名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm mgrctl - マネージャーの管理
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl - マネージャーの管理
形式
rcxadm mgrctl start
rcxadm mgrctl stop
rcxadm mgrctl modify {-ip ip |-port name=number}
rcxadm mgrctl snap [-dir directory] [-full|-all]
機能説明
rcxadm mgrctlは、マネージャーの起動、停止や、調査資料の採取、管理LANのIPアドレスの変更、ポート番号の変更を行うコマンドです。
マネージャーの起動、停止については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
調査資料の採取方法については、「トラブルシューティング集」の「1.2.1 初期調査資料の採取」と「1.2.2 詳細調査資料の採取」を参照してください。
IPアドレスとポート番号の変更方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.1 管理IPアドレスの変更」と「6.2 ポート番号の変更」を参照してください。
【Windowsマネージャー】
ポート番号を変更した場合、Windowsシステムフォルダー\system32\drivers\etc\servicesファイルの以下の行を自動的に変更します。
【Linuxマネージャー】
ポート番号を変更した場合、/etc/servicesファイルの以下の行を自動的に変更します。
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 rcxmgr 23460/tcp rcxtask 23462/tcp rcxmongrel1 23463/tcp rcxmongrel2 23464/tcp rcxmongrel3 23466/tcp rcxmongrel4 23467/tcp rcxmongrel5 23468/tcp rcxdb 23465/tcp nfdomain 23457/tcp nfagent 23458/tcp |
注意
マネージャーをクラスタで運用している場合、マネージャーの起動と停止に本コマンドを使用しないでください。
【Windowsマネージャー】
マネージャーの起動
フェールオーバー クラスタ管理ツリーで、マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする(B)]を選択します。
マネージャーの停止
フェールオーバー クラスタ管理ツリーで、マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオフラインにする(T)]を選択します。
【Linuxマネージャー】
マネージャーの起動と停止は、クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用して行います。
詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
Basicモードの場合、以下は記述されません。
rcxmongrel3
rcxmongrel4
rcxmongrel5
サブコマンド
マネージャーを起動します。
マネージャーを停止します。
マネージャーが管理LANで利用するIPアドレスや、ポート番号を変更します。
調査資料を採取します。
オプション
modify指定時、以下のオプションが指定できます。
変更後のマネージャーのIPアドレスを指定します。
変更するポート名をnameに指定し、変更後のポート番号をnumberに指定します。
ポート名には、以下のどれかを指定します。
rcxmgr
rcxtask
rcxmongrel1
rcxmongrel2
rcxmongrel3
rcxmongrel4
rcxmongrel5
rcxdb
nfdomain
nfagent
注意
Basicモードの場合、以下は指定できません。
rcxmongrel3
rcxmongrel4
rcxmongrel5
snap指定時、以下のオプションが指定できます。
directoryには、採取した資料を格納するフォルダーを指定します。
本オプションを省略した場合、TEMP環境変数に設定されているフォルダー配下に格納されます。
注意
dirとTEMP環境変数に絶対パスを指定する場合
採取した資料を格納するフォルダーに指定できる絶対パスの文字列の長さは、100バイトまでです。100バイトよりも長い文字列を指定すると、メッセージ番号 67131またはメッセージ番号 67265が表示され、調査資料を採取できません。
dirとTEMP環境変数に相対パスを指定する場合
指定した相対パスを絶対パス(Windowsの8.3形式(注)で計算)にしたときの、パスの文字列の長さが100バイトを超えないフォルダーを、採取した資料を格納するフォルダーに指定してください。Windowsの8.3形式に変換した絶対パスが100バイトを超える場合、調査資料が正しく採取されません。このとき、コマンドが出力するメッセージ番号 67131がエラーログに記録されます。
注) ファイル名部分が最大で8文字、拡張子部分が最大で3文字とする規則
採取した資料を格納するフォルダー名には、以下の記号を含むフォルダー名は指定できません。
"""、"|"、"*"、"?"、"<"、">"、","、"%"、"&"、"^"、"="、"!"、";"
【Windowsマネージャー】
"/"
【Linuxマネージャー】
"\"
初期調査資料だけで問題の原因を特定できなかった場合に必要な管理サーバの詳細調査資料を採取します。
本オプションを指定した場合、採取される資料の容量が大きくなります。トラブルの初期調査(切分け)のために資料を採取する場合、本オプションを指定する必要はありません。
管理サーバの調査資料に加えて、すべての管理対象サーバの調査資料を採取し、実行元の管理サーバに収集します。-fullオプションと同時に指定はできません。
初期調査に必要な調査資料だけを採取するため、サイズが小さく短時間で資料を採取でき、電子メールなどで送付できます。
格納先フォルダーに、管理サーバと管理対象サーバの採取ファイルが作成されます。
OSの管理者権限を持たないユーザーアカウントの場合、事前にrcxloginコマンドを使用して特権ユーザーとしてログインすることで、本オプションを利用できます。
rcxloginコマンドについては、「2.1 rcxlogin」を参照してください。
採取ファイル
採取された調査資料は、以下の拡張子の圧縮ファイルになります。
管理サーバ
【Windowsマネージャー】
rcxtssnap_サーバ名.jar
サーバ名は、-all指定時は小文字、省略時は大文字になります。
【Linuxマネージャー】
rcxtssnap_サーバ名.tar.bz2
サーバ名は、-all指定時は小文字、省略時は大文字になります。
管理対象サーバ
【Windows】【Hyper-V】
Managed_Server\rcxtssnap_物理サーバ名.jar
【Linux】【VMware】
Managed_Server\rcxtssnap_物理サーバ名.tar.bz2
Managed_Serverには、管理対象サーバの名前が入ります。
注意
【Linux】【VMware】
調査資料は、bzip2またはgzipコマンドのうち、採取元になるサーバにインストールされているものを使用して圧縮するため、拡張子は以下のどちらかになります。
圧縮率の高い順(bzip2 -> gzip)でコマンドの存在を確認し、使用します。
- bzip2で圧縮
*.tar.bz2
- gzipで圧縮
*.tar.gz
実行ログ
採取結果一覧
rcxtssnap_result.txt
本ファイルには、以下のような形式で情報が表示されます。
サーバ名:結果 |
サーバ名
管理対象サーバの場合は物理サーバ名が表示されます。
管理サーバの場合はサーバ名が表示されます。
結果
OK: 採取が成功したことを示します。
NG: 採取が失敗したことを示します。
例
blade1:OK |
エラーログ
管理サーバ
rcxtssnap_サーバ名_error.txt
管理対象サーバ
【Windows】
Managed_Server\rcxtssnap_物理サーバ名_error.txt
【Linux】
Managed_Server/rcxtssnap_物理サーバ名_error.txt
必要な権限・実行環境
OSの管理者
ただし、本製品の特権ユーザーの場合、調査資料を採取するsnapサブコマンドの-allオプションだけ利用できます。
管理サーバ
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
正常に処理されました。
エラーが発生しました。