ネットワークデバイスへの自動設定を行うための環境を作成します。
ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合だけ、ルールセット登録用フォルダーの作成を行います。
ネットワークデバイスの自動設定機能は、インフラ管理者によってNSアプライアンス用に用意されたスクリプトを実行することで、自動設定を実現します。
提供するサービスによって異なる設定を行う必要がある場合、それぞれのパターンを1つのルールとして登録することで管理します。
この管理の単位がルールセットです。
本製品が提供しているサンプルスクリプトを使用する場合、本作業は不要です。
ルールセットを作成する場合、本製品が提供しているサンプルスクリプトを流用することをお奨めします。
詳細については、「設計ガイド CE」の「付録F ネットワークデバイスへの自動設定および運用操作を行うための事前準備」および「付録G ネットワークデバイスへの自動設定および運用操作を行うためのサンプルスクリプト」を参照してください。
ルールセット登録用フォルダーの作成とルールセットの登録を行います。
ルールセット単位にスクリプトなどを登録するためのフォルダーを作成します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts\Fujitsu\NSAppliance\rulesets\ルールセット名\
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/scripts/Fujitsu/NSAppliance/rulesets/ルールセット名/
上記で作成したフォルダー(ルールセット)の配下に、作成したルールセットを構成するファイルを格納します。
参考
"ルールセット名"のフォルダー名は、先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の名前にします。
なお、"ルールセット名"のフォルダー名は、サンプルスクリプトが登録されているフォルダーを除き、以下のフォルダー配下で一意的な名前にしてください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts\
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/scripts/
本製品が提供しているサンプルスクリプトを利用する場合、「3.7 NSアプライアンスのリソース登録」の作業の中で以下の作業が同時に行われます。
ルールセット登録用フォルダーの作成
サンプルスクリプトのルールセットへのコピー
ファイアーウォールだけを利用するシステム構成向けのサンプルスクリプトがコピーされます。
サンプルスクリプトを使用する場合、またはサンプルスクリプトを流用し作成する場合、ルールセット名は、サンプルスクリプトのルールセット名から変更してください。
ルールセット名は、登録するフォルダー名で決まります。
パラメーターファイル(スクリプト用)内の、ルールセット名(Ruleset name)に変更したルールセット名を指定してください。
パラメーターファイル(スクリプト用)については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.16 パラメーターファイル(スクリプト用)」を参照してください。
サンプルスクリプト(SLB_with_SSL-ACC--NSApp1)を使用する場合、またはサンプルスクリプトを流用し作成する場合、使用するSSLプロトコルは、SSLv3/tls1.0が有効になっています。使用するSSLプロトコルをSSLv3またはtls1.0に限定する場合、以下の手順で、コマンドファイルを編集してください。
修正ファイル
ipcom_modify_cmd2.cli
編集方法
"rule ssl-accel"配下に、以下の定義を追加します。
SSLv3のみに限定する場合、"protocol ssl3"を指定します。
tls1.0のみに限定する場合、"protocol tls1"を指定します。
例
tls1.0のみに限定した場合の"rule ssl-accel定義"を以下に示します。
rule ssl-accel server 1%%SLB-Netdevice_ID%%0
server-address %Slb-VServer-IPv4% %Slb-VServer-SSLPort%
cert %Slb-Certificate%
connection-limit %Slb-Access-Limit%
name Server_%Slb-VServer-IPv4%
protocol tls1
cipher-suites -LOW -SSL2
unsafe-renegotiation disable
http-proxy redirect auto
http-proxy secure-cookie
! |
ネットワークデバイスへの自動設定時に、NSアプライアンスの各インターフェースに対応するネットワークリソース名とIPアドレスを設定します。
ネットワークデバイスのインターフェース設定ファイルの詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.17 ネットワークデバイスのインターフェース設定ファイル」を参照してください。