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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

5.25 rcxvmdiskagt

名前

【KVM】
/opt/FJSVrcxat/bin/rcxvmdiskagt - VMホストに認識されているデバイス情報の出力

【Solarisゾーン(Solaris10)】【OVM for SPARC】
/opt/FJSVrcvat/bin/rcxvmdiskagt - VMホストに認識されているデバイス情報の出力


形式

KVM】
rcxvmdiskagt -ip ipaddress
Solarisゾーン(Solaris10)】【OVM for SPARC】
rcxvmdiskagt -ip ipaddress [-vmtype {solaris-zone|ovm-sparc}]

機能説明

rcxvmdiskagtは、VMホストに認識されているデバイス情報を、XML形式で標準出力に出力するコマンドです。

以下の情報が表示されます。

表5.14 VMホストに認識されているデバイス情報【KVM】

要素名/属性名

内容

VmHost/ip

VMホストの管理LANのIPアドレス

Disk/path

VMホストに認識されているrawデバイスまたはパーティションの絶対パス

Disk/size

VMホストに認識されているrawデバイスまたはパーティションの容量(単位:GB)

表5.15 VMホストに認識されているデバイス情報【Solarisゾーン(Solaris10)】

要素名/属性名

内容

VmHost/ip

大域ゾーンの管理LANのIPアドレス

Disk/path

大域ゾーンの/etc/vfstabに記述されている、非大域ゾーンに接続するrawデバイスまたはパーティションのマウントポイント

Disk/size

大域ゾーンに認識されているrawデバイスまたはパーティションの容量(単位:GB)

表5.16 VMホストに認識されているデバイス情報【OVM for SPARC】

要素名/属性名

内容

VmHost/ip

VMホストの管理LANのIPアドレス

Disk/path

VMホストにおけるサービスドメインの仮想ディスクサービス名と、VMゲストに接続するrawデバイスまたはパーティションに対応するボリューム名を合わせた値

ボリューム名と仮想ディスクサービス名が以下の場合

ボリューム名: vol0

仮想ディスクサービス名:primary-vds0

ここで指定される値はvol0@primary-vds0です。

Disk/size

VMホストに認識されているrawデバイスまたはパーティションの容量(単位: GB)


オプション

-ip ipaddress

VMホストの管理LANのIPアドレスを指定します。

-vmtype solaris-zone|ovm-sparc【Solarisゾーン(Solaris10)】【OVM for SPARC】

VM管理製品の種別を指定します。
省略すると、VM管理製品がSolarisゾーンの場合のディスク情報が出力されます。

【Solarisゾーン(Solaris10)】
"solaris-zone"を指定します。

【OVM for SPARC】
"ovm-sparc"を指定します。


使用例【KVM】

>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<VmHost ip="192.168.23.153">
 <Disks>
  <Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300010000" size="10.0"/>
  <Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300020000" size="10.0"/>
  <Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300030000" size="10.0"/>
  <Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300040000" size="10.0"/>
  <Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300050000" size="10.0"/>
 </Disks>
</VmHost>

使用例【Solarisゾーン(Solaris10)

>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<VmHost ip="192.168.23.153">
 <Disks>
  <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
  <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="10.0"/>
  <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="10.0"/>
 </Disks>
</VmHost>

使用例OVM for SPARC】

>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<VmHost ip="192.168.23.153">
 <Disks>
  <Disk name="*" path="vol0@primary-vds0" size="10.0"/>
  <Disk name="*" path="vol1@primary-vds0" size="10.0"/>
  <Disk name="*" path="vol2@primary-vds0" size="10.0"/>
 </Disks>
</VmHost>

注意

  • 本コマンドはOSの管理者権限をもつユーザーアカウントで実行してください。

  • 本コマンドの出力情報はrcxvmdiskコマンドの入力情報になります。そのため、出力情報をファイルに保存する必要があります。

  • rcxvmdiskコマンドはマネージャーに含まれます。そのため、本コマンドの出力情報を保存したファイルは、マネージャーが動作するサーバに移動してください。

  • 本コマンドの出力情報を保存するファイルの名前に制約はありませんが、VMホスト(Solarisゾーンの場合は、大域ゾーン)が複数ある場合、ほかのVMホストのファイル名と重複しないファイル名を付けて保存することをお勧めします。また、それらのファイルの拡張子は"xml"である必要があります。

  • 以下は、出力情報から削除してください。

    • VMゲスト(Solarisゾーンの場合は、非大域ゾーン)で使用しないデバイス

    • VMホスト(Solarisゾーンの場合は、大域ゾーン)で使用予定、かつマウントされていないデバイス

    • LVMのディスク

  • すでにマネージャーへ仮想L-Server用のディスクリソースとして登録済みのデバイスの情報は、削除してください。ただしrcxadm disk modifyコマンドで登録情報を変更する場合は除きます。

  • 本コマンドでDiskタグに出力されるデバイス情報の条件は、「参考」を参照してください。

    本製品に登録するデバイス情報が本コマンドで出力されない場合、Diskタグを追加してください。
    Diskタグの詳細は「15.4.1 ディスクリソース【KVM】」、「15.4.3 ディスクリソース【Solarisゾーン】」、「15.4.4 ディスクリソース【OVM for SPARC】」を参照してください。

【KVM】

  • 本コマンドは、Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64)で動作するエージェントに含まれます。

【Solarisゾーン(Solaris10)】

  • 本コマンドは、Solaris 10で動作するエージェントに含まれます。

  • 本コマンドで対応するデバイスは、以下のとおりです。それ以外のデバイスをディスクリソースとして定義する場合は、仮想L-Server用のディスクリソース構成情報のXML定義を編集してください。

    • Solaris標準特殊ファイル(/dev/dsk/c*t*d*s*)

    • mplb特殊ファイル(/dev/FJSVmplb/dsk/mplb*s*)

参考

Diskタグに出力されるデバイス情報の条件は、以下のとおりです。

【KVM】

  • SCSIディスク(/dev/disk/by-id/配下で、"scsi-"から始まるディスク)である

  • 本コマンドを実行した時点でVMホストにマウントされていない(/etc/mtabの情報を参照し、/dev/sd*でマウントされているディスクやパーティション以外)

【Solarisゾーン(Solaris10)】

  • SCSIディスク(/dev/dsk/配下で、"c"から始まるディスク、または/dev/FJSVmplb/dsk/配下で"mplb"から始まるディスク)である

  • 大域ゾーンにマウントポイントが指定されている(/etc/vfstabの情報を参照し、/dev/dsk/c*ディスク、または/dev/FJSVmplb/dsk/mplb*に対応するマウントポイントが"-"以外のディスク)

  • 本コマンドを実行した時点で大域ゾーンにマウントされていない(/etc/mnttabの情報を参照し、/dev/dsk/c*、またはdev/FJSVmplb/dsk/mplb*でマウントされているディスク以外)

【OVM for SPARC】
VMホスト上でldmdのサービスが起動している、かつ/sbin/ldmコマンドが実行できる場合に、Diskタグにデバイス情報が出力されます。

  • VMホスト上の仮想ディスクサービスで管理されるボリュームである

  • VMホストに認識されているSCSIディスク(/dev/dsk/配下で"c"から始まるディスク、または/dev/FJSVmplb/dsk/配下で"mplb"から始まるディスク)である

パーティションで区切られているディスクは、各パーティションの情報を出力します。
条件を満たすrawデバイスまたはパーティションがない場合、Diskタグ以外のタグだけが出力されます。