複製先システムでGLSの設定を変更するにあたり、事前に以下の設定を行ってください。
/etc/inet/hostsファイルの修正
GLSの設定変更を行う前にシングルユーザモードでOSを起動し、“E.1 複製先システムのネットワーク設計”で事前に決めておいたIPアドレスを/etc/inet/hostsファイルに設定してください。ホスト名については、必要に応じて変更してください。
以下は、【設計例1:高速切替方式 - シングルシステム】でHOST-AのIPアドレスを変更する場合の例です。
[複製元]
192.168.70.1 host11 # HOST-Aの物理IP(1) 192.168.71.1 host12 # HOST-Aの物理IP(2) 192.168.80.1 hosta # HOST-Aの仮想IP |
[変更後]
192.168.170.1 host11 # HOST-Aの物理IP(1) 192.168.171.1 host12 # HOST-Aの物理IP(2) 192.168.180.1 hosta # HOST-Aの仮想IP |
RMSの自動起動抑止
GLSがクラスタ運用のシステムをクローニングした場合は、RMSの自動起動を抑止する設定を行ってください。本設定により、複製先のOSをマルチユーザモードで起動した際に、複製元のシステムと同じ引継ぎIPアドレスが重複して活性化されることを防止します。
# /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvsetenv HV_RCSTART 0 |
マルチユーザモードでのOS起動
GLSの設定変更を行うため、マルチユーザモードでOSを起動します。OSを起動する際には、事前にNICのケーブルを抜いておく、複製元を停止する、または複製元のシステムから隔離されたネットワークに接続するなどして、複製元のシステムとIPアドレスの重複が発生しないように注意してください。
GLSの引継ぎ仮想インタフェースの設定削除
GLSがクラスタ運用のシステムをクローニングした場合は、RMSが停止していることを確認したうえで、引継ぎ仮想インタフェースの設定を一度すべて削除します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc delete -n all |
GLSの仮想インタフェースの停止
GLSの設定変更を行うにあたり、動作中の仮想インタフェースを停止します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll off # /opt/FJSVhanet/usr/sbin/stphanet |