginfo_msgtql

600

最大値

msgsys:msginfo_msgmnb

32768

最大値

msgsys:msginfo_msgmax

16384

最大値

設定方法が「最大値」のパラメタは、カーネル構成ファイルにすでに設定されている値、または省略値と比較して大きい方の値を設定してください。
設定方法が「加算」のパラメタは、カーネル構成ファイルにすでに設定されている値、または省略値に加算した値を設定してください。
msgsys:msginfo_msgtqlの加算後の値は、1024以上を推奨します。

OSのprctlコマンドを使用して設定することもできます。
prctlコマンドで指定する資源制御名は、以下のとおりです。

表6.7 資源制御名

/etc/systemファイルのカーネルパラメタ

資源制御名

shmsys:shminfo_shmmax

project.max-shm-memory (※)

shmsys:shminfo_shmmni

project.max-shm-ids

shmsys:shminfo_shmseg

semsys:seminfo_semmni

project.max-sem-ids

semsys:seminfo_semmsl

process.max-sem-nsems

semsys:seminfo_semmns

semsys:seminfo_semmnu

msgsys:msginfo_msgmni

project.max-msg-ids

msgsys:msginfo_msgtql

process.max-msg-messages

msgsys:msginfo_msgmnb

process.max-msg-qbytes

msgsys:msginfo_msgmax

※project.max-shm-memoryには、以下の各値の合計値を設定してください。

Linuxの場合

「/etc/sysctl.conf」ファイルのカーネルパラメタを編集します。カーネルパラメタの編集後、OSコマンド「sysctl -p /etc/sysctl.conf」を実行するか、またはシステムを再起動してください。
「/etc/sysctl.conf」ファイルの設定値は、以下のとおりです。

表6.8 設定値

パラメタ

設定値

設定方法

kernel.shmmax

134217728

最大値

kernel.shmmni

+1155

加算

kernel.sem(第1パラメタ)

512

最大値

kernel.sem(第2パラメタ)

+6185

加算

kernel.sem(第3パラメタ)

50

最大値

kernel.sem(第4パラメタ)

+3764

加算

kernel.msgmax

16384

最大値

kernel.msgmnb

32768

最大値

kernel.msgmni

+626

加算

設定方法が「最大値」のパラメタは、カーネル構成ファイルにすでに設定されている値、または省略値と比較して大きい方の値を設定してください。
設定方法が「加算」のパラメタは、カーネル構成ファイルにすでに設定されている値、または省略値に加算した値を設定してください。
kernel.semパラメタは、「kernel.sem=(第1パラメタ) (第2パラメタ) (第3パラメタ) (第4パラメタ)」の形式で指定してください。