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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.5(伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

E.1 複製先システムのネットワーク設計

TCP/IPのネットワークでは、各々のノードにユニークなIPアドレスを割り当てることで通信相手のノードを識別します。複数のノードに対して同じIPアドレスが割り当てられた状態では、通信を正常に行うことができなくなります。

クローニングを行う場合は、複製元のシステムのIPアドレスの設定がそのまま複製先のシステムに引き継がれてしまいますので、複製先のシステムでは、IPアドレスを変更し複製元のシステムとIPアドレスが重複しないようにしなければなりません。また、複製先のシステムを複製元とは異なるネットワークに接続する場合は、監視先や通信相手先のIPアドレスも変更する必要があります。そのため、クローニングを行う際には、事前に複製先のシステムで変更が必要となるIPアドレスを全て列挙し、どのような値に変更するかを設計しなければなりません。

以降では、各々の通信方式ごとに、ネットワークの設計例を記載します。

なお、複製先のシステムでは複製元と同じ名前のインタフェースを使用することを前提とします。