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Interstage Service Integrator V9.6.1 リファレンス
FUJITSU Software

1.4.14 esirecoveryin

esirecoveryinコマンドについて説明します。

機能説明

シーケンス定義にもとづくメディエーション機能の実行が、何らかの理由により失敗した場合、失敗時に出力されたリカバリメッセージをもとに対象のシーケンスを最初から実行します。
リカバリメッセージには、失敗時のシーケンス情報、ファンクション情報、履歴情報、ログ情報は含まれません。
Interstage Application Serverの“異常時のメッセージ退避機能”を利用したリトライが実行されます。リトライ回数+1回連続して失敗した場合、リカバリメッセージがインバウンドリカバリキューに格納されます。
本コマンドが正常終了するとリカバリメッセージは削除されます。

形式

esirecoveryin [-q [JMSCorrelationID] | ファイル名]

オプション

表1.105 オプションの一覧

オプション

説明

-q

リカバリメッセージを再実行する場合に指定します。
省略時は、ファイル名を指定した場合の動作になります。

ファイル名

オプション“-q”を省略した場合に指定します。通常は省略してください。
省略時は、“<INSDIR>\var\recovery\inbound”ディレクトリに格納されているすべてのリカバリファイルをもとに対象のシーケンスを最初から実行します。
特定のリカバリファイルだけを実行したい場合は、リカバリするファイル名を指定します。ファイル名は、絶対パスで指定してください。

オプション“-q”を省略した場合に指定します。通常は省略してください。
省略時は、“/opt/FJSVesi/var/recovery/inbound”ディレクトリに格納されているすべてのリカバリファイルをもとに対象のシーケンスを最初から実行します。
特定のリカバリファイルだけを実行したい場合は、リカバリするファイル名を指定します。ファイル名は、絶対パスで指定してください。

JMSCorrelationID

オプション“-q”を指定した場合に指定します。通常は省略してください。
省略時はインバウンドリカバリキューに格納されているすべてのリカバリメッセージをもとに対象のシーケンスを最初から実行します。
特定のリカバリメッセージだけを実行したい場合は、リカバリするJMSCorrelationIDを指定します。JMSCorrelationIDがないリカバリメッセージを特定して実行することはできません。

復帰値

表1.106 コマンドの復帰値と対処方法

復帰値

意味と対処

0

正常終了。

1

JMSCorrelationID指定誤り。指定されたメッセージは存在していません。正しいJMSCorrelationIDを指定してください。

2

ファイル名指定誤り。指定されたファイルは存在していません。正しいファイル名を指定してください。

9

異常終了。エラーメッセージから原因を特定し、再度実行してください。

注意事項

使用例

esirecoveryinコマンドの使用例を示します。この例では、シーケンスを最初から実行します。

esirecoveryin -q