名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxlogin - ログインの操作
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxlogin - ログインの操作
形式
rcxlogin [-save] user_name
機能説明
rcxloginは、本製品のユーザーとしてログインする場合に使用するコマンドです。
本製品の特権管理の権限が必要なコマンドを利用する場合、事前に本コマンドを使用して特権管理の権限を持つユーザーでログインしてください。
なお、OSの管理者権限を持つユーザーアカウントでは、本コマンドを使用せずに、すべてのコマンドを利用できます。
rcxloginは、「第3章 リソース操作」から「第8章 L-Serverテンプレート操作」までのコマンドに対して利用できます。
本製品のユーザーアカウントとして、事前に登録したユーザーIDを指定します。実行すると、指定したユーザーのパスワードの入力を求められます。
正しいパスワードが入力された場合、新しいコマンド プロンプトが起動され、本製品にログインできます。
間違ったパスワードや存在しないユーザーIDが入力された場合、エラーになります。
ログオフする場合、exitコマンドを実行します。ログオフしないで別のユーザーに変更する場合、本コマンドを再実行してください。
オプション
入力するパスワードが保存されます。パスワードが保存されると、パスワード保存を実行したOSのユーザーアカウントから本コマンドを実行した場合に、パスワードの入力は必要ありません。
また、事前にパスワードを保存することで、本製品の特権管理の権限が必要なコマンドをスクリプト内で使用できます。
詳細は、「使用例」の「スクリプトによる自動運用の場合」を参照してください。
注意
パスワードを保存した場合、パスワード保存を実行したOSのユーザーアカウントでログインするだけで、本製品のユーザーとしてログインできます。パスワードを保存した場合、管理サーバのOSのユーザーアカウントを厳重に管理してください。
マネージャーをクラスタで運用している場合、以下の手順でプライマリーノード、セカンダリノードのそれぞれでパスワードを保存してください。
【Windowsマネージャー】
プライマリーノードで、クラスタサービスを起動します。
フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする(B)]を選択します。
すべてのリソースがオンラインになることを確認します。
プライマリーノードで、rcxlogin -save user_nameコマンドを実行します。
マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"をセカンダリノードに切り替えます。
セカンダリノードですべてのリソースがオンラインになることを確認します。
セカンダリノードで、rcxlogin -save user_nameコマンドを実行します。
マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"をプライマリーノードに切り替えます。
プライマリーノードですべてのリソースがオンラインになることを確認します。
【Linuxマネージャー】
プライマリーノードで、クラスタサービスを起動します。
クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャーのクラスタサービスを起動してください。
すべてのリソースがオンラインになることを確認します。
プライマリーノードで、rcxlogin -save user_nameコマンドを実行します。
クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用して、セカンダリノードに切り替えます。
セカンダリノードですべてのリソースがオンラインになることを確認します。
セカンダリノードで、rcxlogin -save user_nameコマンドを実行します。
クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用して、プライマリーノードに切り替えます。
プライマリーノードですべてのリソースがオンラインになることを確認します。
なお、OSの管理者権限を持つユーザーアカウントでは、パスワードを保存せずにすべてのコマンドを利用できます。
必要な権限・実行環境
必要ありません。
管理サーバ
使用例
パスワードを入力してログインする場合
>rcxlogin userA <RETURN> |
スクリプトによる自動運用の場合
本製品の特権管理の権限が必要なコマンドを利用したスクリプトを作成し、ほかのソフトウェアから自動実行する場合、事前にrcxlogin -saveコマンドを実行して、特権管理の権限を持つユーザーのパスワードを保存してください。
スクリプト内では、パスワードを保存したユーザーIDを環境変数RCX_USERに設定します。
環境変数RCX_USERが設定されている場合、本製品のコマンドは保存されたパスワードを使用して実行されます。
注意
スクリプトは、管理サーバのパスワード保存を実行したOSのユーザーアカウントで実行してください。
例
スクリプト(バッチファイル)内の記述
【Windowsマネージャー】
@echo off |
【Linuxマネージャー】
#!/bin/sh |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
正常に処理されました。
エラーが発生しました。