esirecoveryoutコマンドについて説明します。
機能説明
シーケンス定義に基づくメディエーション機能実行後の外部送信処理に失敗した場合、失敗時に出力されたリカバリメッセージをもとに外部送信処理を再度実行します。
Interstage Application Serverの“異常時のメッセージ退避機能”を利用したリトライが実行されます。リトライ回数+1回連続して失敗した場合、リカバリメッセージがメッセージ送信リカバリキューに格納されます。
本コマンドが正常終了すると、リカバリメッセージは削除されます。
形式
esirecoveryout [-q [JMSCorrelationID] | ファイル名]
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-q | リカバリメッセージを再実行する場合に指定します。 |
ファイル名 | オプション“-q”を省略した場合に指定します。通常は省略してください。 オプション“-q”を省略した場合に指定します。通常は省略してください。 |
JMSCorrelationID | オプション“-q”を指定した場合に指定します。通常は省略してください。 |
復帰値
復帰値 | 意味と対処 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
1 | JMSCorrelationID指定誤り。指定されたメッセージは存在していません。正しいJMSCorrelationIDを指定してください。 |
2 | ファイル名指定誤り。指定されたファイルは存在していません。正しいファイル名を指定してください。 |
9 | 異常終了。エラーメッセージから原因を特定し、再度実行してください。 |
注意事項
本コマンドは、管理者権限を所有するユーザ、またはInterstage運用者だけが実行できます。
本機能は、サービス提供側のサービスエンドポイントに“非同期”を使用している場合だけ、利用できます。 “同期”の場合は、利用できません。“同期”の場合は、サービス利用側アプリケーションにおいて、メッセージ送受信APIの復帰値をもとに、再実行してください。
オプションのファイル名省略時は、“<INSDIR>\var\recovery\outbound”ディレクトリ配下のリカバリファイルがリカバリの対象になります。リカバリ対象がない場合でも復帰値は、“0(正常終了)”となります。
オプションのファイル名省略時は、“/opt/FJSVesi/var/recovery/outbound”ディレクトリ配下のリカバリファイルがリカバリの対象になります。リカバリ対象がない場合でも復帰値は、“0(正常終了)”となります。
オプションのJMSCorrelationID省略時は、メッセージ送信リカバリキューに格納されたメッセージがリカバリの対象になります。リカバリ対象がない場合でも復帰値は、“0(正常終了)”となります。
“-q”を指定した場合、最大100件のリカバリ処理が実行されます。リカバリメッセージが100件を超える場合は、本コマンドを繰り返し実行してください。
使用例
esirecoveryoutコマンドの使用例を示します。この例では、外部送信処理を再度実行します。
esirecoveryout -q