ここでは、V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)とV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報について説明します。
変更内容
ストレージプールの属性により、以下の場合はストレージプールへのディスクリソースの登録および移動が実行できませんでした。
シン・プロビジョニング属性のディスクリソースを、シン・プロビジョニング属性が設定されていないストレージプールへ登録および移動する。
シック・プロビジョニング属性のディスクリソースを、シン・プロビジョニング属性が設定されたストレージプールへ登録および移動する。
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)では、上記の操作が可能になりました。
対処方法
プログラムなどからrcxadm pool registerコマンドまたはrcxadm pool moveコマンドを呼び出している場合、プログラムなどの対応が必要になる場合があります。
変更内容
RORコンソールでL-Serverのリストアを行う際、現在のシステム情報が失われる旨の警告メッセージを表示します。
対処方法
RORコンソールの[リソース]タブで、L-Serverのリストアを行った際に表示されるダイアログに、現在のシステム情報が失われる旨の警告メッセージが表示されます。
表示される警告メッセージの内容を確認し、以下のチェックボックスにチェックを入れます。
物理L-Serverの場合: [システムイメージをリストアする。]
仮想L-Serverの場合: [スナップショットをリストアする。]
変更内容
メータリングログの出力対象リソースに仮想L-Serverのスナップショットを追加します。
影響
メータリングログ出力コマンド(ctchg_getmeterlog)を利用して出力するメータリングログのリソースの種類にスナップショットが追加されます。
スナップショットのメータリングログは、構成資源種別(resource_type)の項目の値が"snapshot"で出力されます。
対処方法
コマンドの出力結果をプログラムなどで解析している場合、追加された情報を読み飛ばすなどの対応が必要です。
変更内容
EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージのシン・デバイスに対応するディスクリソースの属性(ATTRIBUTES)を"Thin"と表示するように変更しました。
V3.1.1の場合
ディスクリソースの属性(ATTRIBUTES)を"Thick"と表示します。
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)の場合
ディスクリソースの属性(ATTRIBUTES)を"Thin"と表示します。
対処方法
rcxadm disk list -verboseコマンドまたはrcxadm disk showコマンドの出力結果をプログラムなどで解析している場合、プログラムなどで情報を読み替える対応が必要です。
変更内容
ネットワークデバイスへの自動設定失敗時のネットワークデバイスの挙動を以下のように変更しました。
V3.1.1/V3.1.1Aの場合
ネットワークデバイスへの自動設定時にスクリプトの実行に失敗したネットワークデバイスにおいて、ネットワーク構成情報のネットワークデバイスへの自動設定(AutoConfiguration)を対象外(false)に変更します。
当該ネットワークデバイスの装置状態と保守モードは変更しません。
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)の場合
ネットワークデバイスへの自動設定時にスクリプトの実行に失敗したネットワークデバイスおよび冗長構成を組むネットワークデバイスにおいて、それらのネットワークデバイスの装置状態を"error"に変更し、保守モードに設定します。
ネットワーク構成情報のネットワークデバイスへの自動設定(AutoConfiguration)は変更しません。
対処方法
ネットワークデバイスへの自動設定失敗の対処後に、保守モードの解除の操作を行なってください。
変更内容
ネットワークデバイスの装置状態が"unknown"の場合、保守モードは解除しないように変更しました。
V3.1.1/V3.1.1Aの場合
装置状態が"unknown"のネットワークデバイスに対して保守モードの解除の操作を行った場合、保守モードは解除されます。
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)の場合
装置状態が"unknown"のネットワークデバイスに対して保守モードの解除の操作を行った場合、保守モードは解除されません。
対処方法
ネットワークデバイスの装置状態が"unknown"の場合、装置状態が"normal"になるように対処後、保守モード解除の操作を行ってください。
変更内容
ネットワークデバイスの監視時に出力するメッセージを変更しました。
V3.1.1/V3.1.1Aの場合
ネットワークデバイスの状態変化を検出した場合、以下のメッセージが出力されます。
22780 : unm-mon:Node status of nodeid is changed to status
42780 : unm-mon:Node status of nodeid is changed to status
62780 : unm-mon:Node status of nodeid is changed to status (cause)
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)の場合
ネットワークデバイスの状態変化を検出した場合、以下のメッセージが出力されます。
22780 : Status of nodeid has changed to status
42780 : Status of nodeid has changed to status (cause)
62780 : Status of nodeid has changed to status (cause)
対処方法
他の監視製品において本製品が出力する当該メッセージの監視を行っている場合、監視対象のメッセージの変更が必要です。
また、お客様が作成しているシステムの運用ガイドに変更前のメッセージが記載されていた場合、運用ガイドを改版する必要があります。
変更内容
以下の操作時に、複数のディスクを定義したL-Serverに対して、L-Serverの一部のディスクに割り当てるディスクリソースが存在しない場合に、出力されるメッセージおよび可変文字列を変更しました。
KVMの仮想L-Serverを含むL-Platformの申請
KVMの仮想L-Serverの作成・起動
V3.1.1/V3.1.1Aの場合
L-Serverの一部のディスクに割り当てるディスクリソースが不足している場合、以下のメッセージが出力されます。
FJSVrcx:ERROR:67154:obj:not found
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)の場合
L-Serverの一部のディスクに割り当てるディスクリソースが不足している場合、以下のメッセージが出力されます。
FJSVrcx:ERROR:62514:Selectable VM host not found. (detail)
FJSVrcx:ERROR:62517:Specified VM host is not available. (detail)
また、detailに出力される情報が変更されます。
V3.1.1/V3.1.1Aの場合
no sharable datastore found
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)の場合
no sharable datastore or disk found
対処方法
他の監視製品において本製品が出力する当該メッセージの監視を行っている場合、監視対象のメッセージの変更が必要です。
また、お客様が作成しているシステムの運用ガイドに変更前のメッセージが記載されていた場合、運用ガイドを改版する必要があります。
変更内容
L-Platform API "ListDisk"のレスポンスに含まれるタグ名を変更しました。
V3.1.1/V3.1.1Aの場合
VDisksが返却されます。
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)の場合
disksが返却されます。
対処方法
L-Platform API "ListDisk"のレスポンスを解析するプログラム等を作成されている場合、上記のタグ名の変更が影響しないかご確認ください。
変更内容
スナップショットの課金情報の設定方法について、以下のとおり変更します。
V3.1.1/V3.1.1Aの場合
スナップショットの単価は仮想L-Serverの商品の単価に含めて設定します。
ただし、以下の緊急修正を適用し、適用手順でスナップショットの課金を有効にした場合は、V3.1.2の場合と同じ設定方法になります。
【Windowsマネージャー】
T007690WP-02
【Linuxマネージャー】
T007689LP-02
V3.1.1/V3.1.1A(T007664LP-05/T007676WP-07)の場合
課金情報を設定する商品の種類(カテゴリー)にスナップショットを追加します。
スナップショットの単価はスナップショットの商品として設定します。
対処方法
新規インストールの場合、または、アップグレードインストールの手順でスナップショットの課金を有効にした場合
スナップショットの商品に対して、スナップショットの課金情報を設定してください。
スナップショットの課金をしない場合は、スナップショットの商品の単価を0に設定するか、またはスナップショットの商品を定義しないでください。
アップグレードインストールの手順でスナップショットの課金を有効にしていない場合
非互換は発生しません。対処は不要です。
アップグレードインストールの手順については、「導入ガイド CE」の「C.2 マネージャー」を参照してください。