構成情報および構成情報と他情報を同時に変更する場合の変更手順を以下に示します。
HUB監視機能をhanetpoll offコマンドで停止します。
詳細は“7.7 hanetpollコマンド”を参照してください。
変更する仮想インタフェースをstphanetコマンドで非活性化します。
詳細は“7.3 stphanetコマンド”を参照してください。
構成情報およびパラメタの変更を実施します。(監視間隔、監視回数、クラスタ切替え、およびリンクアップ待ち時間を変更する場合は hanetpoll onコマンド実行時に変更します。)
詳細は“7.7 hanetpollコマンド”を参照してください。
手順2.で非活性化した仮想インタフェースをstrhanetコマンドで再度活性化します。詳細は“7.2 strhanetコマンド”を参照してください。
HUB監視機能をhanetpoll onコマンドで開始します。(hanetpoll onコマンドのオプション指定により監視間隔、監視回数、クラスタ切替え、およびリンクアップ待ち時間を変更します。)
詳細は“7.7 hanetpollコマンド”を参照してください。
パラメタのみを変更する場合の手順を以下に示します。
HUB監視機能をhanetpoll offコマンドで停止します。詳細は“7.7 hanetpollコマンド”を参照してください。
HUB監視機能をhanetpoll onコマンドで開始します。(hanetpoll onコマンドのオプションにより監視間隔、監視回数、クラスタ切替え、およびリンクアップ待ち時間を変更します。これら以外の情報は、“構成情報および構成情報と他情報を同時に変更する場合の変更手順”により変更してください。)
詳細は“7.7 hanetpollコマンド”を参照してください。
変更可能な情報を以下に示します。なお、以下に記載されていない情報は変更できません。一旦定義を削除し、再定義してください。
構成定義の情報
hanetconfigコマンドで以下の情報を変更できます。詳細は“7.1 hanetconfigコマンド”を参照してください。
仮想インタフェースまたは論理仮想インタフェースのホスト名またはIPアドレス
仮想インタフェースが使用する物理インタフェース名
物理インタフェースのホスト名またはIPアドレス
待機パトロール情報
hanetconfigコマンドで以下の情報を変更できます。詳細は“7.1 hanetconfigコマンド”を参照してください。
待機インタフェースに設定するローカルMACアドレス
監視対象の仮想インタフェース名
監視先情報およびパラメタの情報
hanetpollコマンドで以下の情報を変更できます。詳細は“7.7 hanetpollコマンド”を参照してください。
監視先情報(プライマリ監視先IPアドレス、セカンダリ監視先IPアドレス)
HUB-HUB間監視
監視間隔
監視回数
クラスタ切替え
リンクアップ待ち時間
hanetparamコマンドで以下の情報を変更できます。詳細は“7.6 hanetparamコマンド”を参照してください。
待機パトロール監視間隔
メッセージ出力(待機パトロール監視)までの連続監視回数
共有IPゾーンを使用した構成の場合
NIC切替方式で二重化した物理インタフェースを共有IPゾーンで使用する場合、以下の手順により、構成情報の変更を行います。
ノングローバルゾーンの停止を行います。
HUB監視機能をhanetpoll offコマンドで停止します。
変更する仮想インタフェースをstphanetコマンドで非活性化します。
構成情報およびパラメタの変更を実施します。(監視間隔、監視回数、クラスタ切替え、およびリンクアップ待ち時間を変更する場合は hanetpoll onコマンド実行時に変更します。)
ノングローバルゾーンのネットワーク設定を変更します。変更方法については“C.5 Solarisゾーンにおける伝送路二重化の構築手順”を参照してください。(仮想IPアドレスを変更した場合など)
手順3.で非活性化した仮想インタフェースをstrhanetコマンドで再度活性化します。
HUB監視機能をhanetpoll onコマンドで開始します。(hanetpoll onコマンドのオプション指定により監視間隔、監視回数、クラスタ切替え、およびリンクアップ待ち時間を変更します。)
ノングローバルゾーンの起動を行います。
注意
物理IP引継ぎIIのクラスタ環境以外の場合、以下のように設定してください。物理IP引継ぎIIのクラスタ環境については、“B.4.10 クラスタシステムによる設定例(物理IP引継ぎII)”を参照してください。
[Solaris 10の場合]
hanetconfigコマンドの’-i’オプションまたは’-e’オプションで物理IPアドレスを指定する場合、必ず“/etc/hostname.interface”で設定したIPアドレスと同一のIPアドレスを指定してください。
[Solaris 11の場合]
hanetconfigコマンドの’-i’オプションまたは’-e’オプションで物理IPアドレスを指定する場合、必ずipadm(1M)コマンドで設定したIPアドレスと同一のIPアドレスを指定してください。
Solaris 10で物理IP引継ぎIIのクラスタ環境を設定する場合は、“/etc/hostname.interface”を空ファイルとして作成してください。
NIC共有およびタグVLAN(同期切替え時)で複数の仮想インタフェースが物理回線を共有する構成では、stphanetコマンドで最後の仮想インタフェースが非活性化されたときに、物理インタフェースも非活性化されます。