サーバロードバランサー機能のSSLアクセラレーターを利用する場合に必要な証明書の更新について説明します。
テナント利用者が、利用中のL-Platformで使用している証明書の更新が必要なときに、インフラ管理者に依頼します。
図C.2 サーバ証明書およびCA証明書の更新の流れ
証明書の更新を行うNSアプライアンスに保守モードを設定します。
保守モードの設定方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「22.1 保守モードの切替え」を参照してください。
NSアプライアンスに接続し、更新対象のサーバ証明書に対応したCA証明書を確認します。
本作業は、CA証明書の更新を行う場合に行います。
以下のコマンドを投入します。
admin password: 管理者パスワード show cert certificate show cert certificate サーバ証明書の番号 chain
NSアプライアンス導入時に作成した「2.2.3.3 ネットワーク構成情報ファイル」で指定した管理者パスワードを入力します。
ユーザーカスタマイズモードを利用して自動設定を行なう場合
テナント利用者またはテナント管理者より通知された利用中のL-Platformで使用している証明書の番号を指定します。
簡単設定モードを利用して自動設定を行なう場合
テナント利用者またはテナント管理者より通知された「所有者情報(CN名)」に対応するサーバ証明書の登録番号を、"show cert certificate"の結果より確認後、指定します。
表示される以下の項目からサーバ証明書に対応したCA証明書を確認します。
項目 | 説明 |
---|---|
Chain | 証明書の証明書チェインを表します。 |
更新対象のサーバ証明書を削除します。
以下のコマンドを投入します。
cert zeroize cert all サーバ証明書の番号
テナント利用者またはテナント管理者より通知された利用中のL-Platformで使用している証明書の番号を指定します。
コマンド投入後、出力されるリプライメッセージには、"y"で答えてください。
更新対象のサーバ証明書を登録します。
「C.3.1 サーバ証明書およびCA証明書の登録」の「サーバ証明書の登録」を参照してください。
なお、登録時に指定する証明書の番号は、3.で削除したサーバ証明書と同じ番号を指定してください。
更新対象のCA証明書を削除します。
以下のコマンドを投入し、サーバ証明書に対応するCA証明書(対象は、2.で確認した番号のCA証明書)について、有効期限から更新する必要があるか否か判断します。
以下のコマンドを投入します。
show cert certificate サーバ証明書の番号
show cert ca-certificate
4.で登録したサーバ証明書の番号を指定します。
参考
一般的に次のような場合、CA証明書の更新は不要です。
発行者情報が同じ場合
更新するサーバ証明書の有効期限よりも、CA証明書の有効期限が長い場合
CA証明書の更新が必要な場合、対象のCA証明書を削除します。
削除するCA証明書の番号には、上記で更新が必要と判断したCA証明書の番号を指定します。
なお、CA証明書の登録番号が、1~18の場合、CA証明書の削除は行わないでください。
以下のコマンドを投入します。
cert zeroize ca CA証明書の番号
2.で確認したCA証明書の番号を指定します。
コマンド投入後、出力されるリプライメッセージには、"y"で答えてください。
更新対象のCA証明書を登録します。
「C.3.1 サーバ証明書およびCA証明書の登録」の「CA証明書の登録」を参照してください。本作業は、CA証明書の更新を行う場合に行います。
なお、登録時に指定する証明書の番号は、以下のとおりです。
CA証明書の削除を行った場合(削除対象のCA証明書の番号が、1~18以外)、5.で削除したCA証明書と同じ番号を指定してください。
CA証明書の削除を行わなかった場合(削除対象のCA証明書の番号が、1~18)、新規に登録してください。
証明書の更新を動作中のNSアプライアンスに反映します。
以下のコマンドを投入します。
configure terminal load running-config commit exit exit
コマンド投入後、出力されるリプライメッセージには、"y"で答えてください。
rcxnetworkservice certctlコマンドを実行します。
rcxnetworkservice certctl -name name -sync
NSアプライアンスの機器名を指定します。
本コマンドは、簡単設定モードの場合に実行してください。
コマンドの詳細については、「A.1 rcxnetworkservice」を参照してください。
作業開始時に設定した保守モードを解除します。
保守モードの解除方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「22.1 保守モードの切替え」を参照してください。