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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 NSオプション 説明書
FUJITSU Software

2.2.3 定義ファイルの作成

必要な定義ファイルを作成します。

ここでは、以下の定義ファイルの作成方法を説明します。

2.2.3.1 構成情報の事前定義ファイル

ラックマウント型サーバを利用する場合に定義します。

詳細については、「導入ガイド CE」の「7.1.6 L-Serverテンプレートでモデル名を指定せずに物理L-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

2.2.3.2 SANストレージのポート組合せ定義ファイル

SANストレージのポート組合せ定義ファイルを作成します。

詳細については、「導入ガイド CE」の「7.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

2.2.3.3 ネットワーク構成情報ファイル

NSアプライアンスをネットワークデバイスとして登録するために必要なネットワーク構成情報ファイルを作成します。

ネットワーク構成情報ファイルに指定する情報は、「2.1.2 ネットワーク環境の設計」で決定した情報です。

ネットワーク構成情報ファイルの作成、定義内容の詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.7 ネットワーク構成情報」を参照してください。

本製品は、ネットワーク構成情報(XML定義)を簡単に作成するためのツールをFUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator Webサイトで公開しています。このツールを利用することで、ネットワーク構成情報(XML定義)を簡単に作成できます。

NSアプライアンス用のネットワーク構成情報ファイルの場合に必ず指定すべき要素
管理IPアドレス(Netdevice ip)

IPv4アドレスを指定します。

管理LANのサブネットマスク(Netdevice subnetmask)

IPv4形式で指定します。

機器名(名称)(Netdevice name)

半角英数字、ピリオド(".")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を指定します。

種別(Type)

ファイアーウォールとして利用する場合は、"Firewall"を指定します。

統合型ネットワークデバイスとして利用する場合は、"Firewall"と"SLB"を指定します。

アプライアンスの種別(ApplianceType)

"virtual"を指定します。

管理ホストのIPアドレス(ManagementHost)

NSアプライアンスが動作する、NSアプライアンス専用サーバのIPアドレスをIPv4形式で指定します。

ベンダー名(Vendor)

"Fujitsu"を指定します。

モデル名(ModelName)

"NSAppliance"を指定します。

コミュニティー名(ReadCommunity)

半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を指定します。

管理者権限(LoginInfo authority)

"user"を指定します。

アカウント(User)

半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を指定します。

パスワード(Password)

半角英数字、記号(!$%()_-~^[]:+,)で構成された6文字以上64文字以内の文字列を指定します。

管理者パスワード(PrivilegedPassword)

半角英数字、記号(!$%()_-~^[]:+,)で構成された6文字以上64文字以内の文字列を指定します。

NSアプライアンスの管理LANネットワークの構成に応じて、NSアプライアンス用のネットワーク構成情報ファイルに指定すべき要素
管理LANのVLAN ID(Netdevice vlanid)

NSアプライアンスを配備するNSアプライアンス専用サーバの管理LANと同じVLAN ID(同じネットワーク)を使用するネットワーク構成の場合は、本要素を省略します。
NSアプライアンスを配備するNSアプライアンス専用サーバの管理LANと異なるVLAN IDを使用するネットワーク構成の場合は、NSアプライアンスの管理LANのVLAN IDを指定します。

利用するネットワークデバイスの自動設定のモードに応じて、NSアプライアンス用のネットワーク構成情報ファイルに指定すべき要素
配備可能なL-Platformの数(総数)(MaxDeployment)
  • ユーザーカスタマイズモードのネットワークデバイスへの自動設定を利用する場合

    本要素を省略します。

  • 簡単設定モードのネットワークデバイスへの自動設定を利用する場合

    "1"、"5"、"9"のどれかを指定します。
    省略した場合、"5"が指定されます。

事前設定内容(PresettingInfo)
  • ユーザーカスタマイズモードのネットワークデバイスへの自動設定を利用する場合

    本要素を省略します。

  • 簡単設定モードのネットワークデバイスへの自動設定を利用する場合

    "Simple"を指定します。

監視間隔(Interval)

統合型ネットワークデバイスに簡単設定モードで自動設定を行なう場合、"60"を指定します。

参照

ネットワーク構成情報ファイルの作成については、「設計ガイド CE」の「9.4.8 ネットワーク機器をリソースとして管理する場合」を参照してください。

2.2.3.4 NSアプライアンス事前設定ファイル

2.1.3 L-Platformのネットワーク環境の設計」で決定した情報に従い、NSアプライアンス事前設定ファイルを作成します。

NSアプライアンス事前設定ファイルのXML定義は以下のとおりです。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<NsAppConfigurations>
  <NsAppConfig name="NSアプライアンス名">
    <PublicInterfaces>
      <Interface type="インターフェース種別" ip="IPアドレス" mask="サブネットマスク" vlanid="VLAN-ID"/>
    </PublicInterfaces>
    <IpRoutes>
      <IpRoute network="宛先アドレス" gateway="ゲートウェイアドレス"/>
    </IpRoutes>
  </NsAppConfig>
</NsAppConfigurations>

NSアプライアンス事前設定ファイルのXML指定項目は以下のとおりです。

要素名

説明

取り得る値、または例

NSアプライアンス名

(NsAppConfig name)

NSアプライアンスの機器名

NSアプライアンスの機器名を指定します。

ネットワーク構成情報ファイルに記載した機器名と同じにしてください。

インターフェース

(Interface)

インターフェースの定義

ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合は、外部インターフェースに設定する定義をひとつだけ指定します。

簡単設定モードで自動設定を行う場合は、ネットワーク設計に合わせてインターネット側インターフェース、イントラネット側インターフェースに設定する定義をそれぞれ指定します。

インターフェース種別

(Interface type)

インターフェースの種別

NSアプライアンスの外部インターフェースに設定するインターフェース種別を指定します。

簡単設定モードで自動設定を行う場合だけ、以下のいずれかを必ず指定します。

  • Internet

  • Intranet

IPアドレス

(Interface ip)

インターフェースの

IPアドレス

IPv4アドレスを指定します。

サブネットマスク

(Interface mask)

インターフェースの

サブネットマスク

サブネットマスクを指定します。

サブネットマスクは、128.0.0.0~255.255.255.252の範囲内で指定します。

VLAN-ID

(Interface vlanid)

インターフェースの

VLAN-ID

VLAN-IDを指定します。

1~4094までの整数を指定します。

経路情報

(IpRoute)

経路情報

経路情報を設定します。

1~複数の経路情報を指定します。

本要素は、省略可能です。省略した場合、NSアプライアンスに対し、経路情報の設定を行いません。

宛先アドレス

(IpRoute network)

ネットワークアドレス/マスク長

IPv4プレフィックス形式で指定します。

デフォルトゲートウェイとして指定する場合は、”0.0.0.0/0”を指定します。

ゲートウェイアドレス

(IpRoute gateway)

ゲートウェイアドレス

ゲートウェイアドレスを指定します。


<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<NsAppConfigurations>
  <NsAppConfig name="NS01">
    <PublicInterfaces>
      <Interface type="Internet" ip="192.168.10.10" mask="255.255.255.0" vlanid="10"/>
      <Interface type="Intranet" ip="192.168.15.10" mask="255.255.255.0" vlanid="15"/>
    </PublicInterfaces>
    <IpRoutes>
      <IpRoute network="0.0.0.0/0" gateway="192.168.10.1"/>
    </IpRoutes>
  </NsAppConfig>
</NsAppConfigurations>

2.2.3.5 ネットワーク機器設定ファイル管理機能の定義

ネットワーク機器設定ファイル管理機能を利用する場合に定義します。

NSアプライアンス専用サーバの内蔵ディスクを使用する場合、サーバ故障時の復旧時にネットワーク機器設定ファイル管理機能を使用することで、復旧作業が容易になります。

ネットワーク機器設定ファイル管理機能の詳細については、以下を参照してください。

なお、ネットワーク機器設定ファイル管理機能を利用する場合、以下の点に留意が必要です。

2.2.3.6 NSアプライアンス専用物理L-Server作成用の設定ファイル

NSアプライアンス専用物理L-Serverをrcxnetworkservice lserverコマンドで作成する場合にファイルを作成します。

以下に示す条件を全て満たす場合にコマンドで作成できます。条件を満たさない場合、またはGUI(RORコンソールからの操作)で作成する場合、本ファイルを作成する必要はありません。

書式
  • 1行ごとに、1項目で以下のように記述してください。

    "項目名"=設定値
  • 大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

  • 省略可能な項目で省略する場合、1行全てを記載しないでください。

  • ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

設定項目

以下の項目を設定します。

項目名

説明

設定値

FOLDER

配備先リソースフォルダー

L-Serverを配備するフォルダー

階層指定を行う場合、以下のように記載します。

リソースフォルダー名/リソースフォルダー名

テナントフォルダー名/リソースフォルダー名

リソースフォルダー名/テナントフォルダー名

LSERVER

L-Server名

配備するL-Serverの名前

IMAGE

イメージ

配備に使用するNSオプション用クローニングイメージ

FC_CONNECTION

FC接続パターン

(省略可)

FC接続パターンファイルの拡張子を除いたファイル名

FC接続パターンファイルの詳細は、「導入ガイド CE」の「7.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

MODEL

L-Serverに割り当てるサーバのモデル名

(省略可)

L-Serverに割り当てるサーバのモデル名を指定します。

サーバのモデル名は、サーバリソースツリーのサーバリソースを選択し、[リソース詳細]タブでモデル名を確認できます。
省略した場合、"PRIMERGY BX924 S2"が指定されたものとして動作します。

DISK_NAME

事前作成LUNのディスク名

L-Serverに割り当てる、ストレージ管理製品で事前作成されたLUNのディスク名

VSTORAGE_NAME

仮想ストレージのリソース

(ストレージプールが指定された場合、省略可)

作成済み仮想ストレージのリソース名

STORAGE_POOL

ストレージプール

(仮想ストレージのリソースが指定された場合、省略可)

作成済みストレージプールのリソース名

異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。

リースフォルダー名/リソースプール名

NETWORK_NAME

ネットワーク

L-Serverが接続するネットワークリソース名

管理LANリソースを指定します。

IP_AUTO

IPアドレス自動設定

L-Serverに割り当てるIPアドレスの自動設定について、以下から指定します。

  • true

    ネットワークリソースに設定しているアドレス範囲から自動割り当てします。

  • false

    アドレスを直接指定します。

IP_ADDRESS

IPアドレス

(IPアドレス自動設定でfalseを指定した場合に指定)

IPアドレス

MAC_[index]_AUTO (*1)

MACアドレス自動設定

NICに割り当てるMACアドレスの自動設定について指定します。

以下のどちらかを指定します。

  • true

    MACアドレスを自動割り当てします。

  • false

    アドレスを直接指定します。

MAC_[index]_ADDRESS (*1)

MACアドレス

(MACアドレス自動設定でfalseを指定した場合に指定)

MACアドレス

ハイフン("-")またはコロン(":")で区切られた形式で指定します。

MAC_[index]_RESOURCE (*1)

MACアドレスセットリソース

(MACアドレス自動設定でtrueを指定した場合に指定。
MACアドレスプールが指定された場合、指定不可)

MACアドレスの払い出し元のアドレスセットリソース

MAC_[index]_POOL (*1)

MACアドレスプール

(MACアドレス自動設定でtrueを指定した場合に指定
MACアドレスセットリソースが指定された場合、指定不可)

MACアドレス払い出し元のアドレスプール

HBA

HBA数

L-Serverに割り当てるHBA数

WWN_[index]_AUTO (*2)

WWN自動設定

(HBA数に指定した数だけ指定)

WWNの自動での割振りについて指定します。

以下のどちらかを指定します。

  • true

    自動設定

  • false

    手動設定

WWN_[index] (*2)

WWN

(WWN自動設定でfalseを指定した場合に指定)

WWN

コロン(":")で区切られたWWN形式で指定します。

WWN_[index]_RESOURCE (*2)

WWNアドレスセットリソース

(WWN自動設定でtrueを指定した場合に指定
WWNアドレスプールが指定された場合、指定不可)

WWNの払い出し元になるアドレスセットリソース

WWN_[index]_POOL (*2)

WWNアドレスプール

(WWN自動設定でtrueを指定した場合に指定
WWNアドレスセットリソースが指定された場合、指定不可)

WWNの払い出し元になるアドレスプール

ADDRESS_POOL

アドレスプール

L-Serverに割り当てるアドレスプール

異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。

階層指定を行う場合、以下のように記載します。

リースフォルダー名/リソースプール名

REDUNDANCY

冗長性

L-Serverに割り当てるサーバの冗長性について指定します。

以下のどちらかを指定します。

  • HA

    冗長化する

  • None

    冗長化しない

PHYSICAL_SERVER

物理サーバ

(サーバプールが指定された場合、省略可)

L-Serverに割り当てる物理サーバ

SERVER_POOL

サーバプール

(物理サーバが指定された場合、省略可)

L-Serverに割り当てる物理サーバを作成するリソースプール

異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。

階層指定を行う場合、以下のように記載します。

リースフォルダー名/リソースプール名

RESERVE_SERVER_POOL

予備設定サーバプール

(冗長性で"HA"を指定した場合に指定)

予備設定用のサーバプール

*1: indexは、0と1を指定します。
*2: indexは、0からの整数をHBA項目に指定した数だけ指定します。

FOLDER=NSAPP
LSERVER=NSApp
IMAGE=NS_OPTION_BX924S2_001_001
DISK_NAME=NS
STORAGE_POOL=NS_Storage_Pool
NETWORK_NAME=AdminLAN
IP_AUTO=true
MAC_0_AUTO=true
MAC_1_AUTO=false
MAC_1_ADDRESS="XX:XX:XX:XX:XX:X1"
MAC_0_POOL=NS_Pool
HBA=1
WWN_0_AUTO=true
WWN_0_POOL=NS_Pool
ADDRESS_POOL=NS_pool
REDUNDANCY=HA
PHYSICAL_SERVER=BX924
RESERVE_SERVER_POOL=NS_Server_Pool