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Interstage List Creator V10.5.0 COBOLアプリケーション連携機能編
FUJITSU Software

3.3.5 印刷属性ファイル

印刷属性ファイルは、COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合、またはFAX送信する場合に、出力モードの設定などの印刷情報を定義するファイルです。

印刷属性ファイルは、帳票出力サーバにPrint Managerがインストールされていて、高信頼プリンタで印刷、FAX送信する場合のみ有効となります。

印刷属性ファイルで指定できる情報には、環境変数で指定できる情報もあります。

印刷属性ファイルで指定できる情報、および有効となる優先順序については、以下を参照してください。

⇒“3.1.3 印刷情報

なお、MeFtまたはNetCOBOLでPrint Managerと連携していた場合、既存の印刷属性ファイルを利用することができます。

ただし、既存の印刷属性ファイルを利用する場合、一部のキーワードで注意が必要です。

詳細については、以下を参照してください。

⇒“3.3.5.3 指定に注意が必要なキーワード

3.3.5.1 作成方法

印刷属性ファイルは、テキストエディタなどを使用して、記述形式にしたがって作成します。

作成するファイルの文字コード系は、COBOLアプリケーションを実行するサーバのオペレーティングシステムによって異なります。

ポイント

アプリケーションサーバがWindowsの場合

印刷属性ファイルは、必ずシフトJISの文字コードで作成してください。

アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合

印刷属性ファイルは、環境変数●LANGおよび環境変数●ICONV_CONVERT_TYPEで指定した文字コード系で作成してください。

注意

  • 帳票出力サーバがWindowsの場合、印刷属性ファイルはシフトJIS の文字コード系の範囲で指定してください。シフトJIS以外の文字コード系で記述した場合は、帳票出力サーバ側でシフトJISに変換されます。

    そのため、シフトJIS に存在しない文字を指定すると、縮退が発生します。その場合、代替文字「_」または「_」で出力されます。

  • 文字コード系がUnicode(UTF-8)の印刷属性ファイルを作成した場合、使用するファイル作成ツール(テキストエディタなど)によっては、ファイルの先頭にBOM(Byte Order Mark)が付加される場合があります。このとき、ファイルの先頭行が正しく認識されず、エラーまたは意図しない出力結果となることがあります。そのような場合は、バイナリエディタなどを使用し、ファイルの先頭に付加された不要なBOMを削除するなどの対処を行ってください。

3.3.5.2 記述形式

印刷属性ファイルの記述形式、およびキーワードと値などの指定値については、Print Managerに添付のオンラインマニュアルを参照してください。

3.3.5.3 指定に注意が必要なキーワード

ここでは、印刷属性ファイルのキーワードのうち、指定時に注意が必要なキーワードについて説明します。

ここで記載していないキーワードについては、Print Managerに添付のオンラインマニュアルを参照してください。

[JOB]セクションのキーワード

title(タイトル)

Print Managerがインストールされている場合、Print Managerの印刷操作画面に表示されるドキュメントグループの印刷名を指定します。Print Managerがインストールされていない場合は、このキーワードを指定しても無効になります。

titleキーワードは、255バイト以内の文字列で指定します。文字数を超えた部分は切り捨てられます。

このキーワードを省略すると、帳票出力時に使用した帳票名が有効になります。


copynum(部数)

部数を1~999の範囲で指定します。

範囲外の値(1~999以外)を指定した場合、1が指定されたものとして動作します。

省略すると、部数1で印刷されます。

注意

  • COBOLアプリケーションのI制御レコードの複写枚数とこのキーワードの両方が指定された場合、「COBOLアプリケーションのI制御レコードで指定された複写枚数」が「copynumキーワードで指定された部数」の回数分だけ出力されます。COBOLアプリケーションのI制御レコードでは、ページ単位に複写枚数が指定できます。

    例えば、帳票が2ページある場合、COBOLアプリケーションのI制御レコードで「1ページ目の複写枚数が3、2ページ目の複写枚数が1」、「copynum=3」が指定された場合、以下のように出力されます。

    (1)(1)(1)(2)(1)(1)(1)(2)(1)(1)(1)(2)

    (1):帳票の1ページ目

    (2):帳票の2ページ目

  • プリンタ情報ファイルのCOPYGキーワードとこのキーワードの両方が指定された場合、「COPYGキーワードで指定された複写枚数」が「copynumキーワードで指定された部数」の回数分だけ出力されます。

    例えば、「COPYG=2」、「copynum=3」が指定され、帳票が2ページある場合は、以下のように出力されます。

    (1)(1)(2)(2)(1)(1)(2)(2)(1)(1)(2)(2)

    (1):帳票の1ページ目

    (2):帳票の2ページ目

    また、このキーワードを指定してOWFファイル生成し、Webプラグインから印刷を行った場合、「印刷画面で指定した印刷部数」が「copynum キーワードで指定された部数」の回数分だけ出力されます。

  • Print Managerの印刷操作画面に表示される値は、このキーワードで指定した値になります。プリンタ情報ファイルのCOPYGキーワードで指定した値は有効になりません。


delabnormaljob(異常終了した場合の印刷ドキュメントの削除指定)

このキーワードは、指定しても無効になります。


appprintid(ドキュメント識別子)

このキーワードは、指定しても無効になります。