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PRIMECLUSTER GLS for Windows ユーザーズガイド 4.4
FUJITSU Software

3.2.4 ネットワークの設定の確認

設計に従ってネットワークの設定を行ったら、トラブルを事前に防ぐため、以下のチェックシートを使用してネットワークの設定内容を確認してください。

設定内容に問題がある場合は、“3.2.2 ネットワーク構成の設計”から見直してください。

表3.2 ネットワーク設定のチェックシート

確認項目

チェック項目

確認結果

ケーブル

接続

  • ケーブルが抜けていないか

  • ケーブルが破損していないか
    スイッチにおいてケーブルが接続されているポートのLEDランプが点灯しているか確認してください。点灯していない場合はケーブルを交換してください。

  • ケーブルは正しく接続されているか

  • 結線状態は正しいか
    ブレードサーバの場合、筐体内のサーバ設置場所やネットワークポートの設定により、内部結線が変わってきます。

  

種別

  • 使用しているケーブルの種類(ストレートケーブル、クロスケーブル)は正しいか
    ケーブルの種別を自動認識する機能(Auto-MDIX)は、通信モードをオートネゴシエーションに設定しないと有効にならない場合があります。詳細は、スイッチのマニュアルを確認してください。

  • 使用しているケーブルのカテゴリ(カテゴリ5、カテゴリ5e等)が、通信速度とケーブル長に合ったものになっているか

  

スイッチの設定

STP

  • STP(Spanning Tree Protocol)の設定
    STPが設定されている場合、STPの仕様により、物理アダプターのリンクアップ時に物理アダプターが接続されているポートがブロックされ、しばらく通信できなくなることがあります。ポートがブロックされる前にGLSによってアダプターが切り替えられないように、必要に応じて、ping監視の間隔を変更してください。変更方法の詳細は、“6.2.5 hanetpoll”を参照してください。

  

VLAN ID

  • VLAN IDの設定に誤りがないか

  

通信モード

  • 自ノードで使用している物理アダプターとスイッチのポートに設定されている通信モードに不整合がないか
    スイッチと自ノードで通信モードが異なる場合、衝突が発生しパケットロストが多発する場合があります。(例:自ノード側をオートネゴシエーション、スイッチ側を全二重固定に設定した場合)
    なお、イーサネットで接続する機器同士は、以下のいずれかの通信モードである必要があります。

    • オートネゴシエーション-オートネゴシエーション

    • 10G全二重-10G全二重

    • 10G半二重-10G半二重

    • 1G全二重-1G全二重

    • 1G半二重-1G半二重

    • 100M全二重-100M全二重

    • 100M半二重-100M半二重

    • 10M全二重-10M全二重

    • 10M半二重-10M半二重

  

IPアドレス

  • スイッチがping監視の監視先になっている場合、IPアドレスが設定されているか。そのIPアドレスが他のネットワーク機器およびサーバと重複していないか

  

NICの速度

  • 自ノード内でNICの速度が混在していないか

  

ネットワーク構成

  • GLSがサポートするネットワーク接続形態か

  

注意

STPを設定すると、伝送路の異常によるケーブル交換後、しばらく通信が行われなくなることがありますが、1~2分程待つと、通信は再開されます。