ISIが動作するために必要なカーネルパラメタの値を設定します。
Solarisの場合
「/etc/system」ファイルのカーネルパラメタを編集します。カーネルパラメタの編集後、システムを再起動してください。
「/etc/system」ファイルの設定値は、以下のとおりです。
注意
Solarisのリリースによりカーネル構成ファイル内のパラメタが廃止されたり、デフォルト値が変更されたりすることがあります。廃止されたパラメタの設定は、不要です。
パラメタ | 設定値 | 設定方法 |
---|---|---|
shmsys:shminfo_shmmax | +187955774 | 加算 |
shmsys:shminfo_shmseg | 10 | 最大値 |
shmsys:shminfo_shmmni | +61 | 加算 |
semsys:seminfo_semmni | +956 | 加算 |
semsys:seminfo_semmns | +5349 | 加算 |
semsys:seminfo_semmnu | +2372 | 加算 |
semsys:seminfo_semmsl | 512 | 最大値 |
semsys:seminfo_semopm | 50 | 最大値 |
semsys:seminfo_semume | +3550 | 加算 |
msgsys:msginfo_msgmni | +527 | 加算 |
msgsys:msginfo_msgtql | 600 | 最大値 |
msgsys:msginfo_msgmnb | 32768 | 最大値 |
msgsys:msginfo_msgmax | 16384 | 最大値 |
設定方法が「最大値」のパラメタは、カーネル構成ファイルにすでに設定されている値、または省略値と比較して大きい方の値を設定してください。
設定方法が「加算」のパラメタは、カーネル構成ファイルにすでに設定されている値、または省略値に加算した値を設定してください。
msgsys:msginfo_msgtqlの加算後の値は、1024以上を推奨します。
OSのprctlコマンドを使用して設定することもできます。
prctlコマンドで指定する資源制御名は、以下のとおりです。
/etc/systemファイルのカーネルパラメタ | 資源制御名 |
---|---|
shmsys:shminfo_shmmax | project.max-shm-memory (※) |
shmsys:shminfo_shmmni | project.max-shm-ids |
shmsys:shminfo_shmseg | ― |
semsys:seminfo_semmni | project.max-sem-ids |
semsys:seminfo_semmsl | process.max-sem-nsems |
semsys:seminfo_semmns | ― |
semsys:seminfo_semmnu | ― |
msgsys:msginfo_msgmni | project.max-msg-ids |
msgsys:msginfo_msgtql | process.max-msg-messages |
msgsys:msginfo_msgmnb | process.max-msg-qbytes |
msgsys:msginfo_msgmax | ― |
※project.max-shm-memoryには、以下の各値の合計値を設定してください。
shmsys:shminfo_shmmaxとshmsys:shminfo_shmmniの積
/etc/projectのシステムプロジェクトに設定する製品が指定するproject.max-shm-memoryの値
/etc/projectのユーザ定義プロジェクトに設定する製品が指定するproject.max-shm-memoryの値
Solarisデフォルト値
Linuxの場合
「/etc/sysctl.conf」ファイルのカーネルパラメタを編集します。カーネルパラメタの編集後、OSコマンド「sysctl -p /etc/sysctl.conf」を実行するか、またはシステムを再起動してください。
「/etc/sysctl.conf」ファイルの設定値は、以下のとおりです。
パラメタ | 設定値 | 設定方法 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 134217728 | 最大値 |
kernel.shmmni | +1155 | 加算 |
kernel.sem(第1パラメタ) | 512 | 最大値 |
kernel.sem(第2パラメタ) | +6185 | 加算 |
kernel.sem(第3パラメタ) | 50 | 最大値 |
kernel.sem(第4パラメタ) | +3764 | 加算 |
kernel.msgmax | 16384 | 最大値 |
kernel.msgmnb | 32768 | 最大値 |
kernel.msgmni | +626 | 加算 |
設定方法が「最大値」のパラメタは、カーネル構成ファイルにすでに設定されている値、または省略値と比較して大きい方の値を設定してください。
設定方法が「加算」のパラメタは、カーネル構成ファイルにすでに設定されている値、または省略値に加算した値を設定してください。
kernel.semパラメタは、「kernel.sem=(第1パラメタ) (第2パラメタ) (第3パラメタ) (第4パラメタ)」の形式で指定してください。