使用する二重化方式ごとに設定項目の内容を決めます。
高速切替方式を使用する場合、表3.2 高速切替方式の設定項目(構成情報)に示す設定項目(構成情報)を決めます。
設定項目(構成情報) | ||
---|---|---|
仮想インタフェース情報(1) | 仮想インタフェース名 | |
仮想IPアドレス(またはホスト名) | ||
サブネットマスク | ||
物理インタフェース情報(1) | 物理インタフェース名 | |
IPアドレス(またはホスト名) | ||
サブネットマスク | ||
物理インタフェース情報(2) | 物理インタフェース名 | |
IPアドレス(またはホスト名) | ||
サブネットマスク | ||
(物理インタフェース数分繰り返す) | ||
(仮想インタフェース数分繰り返す) |
以下に各設定項目について説明します。
仮想インタフェースの数分、以下の設定を行います。
二重化する物理インタフェースに割り当てる仮想インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-nオプションで、shaX(Xは数字)の名前で指定します。
仮想インタフェースに割当てるIPアドレス(またはホスト名)を指定します。このIPアドレスのネットワーク部(IPv4時)またはprefix(IPv6時)は、物理インタフェースに割当てるIPアドレスと異なる値でなければいけません。本項目は、IPv4の場合は、hanetconfig createコマンドの-iオプションで指定します。IPv6の場合は、/etc/inet/ndpd.confファイルで指定します。
IPv4アドレスを使用する場合は、仮想IPアドレスに適用するサブネットワークマスク値を指定します。サブネット分割を行わない場合には省略可能です。本項目は、/etc/inet/netmasksファイルに記述します。IPv6アドレスを使用する場合は設定不要です。
冗長化する物理インタフェースの数分、以下の設定を行います。
使用する物理インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-tオプションで指定します。(例.hme1,qfe2など)
IPv4アドレスを使用する場合、物理インタフェースに割当てるIPアドレス(またはホスト名)を指定します。このIPアドレスのネットワーク部は、他の物理インタフェースおよび仮想インタフェースに割当てるIPアドレスと異なる値でなければいけません。
本項目は、以下のように設定します。
[Solaris 10の場合]
"/etc/hostname.物理インタフェース名"ファイルを作成し、ファイル内に、IPアドレス(またはホスト名)を記載して設定します。
[Solaris 11の場合]
ipadm(1M)コマンドで設定します。
この値は他のIPと異なる値にしてください。
IPv4アドレスを使用する場合は、物理IPアドレスに適用するサブネットワークマスク値を指定します。サブネット分割を行わない場合には省略可能です。本項目は、/etc/inet/netmasksファイルに記述します。IPv6アドレスを使用する場合は設定不要です。
NIC切替方式を使用する場合、表3.3 NIC切替方式の設定項目(構成情報)に示す設定項目(構成情報)を決めます。
設定項目(構成情報) | ||
---|---|---|
仮想インタフェース情報(1) | 仮想インタフェース名 | |
仮想IPアドレス(またはホスト名) | ||
サブネットマスク | ||
物理インタフェース情報(1) | 物理インタフェース名 | |
IPアドレス(またはホスト名) | ||
物理インタフェース情報(2) | 物理インタフェース名 | |
待機パトロール情報 | 仮想インタフェース名 | |
自動切戻し方法 | ||
待機インタフェースに設定するローカルMACアドレス | ||
監視先情報 | プライマリ監視先IPアドレス(またはホスト名) | |
セカンダリ監視先IPアドレス(またはホスト名) | ||
HUB-HUB間監視 | ||
(仮想インタフェース数分繰り返す) |
以下に各設定項目について説明します。
仮想インタフェースの数分、以下の設定を行います。
二重化する物理インタフェースに割り当てる仮想インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-nオプションで、shaX(Xは数字)の名前で指定します。
仮想インタフェースに割当てるIPアドレス(またはホスト名)を指定します。このIPアドレスのネットワーク部(IPv4時)またはprefix(IPv6時)は、物理インタフェースに割当てるIPアドレスと同じでなければいけません。本項目は、hanetconfig createコマンドの-iオプションで指定します。
IPv4アドレスを使用する場合は、仮想IPアドレスに適用するサブネットワークマスク値を指定します。サブネット分割を行わない場合には省略可能です。本項目は、/etc/inet/netmasksファイルに記述します。IPv6アドレスを使用する場合は設定不要です。
冗長化する物理インタフェースの数分、以下の設定を行います。
使用する物理インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-tオプションで指定します。(例.hme1,qfe2など)
物理インタフェースに割当てるIPアドレス(またはホスト名)を指定します。他の物理インタフェースおよび仮想インタフェースに割当てるIPアドレスと異なる値でなければいけません。
本項目は、以下のように設定します。
[Solaris 10の場合]
"/etc/hostname.物理インタフェース名"ファイルを作成し、ファイル内に、IPアドレス(またはホスト名)を記載して設定します。
[Solaris 11の場合]
ipadm(1M)コマンドで設定します。
待機パトロール機能を使用する場合、以下の設定を行います。待機パトロール機能を使用しない場合、本設定は不要です。
待機パトロール用の仮想インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-nオプションで、shaX(Xは数字)の名前で指定します。
待機パトロール機能を設定することにより、伝送路が復旧した場合、自動切戻し機能が有効となります。復旧後、待機インタフェースとして組み込む場合には、hanetconfig createコマンドの-mオプションでpを指定します。復旧後、直ちに切り戻しを実行したい場合には-mオプションでqを指定します。
待機パトロール機能を使用する場合、待機インタフェースに割当てるローカルMACアドレスの値を02:XX:XX:XX:XX:XXの形式(Xは0~Fの16進数)で指定します。先頭の02はローカルMACアドレスであることを表します。任意の値が指定可能ですが、同一LAN上に接続された他NICの値と重複しないようにアドレスを管理してください。重複した場合、正常動作は保証されません。本項目は、hanetconfig createコマンドの-aオプションで指定します。
仮想インタフェースの数分、以下の設定を行います。なお、本項目を省略することはできません。
プライマリ物理インタフェース使用時に監視するHUBのIPアドレス(またはホスト名)を指定します。本項目は、hanetpoll createコマンドの-pオプションで指定します。
セカンダリ物理インタフェース使用時に監視するHUBのIPアドレス(またはホスト名)を指定します。本項目は、hanetpoll createコマンドの-pオプションで指定します。本項目は省略可能です。その場合、プライマリ監視先IPアドレス(またはホスト名)と同じ値が適用されます。
HUBを2台使用しHUB~HUB間をカスケード接続している場合、カスケード接続しているHUBとHUB間の伝送路の状態を監視するか否かを指定します。
on:HUB-HUB間の監視を行います。
off:HUB-HUB間の監視を行いません。
初期値として“off”が設定されています。本項目は、hanetpoll createコマンドの-bオプションで指定します。
GS/SURE連携方式を使用する場合、表3.4 GS/SURE連携方式の設定項目(構成情報)に示す設定項目(構成情報)を決めます。
設定項目(構成情報) | ||||
---|---|---|---|---|
仮想インタフェース情報(1) | 仮想インタフェース名 | |||
仮想IPアドレス(またはホスト名) | ||||
サブネットマスク | ||||
物理インタフェース情報(1) | 物理インタフェース名 | |||
IPアドレス(またはホスト名) | ||||
サブネットマスク | ||||
物理インタフェース情報(2) | 物理インタフェース名 | |||
IPアドレス(またはホスト名) | ||||
サブネットマスク | ||||
(物理インタフェース数分繰り返す) | ||||
仮想ゲートウェイ情報 | 仮想ゲートウェイIPアドレス | |||
(仮想インタフェース数分繰り返す) | ||||
相手ノード情報(1) | 相手ノード名 | |||
仮想IP情報(1) | 仮想IPアドレス | |||
相手物理IPアドレス情報 | IPアドレス(またはホスト名)(1) | |||
IPアドレス(またはホスト名)(2) | ||||
(IPアドレス数分繰り返す) | ||||
監視有無 | ||||
相手ホストからのRIP送信有無 | ||||
中継先の相手ネットワーク情報 | ||||
(仮想IP分繰り返す) | ||||
(相手ノード数分繰り返す) |
以下に各設定項目について説明します。
仮想インタフェースの数分、以下の設定を行います。
二重化する物理インタフェースに割り当てる仮想インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-nオプションで、shaX(Xは数字)の名前で指定します。
仮想インタフェースに割当てるIPv4アドレス(またはホスト名)を指定します。このIPアドレスのネットワーク部は、物理インタフェースに割当てるIPアドレスと異なる値でなければいけません。本項目は、hanetconfig createコマンドの-iオプションで指定します。
仮想IPアドレスに適用するサブネットワークマスク値を指定します。サブネット分割を行わない場合には省略可能です。本項目は、/etc/inet/netmasksファイルに記述します。サブネットマスクを適用する場合は、仮想IP、物理IPすべてに同じマスク値を適用してください。
冗長化する物理インタフェースの数分、以下の設定を行います。
使用する物理インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-tオプションで指定します。
物理インタフェースに割当てるIPv4アドレス(またはホスト名)を指定します。このIPアドレスのネットワーク部は、他の物理インタフェースおよび仮想インタフェースに割当てるIPアドレスと異なる値でなければいけません。本項目は、hanetconfig createコマンドの-nオプション指定時に、-iオプションで指定します。なお、"/etc/hostname.物理インタフェース名"ファイルは作成しないでください。
物理IPアドレスに適用するサブネットワークマスク値を指定します。サブネット分割を行わない場合には省略可能です。本項目は、/etc/inet/netmasksファイルに記述します。サブネットマスクを適用する場合は、仮想IP、物理IPすべてに同じマスク値を適用してください。
仮想インタフェースの数分、仮想ゲートウェイの設定を行います。
通信相手となる仮想ゲートウェイのIPアドレスを指定します。このIPアドレスのネットワーク部は、仮想インタフェースに割り当てるIPアドレスと同一の値でなければいけません。本項目は、hanetgw createコマンドの-gオプションで指定します。
相手ノード数分、以下の設定を行います。
通信相手ホストのノードを識別する半角16文字以内の任意の名前を指定します。本項目はhanetobserv createコマンドの-nオプションで指定します。
仮想IP数分、以下の設定を行います。
通信相手ホストの仮想IPアドレス(またはホスト名)を指定します。本項目はhanetobserv createコマンドの-iオプションで指定します。このホスト名およびIPアドレスは、/etc/inet/hosts ファイルにも定義しなければなりません。
相手仮想IP配下に存在する物理IPアドレス(またはホスト名)を‘,’で区切ってリスト形式で指定します。本項目はhanetobserv createコマンドの-tオプションで指定します。このホスト名およびIPアドレスは、/etc/inet/hosts ファイルにも定義しなければなりません。
仮想IPに対して監視を行うか否かを設定します。
on:自ホストから監視を実行します。
off:自ホストから監視を実行しません。
通信相手ホストの監視は、相手ホストから監視が有効な場合には省略することもできますので、相手ホストの設定により決定してください。
本項目は、相手ホスト(GS)がホットスタンバイ構成の場合には、運用ノードまたは待機ノードの監視先情報設定時にどちらか一方のノードに対してのみ定義します。本項目はhanetobserv createコマンドの-mオプションで指定します。
相手装置からのRIPパケット送信有無を設定します。
on:相手システムに対するノード切替え通知を送信する際に、相手システムからのRIPの受信を待合わせて、ノード切替えの通知を送信します。
off:相手システムに対するノード切替えの通知を送信する際に、相手システムからのRIPの受信を待合せず、すべての経路にノード切替えの通知を送信します。
初期値として、”on”が設定されます。本設定はGSがホットスタンバイ構成の場合には、運用ノードまたは待機ノードの監視先情報設定時にどちらか一方のノードに対してのみ定義します。本項目はhanetobserv createコマンドの-rオプションで指定します。
注意)相手システムがホットスタンバイ構成の場合は、RIPにより運用ノードまたは待機ノードのどちらが動作しているのかを判断するため、必ず"on"を設定してください。
実際に通信を行う相手ホストまたは相手ネットワークを、ホスト名またはIPアドレスで指定します。このホスト名およびIPアドレスは、/etc/inet/hosts ファイルにも定義しなければいけません。本項目はhanetobserv createコマンドの-cオプションで指定します。
表3.5 二重化方式の設定項目に、各方式の設定項目について説明します。これらの値はシステムで一意です。仮想インタフェース単位または二重化方式単位に変更することはできません。本項目は、デフォルト値を使用する場合は設定不要です。
設定項目 | 高速切替方式 | NIC切替方式 | GS/SURE連携方式 | デフォルト値 |
---|---|---|---|---|
伝送路監視間隔 | ○ | - | - | 5秒 |
メッセージ出力(相手監視)までの連続監視回数 | ○ | - | - | 0回 |
クラスタ切替えまでの連続監視回数 | ○ | - | - | 5秒 |
起動直後のクラスタ切替え | ○ | - | - | しない |
メッセージ出力(物理インタフェース監視) | ○ | - | - | しない |
待機パトロール監視間隔 | - | ○ | - | 15秒 |
メッセージ出力(待機パトロール監視)までの連続監視回数 | - | ○ | - | 3回 |
待機インタフェース非活性方法 | - | ○ | - | unplumb |
監視間隔 | - | ○ | ○ | 5秒 |
監視回数 | - | ○ | ○ | 5回 |
復旧監視間隔 | - | - | ○ | 5秒 |
クラスタ切替え | - | ○ | ○ | 行う |
リンクアップ待ち時間 | - | ○ | ○ | 60秒 |
リンク状態監視機能 | - | ○ | - | 無効 |
[記号の説明] ○:有効、-:無効
以下に各設定項目について説明します。
伝送路を監視する間隔を秒単位で指定します。指定可能範囲は、0~300です。0を指定した場合は監視を行いません。初期値として5(秒)が設定されています。本項目は、hanetparamコマンドの -w オプションで指定します。高速切替方式の場合に有効です。
伝送路異常検出時に相手単位にメッセージ出力(メッセージ番号:800,801)する場合、メッセージ出力までの連続監視回数を指定します。指定可能範囲は、0~100です。0を指定した場合はメッセージ出力を行いません。初期値として0(メッセージ出力しない)が設定されています。本項目は、hanetparamコマンドの -m オプションで指定します。高速切替方式の場合に有効です。
仮想インタフェースが使用している伝送路がすべて異常となった場合、クラスタ切替えを行うか否かを指定します。指定可能範囲は、0~100です。0を指定した場合は、クラスタ切替えを行いません。クラスタ切替えを行う場合は、クラスタ切替えを行うまでの連続監視回数を1~100の範囲で指定します。初期値として5(5回連続して全伝送路異常を検出した場合、クラスタ切替えを行う)が設定されています。本項目は、hanetparamコマンドの -l オプションで指定します。高速切替方式の場合に有効です。
システム起動前に、既に仮想インタフェースが使用するすべての伝送路で異常が発生していた場合、クラスタ起動後直ちにクラスタ切替えを行うか否かを指定します。指定可能な値は、“on”または“off”です。“on ”を指定した場合、クラスタアプリケーション起動後直ちにクラスタ切替えを行います。“off”を指定した場合は、クラスタアプリケーション起動直後はクラスタ切替えを行いません。初期値として、“off”が設定されています。本項目は、hanetparamコマンドの -c オプションで指定します。高速切替方式の場合に有効です。
仮想インタフェースが使用している物理インタフェースの状態が変化(伝送路異常検出、または復旧)した場合に、メッセージ出力を行うか否かを指定します。指定可能な値は、“on”または“off”です。 “on”を指定した場合、メッセージを出力(メッセージ番号:990,991,992)します。“off”を指定した場合にはメッセージを出力しません。初期値として、“off”が設定されています。本項目は、hanetparamコマンドの -s オプションで指定します。高速切替方式の場合に有効です。
待機パトロール機能による運用NICの監視間隔を秒単位で指定します。指定可能範囲は、0~100です。0を指定した場合は監視を行いません。ユーザコマンド実行機能(待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行)を設定している場合は、本パラメタに0を指定しないでください。0を指定した場合、ユーザコマンド実行が機能しません。初期値として15(秒)が設定されています。本項目は、hanetparamコマンドの -p オプションで指定します。NIC切替方式で、かつ待機パトロール機能使用時のみ有効です。
待機パトロール機能による伝送路異常検出時、メッセージ出力(メッセージ番号:875)までの連続監視回数を指定します。指定可能範囲は、0~100です。0を指定した場合はメッセージ出力を停止し、待機パトロール機能による監視を無効化します。ユーザコマンド実行機能(待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行)を設定している場合は、本パラメタに0を指定しないでください。0を指定した場合、ユーザコマンド実行が機能しません。初期値として3(回)が設定されています。本項目は、hanetparamコマンドの -o オプションで指定します。NIC切替方式で、かつ待機パトロール機能使用時のみ有効です。なお、待機パトロール開始直後は、連続監視回数は、本オプションでの設定値×2となります。
待機インタフェースの非活性方法を指定します。指定可能な値は、“plumb”または“unplumb”です。“plumb”を指定した場合、待機インタフェースを非活性状態にし、IPアドレスに“0.0.0.0”を設定します。これにより上位アプリケーションとして“INTERSTAGE Traffic Director”などを使用することができます。また、“unplumb”を指定した場合は、待機インタフェースを非活性後、未使用状態にします。初期値として“unplumb”が設定されています。
なお、以下の場合は、“plumb”を指定してください。
共有IP構成のノングローバルゾーンのネットワークを、NIC切替方式を利用して高信頼化する場合
LACPモードがactiveに設定されているLinkAggregationを、NIC切替方式を利用して高信頼化する場合
本項目は、hanetparamコマンドの -d オプションで指定します。NIC切替方式の場合のみ有効です。
監視間隔を秒で指定します。設定可能な範囲は1~300です。初期値として5(秒)が設定されています。本項目は、hanetpoll onコマンドの-sオプションで指定します。NIC切替方式およびGS/SURE連携方式の場合に有効です。
監視回数を指定します。設定可能な範囲は1~300です。初期値として5(回)が設定されています。本項目は、hanetpoll onコマンドの-cオプションで指定します。NIC切替方式およびGS/SURE連携方式の場合に有効です。
GS/SURE連携方式の通信相手ホスト監視で異常を検出した場合の、復旧監視間隔を指定します。設定可能な範囲は0~300です。初期値として5(秒)が設定されます。本項目は、hanetpoll onコマンドの-bオプションで指定します。GS/SURE連携方式の場合に有効です。
クラスタ運用中に全伝送路異常が発生した場合、ノード切替えを行うか否かを指定します。
yes:伝送路監視異常発生時にノード間切替を行います。
no:伝送路監視異常発生時にノード間切替を行いません。
初期値として“yes”が設定されています。本項目は、hanetpoll onコマンドの-fオプションで指定します。NIC切替方式およびGS/SURE連携方式の場合で、かつ、クラスタ運用時のみ有効です。
NIC切替方式において、監視開始後のHUBがリンクアップするまでの待ち時間を秒単位で指定します。設定可能な範囲は1~300です。このオプションを指定しなかった場合は、前回の設定値が有効になります。初期設定値は60(秒)が設定されます。また、監視間隔×監視回数よりも値が小さい場合にはリンクアップ時間に設定された時間は無視され、監視間隔×監視回数で設定されている時間を採用します。本項目は、hanetpoll onコマンドの-pオプションで指定します。NIC切替方式およびGS/SURE連携方式の場合に有効です。
仮想インタフェースが束ねるインタフェースのリンク状態の監視を行うか否かを指定します。リンク状態は、hanetpoll onコマンドの-sオプションで設定された間隔で監視され、インタフェースのリンクダウン検出時、GLSは即時にNICの切替えを行います。また、伝送路監視で異常を検出してNICを切り替える際には、事前に切替え先のNICのリンク状態を確認し、リンクダウン状態となっており、かつ、5秒以上(待機パトロールを設定している場合:2.5秒以上)継続している場合は切替えを抑止します。本項目は、hanetpoll onコマンドの-lオプションで指定します。NIC切替方式の場合に有効です。
各方式における設定項目の上限値について以下に示します。
二重化方式共通の上限値
二重化方式で設定する項目の上限値は以下のとおりです。
設定項目 | 上限値 |
---|---|
仮想インタフェースと論理仮想インタフェースの合計数 | 64個 |
参照
上限値の設定方法については、“7.1 hanetconfigコマンド”を参照してください。
GS/SURE連携方式の上限値
GS/SURE連携方式の通信相手ホスト監視に設定する項目の上限値は以下のとおりです。
設定項目 | 上限値 |
---|---|
仮想IPアドレスの最大数 注1) | 64個 |
物理IPアドレスの最大数 | 128個 |
1つの仮想IPアドレスが移動可能な最大ノード数 | 4ノード |
TCP中継機能の中継先IPアドレスの最大数 | 256個 |
注1) クラスタ構成でGLSを使用している環境では、監視対象として以下の仮想IPアドレスの設定が必要です。
・通信相手の仮想IPアドレス
・クラスタ待機ノードのGLSの仮想IPアドレス
参照
上限値の設定方法については、“7.5 hanetobservコマンド”を参照してください。