アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合、COBOLアプリケーションの実行環境に関する環境(ライブラリ格納ディレクトリおよび文字コード系など)を設定する必要があります。
アプリケーションサーバがWindowsの場合は、この環境変数を設定する必要はありません。
なお、COBOLアプリケーションを実行するためには、以下の環境変数に加え、NetCOBOLの環境変数を設定する必要があります。
以下に、アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合の環境変数の設定方法について説明します。
COBOLアプリケーション連携機能で使用するMeFt、NetCOBOL、およびList Creatorのライブラリ格納ディレクトリを指定する環境変数です。
アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合は、アプリケーションサーバで必ずこの環境変数を設定してください。
この環境変数にMeFt、NetCOBOL、およびList Creatorのライブラリ格納ディレクトリが以下の順で優先になるように追加してください。
アプリケーションサーバがSolarisの場合
「/opt/FJSVmeft/lib」
「/opt/FJSVcbl/lib」
「/opt/FJSVoast/lib」
アプリケーションサーバがLinuxの場合
64ビットアプリケーションを実行する場合
「/opt/FJSVXmeft/lib」
「/opt/FJSVcbl64/lib」
「/opt/FJSVoast/lib」
32ビットアプリケーションを実行する場合
「/opt/FJSVmeft/lib」
「/opt/FJSVcbl/lib」
「/opt/FJSVoast/lib」
以下に、指定例を示します。
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVmeft/lib:/opt/FJSVcbl/lib:/opt/FJSVoast/lib:$LD_LIBRARY_PATH |
COBOLアプリケーションの実行環境の文字コード系を指定する環境変数です。
アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合は、アプリケーションサーバで必ずこの環境変数を設定してください。
以下に、アプリケーションサーバのオペレーティングシステムごとに、環境変数LANG に指定できる値を示します。
指定できる値(*1) | 意味 |
---|---|
ja(*2) | EUCコード系であることを示します。 |
ja_JP.PCK | シフトJIS コード系であることを示します。 |
ja_JP.UTF-8 | Unicode(UTF8)コード系であることを示します。 |
*1:
COBOLアプリケーションをコンパイルしたときに指定した文字コード系と同一の文字コード系を指定してください。コンパイルしたときと異なる文字コード系を指定した場合、NetCOBOLでエラーが発生します。
*2:
EUC コード系を指定した場合は、環境変数ICONV_CONVERT_TYPE でEUCコード種別(「euctype=u90」または「euctype=s90」)を指定してください。
ポイント
英語環境で出力する場合、環境変数LANGには、「C」、 または「en_US.UTF-8」 を指定してください。
指定できる値(*1) | 意味 |
---|---|
ja_JP.eucJP(*2) | EUCコード系であることを示します。 |
ja_JP.UTF-8 | Unicode(UTF8)コード系であることを示します。 |
*1:
COBOLアプリケーションをコンパイルしたときに指定した文字コード系と同一の文字コード系を指定してください。コンパイルしたときと異なる文字コード系を指定した場合、NetCOBOLでエラーが発生します。
*2:
EUC コード系を指定した場合は、環境変数ICONV_CONVERT_TYPE でEUCコード種別(「euctype=u90」または「euctype=s90」)を指定してください。
ポイント
英語環境で出力する場合、環境変数LANGには、「C」、 または「en_US.UTF-8」 を指定してください。
以下に、指定例を示します。
EUCコード系を指定する場合(Bourneシェルを使用)
以下を参照してください。
Unicode(UTF-8)コード系を指定する場合(Bourneシェルを使用)
LANG=ja_JP.UTF-8 |
注意
COBOLアプリケーション連携時の文字コード系については、以下を参照してください。
文字コード系にEUCコード系を指定した場合、EUCコード種別を指定する環境変数です。
アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合に、環境変数LANGにEUCコード系を指定したときに、この環境変数でEUCコード種別を指定してください。
アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合に、アプリケーションサーバで設定してください。
COBOLアプリケーションの実行環境の文字コード系にEUCコード系を指定した場合、EUCコード種別の文字コード系を、以下のいずれかから指定します。
指定できる値 | 意味 |
---|---|
euctype=u90 | EUC(U90)コード系であることを示します。 |
euctype=s90 | EUC(S90)コード系であることを示します。 |
環境変数LANGにシフトJISコード系、またはUnicode(UTF-8)コード系を指定した場合は、この環境変数を指定しても無効になります。
省略すると、「euctype=u90」が指定されたものとして動作します。
以下に、指定例を示します。
EUC(U90)コード系を指定する場合(Bourneシェルを使用)
LANG=ja_JP.eucJP |
EUC(S90)コード系を指定する場合( Bourneシェルを使用)
LANG=ja_JP.eucJP |