これまでのUNIX系プログラムの開発は、“図1.3 通常のUNIX系プログラムの開発作業の流れ”で示すように、開発からテストに至るすべての作業をUNIX系システム上で行っていました。
UNIX系システムのNetCOBOL製品による開発を行う場合、以下の示すプログラム資産の作成・修正を除き、すべての作業をUNIX系システムで行っていました。
画面帳票定義体
フォームオーバレイパターン
ファイル定義体
一方、分散開発を行う場合は、“図1.4 分散開発時のUNIX系プログラム開発の作業の流れ”に示すように、Windowsシステムで実施する作業とUNIX系システムで実施する作業の2つに大きくわかれます。
“図1.4 分散開発時のUNIX系プログラム開発の作業の流れ”で青い矢印で示した部分では、プログラム資産をWindowsシステムからUNIX系システムに移行させる作業が必要となります。
NetCOBOLのWindows製品を使用して分散開発を行う場合、プログラミングから単体テストまでの作業をWindowsシステム上で実施できます。それ以降のUNIX系システムへのプログラム資産の移行やUNIX系システムで翻訳・リンク(ターゲットビルド)、テスト等の作業はWindows上のGUIツールを使用して実施することができます。
ただし、実際の分散開発でどの作業工程までをWindowsシステムで実施するかは、次の点に依存します。これらの詳細については“1.2.3 分散開発の適用範囲”で説明します。
分散開発を適用するプログラム開発の目的
分散開発を適用するプログラムの使用する機能