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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 NSオプション 説明書
FUJITSU Software

C.2.1 簡単設定モードを利用するための事前設定

簡単設定モードを利用するために必要な事前設定について説明します。

簡単設定モードで構築可能な論理ネットワーク構成については、「設計ガイド CE」の「付録I 簡単設定モードが行うネットワークデバイスへの自動設定および運用操作」を参照してください。

NSアプライアンス事前設定ファイルを作成して設定する手順

事前準備で作成したNSアプライアンス事前設定ファイルを使用し、rcxnetworkservice preconfigコマンドで設定します。

NSアプライアンス事前設定ファイルの作成については、「2.2.3.4 NSアプライアンス事前設定ファイル」を参照してください。

NSアプライアンス事前設定ファイルを作成せずに設定する手順

NSアプライアンスに接続し、以下の手順で事前設定を行います。

  1. NSアプライアンスの構成定義を操作するモードに遷移します。
    以下のコマンドを投入します。

    admin
    Password: 管理者パスワード
    
    configure terminal
    load running-config
    管理者パスワード

    NSアプライアンス導入時に作成した「2.2.3.3 ネットワーク構成情報ファイル」で指定した管理者パスワードを入力します。

  2. インターネット側のインターフェース定義を行います。
    以下のコマンドを投入します。

    interface lan0.0
    !
    interface vlanID1
    description "UNM_PRE_INTERNET_IF"
    ip address インターネット側IPアドレス/マスク長
    ip-routing
    vlan-link lan0.0 dot1q-tagged
    rule protect 10 in any syn-flood drop max-pps 148809
    rule protect 20 in any udp-flood drop udp-pps 148809
    rule access 10 in UNM_PRE_ACC_IF-IN drop audit-session-none audit-match-none
    rule access 59800 in UNM_PRE_ACC_BROADCAST drop audit-session-none audit-match-none
    rule access 59810 in UNM_PRE_ACC_MULTICAST drop audit-session-none audit-match-none
    rule access 59820 in UNM_PRE_ACC_NON-IP drop audit-session-none audit-match-none
    rule access 59900 in any drop audit-session-normal audit-match-none
    rule access 59900 out any drop audit-session-none audit-match-none
    !
    nat udp-src-port random
    ID1

    インターネット側インターフェースで使用するVLAN IDを指定します。

    インターネット側IPアドレス/マスク長

    インターネット側インターフェースで使用するIPアドレスとマスク長を指定します。

  3. イントラネット側のインターフェース定義とRIP定義を行います。
    以下のコマンドを投入します。

    class-map match-all rip
        match source-address ipv4 イントラネット側ネットワークアドレス/マスク長
        match destination-port 520/udp
    !
    interface vlanID2
        description "UNM_PRE_INTRANET_IF"
        ip address イントラネット側IPアドレス/マスク長
    ip-routing vlan-link lan0.0 dot1q-tagged rule access 10 in UNM_PRE_ACC_IF-IN drop audit-session-none audit-match-none rule access 20 in rip accept audit-session-none audit-match-none rule access 20 out rip accept audit-session-none audit-match-none rule access 30 out UNM_PRE_ACC_MULTICAST accept audit-session-none audit-match-none rule access 59800 in UNM_PRE_ACC_BROADCAST drop audit-session-none audit-match-none rule access 59810 in UNM_PRE_ACC_MULTICAST drop audit-session-none audit-match-none rule access 59820 in UNM_PRE_ACC_NON-IP drop audit-session-none audit-match-none rule access 59900 in any drop audit-session-normal audit-match-none rule access 59900 out any drop audit-session-none audit-match-none ! access-list UNM_PRE-ADD_ACCLIST_INTRANET deny 管理LANのネットワークアドレス/マスク長 router rip distribute-list UNM_PRE-ADD_ACCLIST_INTRANET out network vlanID2 redistribute connected version 2 !
    イントラネット側ネットワークアドレス/マスク長

    イントラネット側インターフェースで使用するネットワークアドレスとマスク長を指定します。

    ID2

    イントラネット側インターフェースで使用するVLAN IDを指定します。

    イントラネット側IPアドレス/マスク長

    イントラネット側インターフェースで使用するIPアドレスとマスク長を指定します。

    管理LANのネットワークアドレス/マスク長

    NSアプライアンスの管理LANネットワークアドレスとマスク長を指定します。

  4. 経路情報(ルーティング)の定義を行います。
    以下のコマンドを投入します。複数の経路情報を定義する場合は、本コマンドを複数回投入してください。

    ip route ネットワークアドレス/マスク長 ゲートウェイアドレス
    ネットワークアドレス/マスク長

    あて先アドレスとマスク長を指定します。デフォルトゲートウェイとして指定する場合は、0.0.0.0/0を指定します。

    ゲートウェイアドレス

    ゲートウェイアドレスを指定します。

  5. 構成定義をNSアプライアンスに反映します。
    以下のコマンドを投入します。

    commit

    コマンド投入後は、以下のメッセージが表示されますので、それぞれ"y"を入力してください。

    Do you overwrite "running-config" by the current configuration? (y|[n]):y
    Do you overwrite "startup-config" by the current configuration? (y|[n]):y
  6. 構成定義の編集モードを抜け、NSアプライアンスからログアウトします。
    exitコマンドでログアウトします。NSアプライアンスとの接続が切れるまで、exitコマンドを投入してください。

注意

  • 設定手順に記載している設定以外は行わないでください。
    設定手順に記載している設定以外を設定した場合、簡単設定モードで自動設定することはできません。

  • 各コマンドの実行に対して、以下のメッセージが通知された場合、コマンドの誤りまたはコマンドの指定値に不足情報があります。入力するコマンドを確認し、再入力してください。

    • Unknown commands or command parameters are insufficient.

    • Command incomplete.